Shaw's Home Page(本館)

はてなダイアリーから引っ越しました。

パリ~ルーベ雑感

いやー、めちゃくちゃおもしろいレースでしたね!最終局面での、ノーガードでの殴り合い上等的なアタックの応酬にはクラクラしました。あの局面は、メンツによってはお見合いだったりペースダウンだったりになってもおかしくない状況でしたが、実況の栗村さんの言うとおり、誰かのアタックに対して様子見をするような弱気なメンバーがいなかったので、潔いまでのアタック合戦になりました。スタナードの絶妙なタイミングでのアタックなんて、だれか1人がちょっとでも様子見をしようものならそのまま決まってもおかしくなかったもんなぁ。

これで最後のパリ~ルーベだったカンチェラーラや、優勝候補最有力と思われたサガンのファンからすると消化不良さの残るレースだったかもしれないけど、エティックス・クイックステップファンでありボーネンファンである私からすれば、久々に強いボーネンがみれて幸せな6時間でした。

さて、今回も雑感を箇条書きで。

  • 前日までの天気予報では雨かも?ということ、初めて泥んこレースを拝めるかと期待していたのだが…結局雨天は通りすぎて、快晴の中でのレースに。ただ、前日までの雨の影響がところどころパヴェ区間に残っていて、それがレースの展開を左右することに。
  • Jスポーツで、狂気と思えるスタート地点からのライブ実況を敢行。過去、ツールでスタートからの実況を観たことは何度かあったけど、ワンデーレースでは初めてではないだろうか。
  • これまで、スタートからライブ実況が観られるときに限ってファーストアタックがすんなり決まったりして、レース序盤のアタック合戦というものを観たことがなかったけれど、今回はいつまでたっても逃げが決まらず、序盤からハードな展開に。まったりタイムがほとんどなかったので、こちらもずっとテレビの前に釘付け状態。
  • 普段観ることができない最序盤のパヴェ区間がなんだか新鮮。道幅が細かったり、アップダウンが厳しかったり。
  • レースが大きく動いたのは、残り距離がまだ100キロ以上のこっていた段階でのパヴェ区間での落車。落車の影響を受けたサガンカンチェラーラを尻目にクイックステップ勢がペースアップ。初ルーベ参戦だったマルティンが1人で3人分相当の鬼牽きを敢行。その動きに、サガンカンチェラーラが邪魔なロットNLとスカイが同調。
  • 正直、この段階でレースを動かしたところで骨折り損なのでは…と思っていたけど、サガングループの追走ペースがあがらない。サガンカンチェラーラのローテーションの間に入るトレンティンの動きは完璧でした。まぁ、ファンじゃなければうぜぇぇぇ!って思ってそうだけどw
  • それにしてもマルティンの牽きはものすごかった。ボーネンはよくもあそこでレースを動かす決断をしたよなぁ…と思わないでもないけど、それがうまく行ったのもマルティンの働きがあってこそでした。
  • もちろんグループボーネンが最後までうまく機能したのは、クイックステップ、ロットNL、スカイの思惑がうまく噛み合った結果ではあるんだけどね。このグループに残っていたチームが限られていたのも運が良かった。
  • しかしいつも思うけど、ロードレースは集団対集団のチェイシングに緊張感があるとものすごく盛り上がるよね。
  • カンチェラーラの落車は残念だった。とは言え、あの落車がなくても追走集団は勝負に絡めれなかったんでないかなぁ…とも思った。カンチェラーラの巻き添えを食らったけど、それまであの集団で睨みを効かせていたテルプストラの存在はでかかったはず。
  • カンチェラーラの落車をバニーホップで回避したサガンの反射神経とバイクコントロールは神がかりすぎていた。とはいえ、サガンもコメントしてたとおり、あの落車で追走集団は一気に厳しくなって、実質レース終了に。
  • 最後の五つ星パヴェでみせたヴァンマルクのアタックは強烈だった。あの場面、1対1だったらあのアタックでレースは決まっていたと思うけど、1対3だったこと、置いていかれたメンバーがみんな独走力を持っていたことでレースは振り出しに。
  • マルティンが脱落したあと、クイックステップボーネン1人という状況だったわけだが、先週までの空気っぷりはなんだったのか?というくらい存在感を発揮。ローテーションを積極的に回し、隙があればアタックをしかける、強いボーネンが戻ってきたよ!
  • というわけで、最後までボーネンが集団に残り続けたおかげで、観てる私も最後までテンションMAX!
  • 結局パヴェ区間ではレースが決まらず、ベロドロームまでの舗装区間で、冒頭でも書いたようなアタック合戦が勃発。スプリント勝負に持ち込みたくないスタナードのアタックは渾身のものにみえたけど、ギリギリ決まらず。その後もお見合いどころか、すきあらばアタック、アタックつぶし、そしてカウンターアタックと息もつかせぬ展開へ。
  • そのままベロドロームでのスプリント勝負へ。スプリント力と経験ではボーネンの頭が一つ抜けていたようにも思うけど、それまでのアタック合戦で全員の脚がいっぱいいっぱいのところ、なんと勝ったのはレース序盤からずっと逃げていたマシュー・ヘイマン。この結果にはさすがにびっくりしたよ…。
  • ここまできたらボーネンのルーベ5勝目をみたかったけど、ずっとアシストとして頑張ってきた選手がこういう番狂合わせで名前を残すのもこれまた一興。
  • レース前からエティックス・クイックステップ勢はまだまだやれるのでは?と思ってはいたけど、正直ボーネンがここまで強いレースをしてくれるとは想定外だったので、なんというか…嬉しい誤算?しかしボーネンは、負けても王者の風格を醸し出していて、ほんとかっこいいよな。
  • 主力の1人スティバルを見かける機会が全然なかった。リザルトを確認すると、タイムアウト直前にゴールしていた模様。どこかの落車に巻き込まれたのだろうか。
  • 表彰台に乗った3人、ヘイマン191cm、ボーネン192cm、スタナード189cm。みんな長身。2年前の覇者テルプストラも190cm、もっと前に独走勝利したヴァンスーメレンは200cm以上だった気がするし、やっぱり重量級選手のほうが平坦パヴェは相性が良いってことなんだろうな。

ボーネンVSカンチェラーラなレースをみるのもこれが最後だと思うとやっぱり寂しい気持ちになりますね。すでに今期いっぱいで引退表明していたカンチェラーラだけでなく、これまでずっと空気だったボーネンもこのままだとフェードアウトしちゃってもおかしくないよな…とまで思ってたけど、レース後のボーネンのコメントを読む限りだと来年のルーベでも走ってそうでちょっと安心した。

とは言え、ここ数年の中心メンバーであるボーネン、テルプストラ、スティバル、ヴァンデンベルフ(は今回未出走だったけれど)が年齢を重ねつつあり、特に坂の多いレースだと見せ場を作れなくなってきた現実を考えると、ぼちぼちチームの若返りをはかっていきそうな気はしている。契約更新で外に出て行く選手が出てもおかしくなさそうな…?だれがチームから抜けてもがっかりしないよう、今から心構えはしておこう。

逃げの展開から生まれた大金星 37歳ヘイマンがボーネンとスタナードを打破 | cyclowired
ヘイマン「今日は自分の番だった」ボーネン「ここまで困難の連続だった」 | cyclowired