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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

ナナマルサンバツのアニメ

7月になって、アニメも新クールになった。けものフレンズが終わってからもう3ヶ月ですよ。早いもんです。

そこまで熱心なアニメファンでもないんだけど、それでも1クール毎に2~3作品くらいは鑑賞している。録画だけしているものを含めるとさらに倍くらいになるけど、最終回まで見届ける作品となるとだいたい2~3作品に落ち着くといったところだ。

さて、今クールと言うと。漫画原作から「ナナマルサンバツ」「ボールルームへようこそ」、ラノベ原作から「ようこそ実力至上主義の教室へ」「ゲーマーズ!」あたりに注目していて、そのうち「ナナマルサンバツ」だけ1話を観てみたんだけど、これがなんというか…ヒロイン役の声優がひどい。

普段アニメを観ていて、声優に違和感を持つことはちょくちょくあるんだけれど、それはすでに原作を知っていて、その原作に対して自分が持っていたイメージと声優にギャップがあるケースが多い。これはもう自分のせいだと割り切ることができるんだけど。今回のケースはそうではなくて、単に声優の演技が…棒読み気味なのがとにかく気になってしまう。

アニメに関しては観測範囲が広いとはいえないので、こういう声優の実力不足ってめずらしいことじゃないのかもしれないけどさ、ここ数年自分が観てきたアニメでこれはひどい…と思った記憶がなかったから、余計気になってしまった。

いや、これも自分のフィーリングにあっていないだけであって、世間的にそう思われていない可能性もあるよな、と思い直して、試しにTwitterで検索かけてみると。同じ意見がぼろぼろ出てくる。まぁ、そりゃそうだろうなぁ、どう聴いても棒読みに感じられちゃうもん。

アニメのクオリティ自体は問題ないと思うし、原作漫画の雰囲気もちゃんと出ているし、なにより高校生クイズのディープな世界ってのが垣間見ることができるお話なので、今後も期待したいところなんだが…、この先観ているうちにヒロインの声にも慣れていくんだろうか。

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「図書館の魔女」再読中

最近、図書館の魔女を再読している。

図書館の魔女 第一巻 (講談社文庫)

図書館の魔女 第一巻 (講談社文庫)

すでに物語がどう展開していくのかわかっているのにもかかわらず、ドキドキするし、ハラハラするし、ニヤニヤしたりもする。今回も、2巻のラストではぼろぼろ涙しちゃったしね。初読からせいぜい1年くらいしか経っていないのにこんなに楽しめていることから、やっぱり紛れもない名作なんだなぁと思っている。

さて、再読を楽しみながら改めて想像を膨らましているのは、登場キャラたちの容姿だったりする。一般文芸ということで挿絵がないのはもちろんのこと、表紙にもイラストはないので、絵という目に見えるかたちで主人公たちの容姿を拝むことはできない。もちろん、文中で登場キャラたちの容姿についての描写はあるので、そこから想像することはできるけれど、そこで思い描くイメージには個人差がけっこうありそうだなぁと感じている。だから、仮に実写やアニメで映像化されるようなことがあると、キャスティングやキャラデザで必ず不満はあがるんだろうなぁ…などという、いらぬ心配もしていたりしてw

さらにこの作品の場合は、ヒロインに関しては声の演出ができないし、そのかわりの手話だったり指話だったりを映像で見せるのは敷居が高い*1。高速手話や指話を映像で再現することなんてできないだろうから、そのへんはうまくごまかしつつ会話の内容は字幕で見せることになるんだろうか。それなら、心の声という表現をとれる漫画のほうが、メディアミックスとしては向いてそうな気もする。そうか、俺は映像化ではなく、コミカライズでこの世界を見てみたいんだな、きっと。

