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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

神様のメモ帳9巻

もし、お気に入りのラノベは?と聞かれたらこのシリーズは外せないと思うくらいに神様のメモ帳を気に入ってます。8巻が出た後いつまで経っても続きがでなかったので、未完のまま放置されちゃうのかな…と諦めかけていたのだけど。去年突然、完結編となる9巻が発売されるというアナウンスがされた時は、嬉しさと同時に完結しちゃうんだという寂しさも感じたのでした。

さてその完結編。発売されたのは去年の9月。すぐに読めばいいものの、このシリーズを紙の本ではなくて電子書籍*1で読んでいたこともあって、電子書籍化されるのを待っていたら1年以上待たされることになりました。その間、何度Kindle化リクエストを出したことか…*2。最終巻の評判が悪くなかったので、何度紙の本で読んでしまおうかと思ったことか。いや、ほんと無理に待つ必要なかったんだけどなw 途中から意地になっていた気がしないでもない。

ただでさえ9巻が発売されるまでに時間がかかったうえに、電子書籍化でさらに待たされたこともあって、手元に9巻が届いた時にはどれだけ嬉しかったことか!そして、さっそく読んでみたら、これまた綺麗に完結しているじゃないの!!

シリーズの最後を飾るエピソードは、ヒロインであるニート探偵本人の出自にまつわる話。いろいろ常人離れしたキャラクターだった理由も、そうきたかー…と納得させられる内容に。さらに、序盤から喪失感の演出がところどころ挿入されてたせいで、終わりでどうなっちゃうの?という心配が余計に感情移入を強くさせてね…。これまでにも杉井光の本をそれなりに読んできているわけだし、いい加減この演出に慣れなさいよ!と自分につっこみたくなるくらいだけど、慣れで新鮮味を失うよりは、最期までハラハラドキドキしながら楽めるほうが、読書体験としては幸せだよねw

しかし、好きな物語が美しい終わり方をするというのは、読み手としてこれ以上ない贅沢だけども、寂寥感も半端ないよなぁ…*3

*1:珍しくKindleではなくてBookWalkerで読んでた

*2:本当はBookWalkerで同じようなリクエストを出したかったけど窓口がわからなかった

*3:この締め方、なんとなく既視感あるなぁと思ったらこれだった