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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

王狼たちの戦旗

来年刊行予定の「氷と炎の歌」第5部の日本語訳本、発売されるのを首を長くして待っているんだけども、その発売日情報がなかなか流れてこない。どうやら1月下旬に第4部が文庫になるようなので、そこから2〜3ヶ月後くらいになるんだろうかと推測してたりする。ひょっとすると2chのGRRMスレに行くと、リーク情報が流れている可能性もあるけど、第5部のネタバレがこわくて、しばらくウォッチしてない。

そんなこんなで、第5部を読む前の準備として、最近になって改訂新版を読み始めました。とは言っても、第1部「七王国の玉座」は改訂新版のことを知る直前に読んじゃった経緯もあって、今回読み始めたのは第2部「王狼たちの戦旗」から。で、通勤時間と昼休みに少しずつ読んでいて、昨日ようやく読了。

やっぱり面白い。ようやく酒井訳で変更になった固有名詞にも慣れてきた。今回の主役はなんと言ってもティリオンなわけで、中盤のティリオン無双なあたりは読んでてニヤニヤしちゃう。緊張感がひときわ違うジョンのパートと、サバイバルを繰り広げるアリアのパート、リード姉弟の登場で世界観が深まるブランのパートなんかも好きです。逆に、読むたびにいらいらするシオンの馬鹿っぷりがなぁ…。まぁ、それも含めての第2部ではあるんだけどさ。

あと、全編通してそれほど好きじゃないデナーリスのパートではあるんだけど、黒魔術師の館でみた幻影(?)については、この後の伏線要素としてとても重要なので、今回も熟読した。まだ何の隠喩なのか、いまいち理解しきれてないんだけども…。

終盤、ルース・ボルトンがハレンホールで指示した戦略は、実はこの時点で先の行動(例の第3部のあれ)をある程度想定してたのかなぁ、とか、読み返してるとふと気付くこともちょいちょい。さりげなく触れられていることが実は伏線になっていた!ということが非常に多いお話なので、何度読んでも楽しめるのが素晴らしいです。

とは言え、一番盛り上がるのはやっぱり第3部であることにはかわりなく。言い方は悪いけど、第2部は第3部を盛り上げるためのつなぎ、という面は否めないかも。そして、一旦ここで目処を付けて、まったく別の本を読み始めようとか考えていたはずなのに、ついつい第3部のプロローグを読んじゃって、先を読まないわけにはいかない罠にはまっていたりして。ありがちなんだけどねw

ついでに1点。先ほどwikipediaの「王狼たちの戦旗」ページを読んでみたら、あらすじがまんまネタバレになっていた。これって以前からそうだったんだっけか。正直、このあらすじを読んでもそれほど面白さが伝わらない上に、すべてネタバレになっているので、少なくとも未読の方はここを読まないほうがいいですね。この内容で、ネタバレという表記が一度も出てこないのはいかがなものかと思うんだけど…。