じゃぁ、図書館の魔女のコミカライズに向いた漫画家はだれだろう…なんてことを考えてみると、これがなかなかに楽しい。自分の場合、真っ先に思い浮かんだのは森薫先生だ。マツリカをイラスト化するのに、森先生以上に適任な漫画家は果たしているだろうか。森先生だったらマツリカはあんな感じになるんでないかな?と想像することで、いままでぼやけていたマツリカ像がちょっと鮮明になったりするくらいだ。すごい。さらに森先生の場合、人物表現だけじゃなくて、衣装や風景といった世界観描写を緻密で圧倒的な絵で表現されるので、さぞ完成度の高いコミカライズになるのではないだろうか。これはぜひとも読んでみたい。

一度そういう結論にたどり着いてしまうと、もうこれ以上の人選はなさそうだ…などと思っていたのだけど、小説の中でハルカゼというキャラと向き合っていると、ふと藤田和日郎先生との相性が抜群な気がしてきた。藤田先生って色白な麗人をとても魅力的に描くよね。さらに、男勝りで活発な女性なんかも活き活きと描きそうだよな…とか思うと、キリンも実は藤田先生に向いている気がする。キリヒトが活躍するアクションシーンなんて、藤田先生の独壇場だろうしね。おぉ、意外とこのチョイスもありなのでは…!?ただまぁ、マツリカが安楽椅子探偵よろしく謎解きで真価を発揮するシーンなんかは、藤田先生漫画特有の暑苦しさとは全然合わないとは思うんだけど。というか、怪異の類が出てこない漫画を藤田先生が描くところからして想像つかないしなw

他にファンタジーに向いてそうな漫画家ってだれがいるかなー…。天地明察のコミカライズで抜群の手腕を発揮した槇えびし先生とか。完結しないリスクを無視する前提で、キャラのかき分けが想像通りに収まりそうな気がする冨樫義博先生とか。

まー、コミカライズ自体が現実的じゃないとは思っているんだけどさ、こういう本編とはあまり関係ないことをあれこれ想像できるってのも、それだけ本編が魅力的だからこそなわけだし、図書館の魔女という物語の素晴らしさを改めて実感するのであった。

それにしても、新刊「霆ける塔」はいつになったら刊行されるんだろうか…。読める日を、首をながーくしてお待ちしておりまする。

shaw.hatenablog.com

*1:ここさけや聲の形のようにその壁を乗り越えた作品もあるけれど。

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マストドンのインスタンスを立てる際のSSL証明書設定

仕事でマストドンインスタンスを立てることになった。で、設定でちょっとだけはまったので履歴を残しておく。

そもそも、マストドンを自分でまったく使っていないので、現在どのくらい流行っているのかはわからない。知人でマストドンを使っているっぽい人も全然いないし、一時の盛り上がりはなんだったんだろう…って思わないでもないけど、そもそもマストドンというSNSの性質が、Twitterとは違ってクラスタ毎にインスタンス内で閉じる傾向が強そうなので、自分の観測範囲内では見えていないだけで、定着している人には定着しているんだろう。きっと。

さて、いざマストドンインスタンスを自分で用意する場合、方針がざっくりと2つある。Dockerを使う方法と、使わない方法だ。マストドン公式では、Dockerを使うインストール方法が説明されている。とは言え、わたしゃ最近自分でサーバを用意して運用するという立ち位置にいなかったこともあって、Dockerを利用してサーバを用立てたことがないし、Dockerの使用はできれば避けたい。ただ、社内インフラにDockerコンテナを自由に作っても良いという環境があったので、まずは勉強がてら、いったんそこでマストドンインスタンスをたててみる。

お世話になったのは、主にこのページ。
qiita.com

やるべきことはそれなりにあるのだけれど、面倒な作業はそれほどなさげである。ただ、Dockerの知識が皆無だったので、そこは必要最低限と思われる知識を入手しつつ作業をすすめる。はまりどころはproxy設定。もちろん社内インフラのネットワークは閉じているので、外部ネットワークと通信するには都度proxyを通す必要があったのだけど、その設定が複数箇所にかわれているので、インストースクリプトの実行→エラー→proxy設定調整→インストースクリプトの実行…みたいなサイクルをひたすらくりかえすことになった。マストドンのインストールだけじゃなく、そもそもyumの実行*1からしてproxyを通す必要がー…みないな。あと、ここではSSL証明書の設定は行わず。Let's Encryptを使いたくても、対象ドメインがローカルネットワーク用のものでインターネット上では正引きができないので、ちょっとどうにもならない感じ。まぁ、インストールの検証用なので、そこは割り切ることにする。

