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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

カンフー・パンダ3を鑑賞した

カンフー・パンダ3が、日本では劇場未公開となったのを知ったのは8月に入ってからだった。GWのころに、劇場未公開になるかもという噂は耳にしていたが…。

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1作目がとても面白くて、2作目も劇場で観て満足した程度にはこのシリーズのファンだったので、このニュースを知ってがっかりした。

で、その3作目。Netflixでは8月から配信が始まっていたのだけれど、昨日になってようやく鑑賞した。なぜ配信開始時にすぐに観なかったのか、理由は自分でもわからない。日本で劇場未公開になったこと、本国でも3作目で興収を落としていたことから、なにかしらの予感はあったのかもしれない。

観終わっての感想は、んー、普通の映画になってしまったな…という、ややネガティブなものに。自分が親になった経験がないからかもしれないんだけど、ストーリー上いままで描かれなかった親の存在が、続編になっていきなり現れて、子供のことを思う親の気持ちがストーリーに絡むと、途端に冷めてしまう。これってやっぱり俺がおかしいのかな…。思えば、ヒックとドラゴン2*1も、同じような理由で最後まで気持ちが乗らなかった。

1作目は、ダメ人間っぽさのあるパンダがいろいろあって成長していくというシンプルな物語に、味のある世界観とキレのあるカンフーアクションが見事に融合して、それはそれは心躍る映画だった。2作目になって物語性が薄くなったなぁ…という若干の残念さはいだきつつ、それでもアクション描写はより洗練されて、鑑賞後はそれなりに燃えるものがあった。でも、今作はそういう満足感がいまいちだった。

ハリウッド映画に限ったことじゃないのかもしれないけど、1作目で完成度が高かった作品が、続編の2作目でいろんな要素をてんこ盛りにした内容になって興収も1作目を上回る成功を収めるけれど、でも3作目になって作品の出来も興収もいまいちになることって、よくみられるパターンな気がする。2作目でやりすぎて3作目で落ち目になるのか、同じ主人公や設定で物語のバリエーションを広げるのがそれだけ難しいことなのか…。いろいろ要因はあるんだろうけど、シリーズを重ねても面白さを維持しつづけるってのはやっぱり難しいことなんだろうね。

それにしても。日本で劇場未公開になったのは仕方のない判断だったんだろうな…とは思ったのだけれど、なにげに日本では円盤化(DVDやBlu-ray)すらされていないってことには驚いた。それだけ円盤が売れなくなったってことなんだろうけど…。Netflix独占タイトル!という表記は、デジタル配信がNetflix独占ってだけじゃなくて、鑑賞する方法自体がNetflixに限られるってことだったのね。なかなかにシビアですなぁ。

*1:カンフー・パンダ3同様、惜しまれつつ劇場未公開になってしまった作品