シリーズ最新刊「スカル・ブレーカ」が発売されたのに合わせてなのか、シリーズ2作目の「ブラッド・スクーパ」がKindle化されてたので早速読んだ。もうね、実に面白かった!1作目の「ヴォイド・シェイパ」もそうだったんだけど、とても心地よいテンポでさくさく読めるんだよなー。なんだろう、これ。作者の力量なんだろうけども。
主人公ゼンの自問自答だったり、他者とのコミュニケーションだったりの描写、主人公の名前の通り禅問答的な面があるわりに、それを読んでて苦痛に思うどころか楽しんで読めるんだよね。言葉遊び、とは違うんだけど、言葉の使い方についついニヤリとするような表現の巧さがそこかしこで見られる。それこそキレキレな西尾維新的な…と思っていたら、wikipediaによると西尾維新は森先生のことを神のようにあがめてるんですってね。なるほど。
時代劇風な舞台設定も自分の好みとぴたりとはまってることもあり、すっかりこのシリーズのファンになってしまいました。というわけで、早くも続きが読みたくてうずうずしてる。「ブラッド・スクーパ」がKindle化されるのに要した時間を考えると、「スカル・ブレーカ」がKindle化されるまで長い時間が掛かりそうだし、単行本に手を出したくなっている…。さてどうしたものか。
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