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「守り人」シリーズ

今まで読んだことの無いファンタジー小説に手を出してみたくなって、何か面白そうな話はないかな?と思っていたところ…。そういえばだいぶ前に、はてなクエスチョンでこんな質問をしたことがあって、その中で「守り人」シリーズが面白そうだなぁと思ったことを思い出した。

で、試しに1作目の「精霊の守り人」を読んでみたところ、こりゃ確かに面白い。異世界ファンタジーってちょっと合わないことが多いんだけど、「精霊の守り人」の世界観は嫌いじゃないし、児童書として書かれた話なこともあって、とにかく読みやすい。海外のファンタジー小説とかだと、物語の没入できるまでその世界観に慣れるまでに時間がかかることが多くて、そこでくじけちゃうこともあるんだけども、そういう問題は全くなかった。

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

登場キャラクターもそれほど多いわけじゃなく、キャラクター設定もシンプル。主人公の一人バルサに感情移入しやすいこともあって、一旦面白いと感じてから読み終わるまではあっという間だった。というわけで、シリーズの続きも一気読み。

「夢の守り人」がちょっと合わなかったけども、チャグムが主人公の「虚空の旅人」で一気に物語りの幅が広がって、そこから「天と地の守り人」の最終巻までは、ほんと勢いで読破しちゃった。国内でもこういうファンタジー小説があるんだなぁとしみじみ思いました。

ただ、やっぱり児童書として書かれた、ということが善し悪しかなぁとも思いました。読みやすいだけじゃなくて、チャグムの抱える悩みなんかは大人でも深く考えさせられるテーマだったりして、大人が読んでも面白いんだけども、せっかく登場した魅力的な脇役たちが、一部の人を除いて使い捨て(表現が悪いけども…)な使い方だったのがもったいないなぁと。「虚空の旅人」で出てきたサンガル王国の人達なんて、その後も活躍できそうな印象あったけど、その後の話ではまったく出番がなかったもんな。

こう、好きなファンタジー小説としてよく名前を挙げる「氷と炎の歌」や「ベルガリアード物語」なんかは、主人公だけじゃなくても、脇を固めるキャラや、ちょい役キャラの描き方なんかも奥が深くて、そういうのに慣れちゃうと「守り人」はやっぱりちょっと浅い。ただ、これは作者も意図的にそうしてるんだろうな、という気はしていて、完全に読み手の対象年齢を上げればまた違った描写になったりもするかもね、と思いつつ、あとがきを読むと作者は児童書として描くことにこだわりがあるようなので、これは仕方ないんでしょう。

そこを納得した上で読むには、大層満足のいくお話でした。同じ著者の「獣の奏者」にも手を出してみるか、ちょっと悩み中…。

七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)

予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)