で、とりあえずDockerを使ったマストドン構築自体はなんとかなった。でも、これを本番環境でやるには自分の知識不足もあってかなり心もとない。さてどうしよう…。

そんなあなたにさくらのクラウド。どん!
cloud-news.sakura.ad.jp

いやー、便利便利。サーバ管理の経験が一度でもあれば、マストドンインスタンスを立てるだけならすぐにできちゃう。こちらはそもそもDockerを使わずにマストドンインスタンスを立てる方法なんだけれど、必要なミドルウェアやライブラリのインストールはすべてこのスタートアップスクリプトが実行してくれるので、こちらはさくらのクラウドと契約してドメインを取得するだけでほとんどやることはない。

一応、サーバリソースの上げ下げだったり、マストドンのバージョンアップ方法などを一通り試してみて、サーバ自体のセキュリティ設定も少々いじっておく。あと、さくらのマストドンスクリプトを利用すると、SSLサーバ証明書には自動的にLet's Encryptが導入されるんだけど、今回は一企業として運用するマストドンインスタンスということで、証明書は独自に取得したので、その取得した証明書をサーバに設定した。nginxの設定を自分で触るのもこれが初めてだったりするのだけど、ふーむ、こうなっているのか…。

ここここも参考にしつつ、諸処必要な設定作業は一旦完了。ブラウザでアクセスしてみると無事インスタンスが立ち上がっている。こんなに楽ちんでいいのだろうか!

でも、である。動作検証をしてみると、リモートフォロー機能が正常に働かない。外部のインスタンスのアカウントをリモートフォローしようとすると「リダイレクト先が見つかりませんでした」というエラーになる。逆に外部インスタンスから自分のインスタンスアカウントをフォローしようとしても失敗する。どういうことだってばよ…。

「リダイレクト先が見つかりませんでした」というエラーメッセージを元に、同じような事例がないか探してみると数件だけみつかる。さくらのクラウドを利用したマストドンインスタンスの多さを考えると、同じような状況で悩んでいる人がもっといても良さそうな気もするけど、これだけ情報が少ないということは、自分が設定した何かが良くなかったんだろう。そうなると心当たりも限られてくる。

数少ない情報の中では、このトゥートがちょっとした手がかかりになりそうだ。

どうも、nginxの証明書設定がぁゃしぃ…。今回あえてLet's Encryptを使っていないのだけど、一旦証明書設定をLet's Encryptに戻してみると、なんとリモートフォローが機能しているではないか。そうなると、自分で設定した独自証明書の問題だ。

で、nginxの証明書設定についてもう一度確認してみると、どうやらこういうことらしい。

nginxには、中間証明書を直接指定するディレクティブが用意されていないため、サーバ証明書と中間証明書を結合したものを「ssl_certificate」で指定します。

な、なんだと…。たしかに自分が設定した証明書には、サーバ証明書しか含まれていない。なので、独自に取得したSSL証明書レジストラから中間証明書を入手して、サーバ証明書と中間証明書を結合した証明書ファイルを作成し、改めてnginxに設定すると…。独自証明書でも無事リモートフォローが可能になった!

