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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

チャリオンの影

結構面白かったので、上・下巻を一気に読み干した。2人のヒロインと、それに振り回される主人公の対比が楽しいですね。主人公は実は「選ばれた存在」で、知識も経験もずば抜けた存在なのに、それ以上に存在感の強いお姫さんとその侍女にたじたじなところに、ついついほのぼのしてしまいます。そのあたり、エディングスの「エレニア記」に近いところがあるかも。

個人的には、上巻で主人公が呪われることになるあたりまでは、ぐいぐいのめり込んでいったのですが、その後の展開はちょっと押しが足りないかなぁとも思ったり。それでも完成度は非常に高いお話だとは思うんですけどね。どうも、最近はまりっぱなしだった「氷と炎の歌」が常に頭の片隅にあるから、比較しちゃって物足りなさを感じてしまっているのかもしれない…。

チャリオンの影 上 (創元推理文庫)チャリオンの影 下 (創元推理文庫)眠れる女王―エレニア記〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)