カラマーゾフの兄弟
↑でラノベを読んだことを書いたばかりなのでギャップが激しい感じが自分でもするけど、前から少しずつ読み進めていたカラマーゾフの兄弟をエピローグまで読み終えた。2巻までは一気に読んだのだけど、3巻に入ってミーチャが話の中心になってから先、読むのに時間が経ってしまった。
キリスト教に対する宗教観や哲学話、ロシアの当時の時代背景だったり、男女間や兄弟間、そして親子間で繰り広げられる愛憎劇と、内容は盛り沢山で読み応えは十分だったけど、盛り沢山がゆえに読み方を間違えて本筋を見失いそうになることが度々。どうにもとっ散らかった印象になってしまったかなぁ…。
純粋にストーリーを楽しむにはわき道が多いし、キリスト教を全然理解してないから宗教話になるといきなり難しくなるし、世界の古典文学をほとんど読んだことがないからおそらくいたるところに盛り込まれている薀蓄にも気付かず*1と、カラ兄を骨の髄から楽しむには自分の読書に対する経験値がまだまだ足りなかったのかなぁとも思う。
訳者の解説でいろいろな補足はされているんですが、それでもわからなかった部分を箇条書き。いずれ再読してみようと思った時に特に注意してみようかと。。
- イワンがあのタイミングでアリョーシャに大審問官の話をした意味。単に打ち解けた相手にする話じゃぁないような…。これもキリスト教に対する理解がないからピンとこないのだろうか。
- ミーチャのバカ騒ぎの中で、グルーシェニカがミーチャに対して本当の愛情を抱いた心の変遷がわからない…。
- イリューシャというキャラクターの必要性。子供達の話は、あまり本編にかかわりがないよなぁ。
- スメルジャコフが最後の裁判の前に○○してしまった理由。
今後、もうちょっと古典文学にも手を出していこうかなぁと思ってます。で、経験値を積んだ後で、またカラ兄を読み直してみようかと。
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カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)
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*1:この部分は巻末の解説で触れられているので、読み終わった後でそういう背景があったことを知るわけですね…