というわけで、マストドンの設定とはまったく関係なく、単にnginxの知識不足が招いた現象だったことが判明した。中間証明書が未設定の状態でも、WEBブラウザからはSSLなURLにアクセスできていた*2ので、ここにたどり着くまで少々時間がかかってしまった。

こういうこともあることだし、インストールが簡単だからってそれを構成しているシステムについて知らないと、どこかで落とし穴にハマることがあるんだよなぁ…と、改めて自分に言い聞かせたのであった。

*1:CentOS7環境での検証につき

*2:それなりに有名な認証局だったので、すでにブラウザには中間証明書がインストール済みだったんだろうか

バンブラPのオススメ曲を挙げてみる

発売からすでに3年以上経過しているにもかかわらず、未だにちょくちょくバンブラPを立ち上げては遊んでいる。

大合奏! バンドブラザーズP

大合奏! バンドブラザーズP

さすがにこれだけ時間が経てば、オンラインセッションに人も集まらなくなるかな…?と思いきやそんなこともなく、日中であればちょっと待てば10人集まるくらいには遊んでいる人がいるのをみると、根強い人気を保っているんだなぁと実感する。

ただ、今年の3月になって、ついに新規の楽曲投稿が終了してしまった。新規追加曲が増えるペースも落ちてきていたし、いずれ終了してもおかしくないなぁ…とは思っていたけれど、実際にその告知がされると、いよいよこのゲームに対する任天堂のサポートも終了の方向へ向かっているのかなぁ…とは思う。

それでもTwitterの公式アカウントの運用は続いているし、そのツイートによって新しい曲との出会いがあったりする。例えばこのツイート。

ど、ドリーム☆キャッチャーだと…!?

この曲、幻影異聞録で流れる挿入曲なんだけど、個人的にかなりのお気に入り曲なんだよね。試聴してみるとすごく完成度が高いじゃないの!これはトマトをまた購入しなければ…。

で、トマトを買うのは最低5個からで、購入するからには腐らせたくないから、ついでにあと4曲分ダウンロード曲を見つけねば…となり、そして始まる曲探索の旅。最近のはやり曲やボカロ曲には疎いので、探すのは90年~00年代の曲がメインになるのだけれど、その気になって探し始めるとこんな曲もすでに投稿されていたのか!って唸ることも多い。定番曲なのに誰も投稿していない曲も多いけれど、逆にこんなマイナーな曲なのに投稿済みなのかよ!って思うことも多くて、なかなかに癖の強いラインナップになっているのも面白かったりする。検索するのは大変なんだけどw

さて、3年半ほどこのゲームを遊び続けて、気に入った曲をダウンロードし続けているうちに、手元にダウンロードした曲が200曲くらいになった。増えたなー…。そのうち、個人的に特に気に入ってる曲を10曲ちょっとチョイスしてみた。基本的に演奏難易度が高すぎる曲*1は自分ではまともに演奏できないし、いくら完成度が高くても演奏が出来ない曲は楽しくないので、ここでは演奏が楽しめる曲であることを前提に挙げてみたい*2

チョイスの基準
  • バンブラPの投稿曲(DXからの移植曲ははずしました)。
  • 演奏が楽しめる曲。練習しなくてもそこそこ弾ける曲が多めのつもり*3
  • オンラインセッションで、自分に曲の選択権が与えられた時によく利用する曲。
90年代定番曲

自分が高校~大学生だったころによく耳にしていた曲たち。なんだかんだとこの時代の曲が、いまでも自分にはいちばんしっくりくるんだよなー…。ラルクとかジュディマリのようなバンドの曲は、疾走感あって演奏でもノリノリになれるのが実に良いです。

比較的最近の定番曲

いーあるふぁんくらぶはバンブラPのリリース初期から人気になっていたけれど、わたしゃこのゲームで初めて知りました。ボカロ曲って自分にはさっぱり縁がないんだけど、バンブラのランキング上位曲にはけっこうボカロ曲も多いんだってね。どおりで知らない曲だらけなはずですよ…。

アニメ

ジブリ系の定番曲は、演奏しやすい曲が多くておすすめしやすいのが良いです。あと、ハピマテは初代バンブラからさんざんお世話になっている曲なんだが、いまだに飽きることなく、無性に演奏したくなることがあるので、シリーズの新作が出るたびにダウンロードし直してしまうというw

その他

コンピューターおばあちゃんの完成度の高さは、個人的にピカイチだと思う。自分と同じアラフォー世代にはたまらない1曲だと思うんだけどなぁ。

自分はもういい齢したおっさんなので、ここで挙げた曲もそれが反映されて古めの曲が多い。なので、若い人向けのチョイスではないのかもしれない。そうは言っても、名曲は年を経ても錆びつかないと思うので、まずはぜひ一度試聴してみて、気に入った曲があればどんどんトマトを消費して、どんどん演奏を楽しめば幸せになれるはず。きっと。

shaw.hatenablog.com

*1:マスターで難易度平均が9を超えるような曲

*2:とはいえ、演奏が楽しめるかどうかは、演奏の実力だったり、曲の好みだったりにも影響されると思うので、判断は難しいんだけどさ。

*3:ただし、マスターで難易度が★8のパートを初見で90点程度の演奏ができる人基準。

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遊びたいゲームが多すぎる問題

それにしても、である。今月は遊びたいゲームが妙に多いのである。1日発売の聖剣伝説コレクションからはじまって、8日にヒューマン・リソース・マシーン、16日にFF14の4.0拡張(アーリーアクセス)、22日にアライアンス・アライブ、そして29日にラジアントヒストリア3DSリメイク。毎週なにかしら遊びたいゲームが登場するという…。

聖剣伝説コレクションは、収録作のうち3をちまちま遊んでいる。主人公ホークアイ、仲間にリースとケヴィン。進行状況は、ようやく最初のクラスチェンジを終えたあたり。もちろんクリアまではまだまだ時間が必要だ。

聖剣伝説コレクション

聖剣伝説コレクション

ヒューマン・リソース・マシーンは、先程書いたこのエントリーの通りの状況だ。とりあえずFF14を始める前に一通り課題をクリアすることを目標にしていたけれど、時間が足りず。

で、FF14の4.0拡張。実のところ手を出すかどうか直前までちょっと迷ってたんだけど、ふらふらとダウンロード版を購入してしまい。予約してなかったのにもかかわらずアーリーアクセス権がくっついてきたので週末にちょっと遊び始めたところ…やっぱりオンラインゲームは一度遊び始めると時間をどっぷり持っていかれてしまう。今回も、メインシナリオだけで結構なボリュームがありそう。これまた困ったもんです。

そして今週は、今月の本命タイトルだったアライアンス・アライブが満を持して登場。konozamaらなければ木曜日に手元に届くはずだし、これまた遊んじゃうよね。正直FF14とどう折り合いをつけたものか悩んでいる。まぁ、FF14は先を急いでまで遊びたいってわけじゃないので、アラアラのほうを優先度高めにしそうだけど、それとは別に聖剣伝説3ヒューマン・リソース・マシーンも平行してすすめたいし、けれどそんな器用なことができる気もしないし…。

とりあえず、来週発売のラジアントヒストリアに手を出せるような状況ではないので、他のゲームが落ち着いてきてから入手を検討しよう。これ以上発売日にゲームを入手しても、積みゲーになって終わってしまう未来しかみえない。さすがに発売のタイミングが悪すぎる。DS版が面白かったのだけど、なぜか最終盤まですすめながらクリアをしていないゲームなので、今回のリメイクで最後まで遊ぶぜ!と気合入ってたんだけどな…。

というわけで、短期的にはアラアラを集中的に遊びつつ、FF14をマイペースで、隙間の時間でスイッチのゲーム2本をすすめる感じになるんだろうか。で、アラアラをクリアまたは途中で飽きたらラジアントヒストリアにチェンジする、と。よし、なんとかなりそうじゃないだろうか!

まぁ、7月になると今度はFF12のHDリメイクが発売されるわけだし、これを機会にPS4を購入しちゃうかもしれないし、そうなると他にもPS4のゲームに手を出したくなりそうだし、さらにカオスな状況になっちゃいそうなんだけどな。うん、無理だ。PS4の購入はまたも先送りにすべきだろうか。でもFF12も遊びたいんだよな。むーん、困った。

ヒューマン・リソース・マシーンが面白い

一部で話題沸騰中、は言い過ぎかもしれないけど、最近ヒューマン・リソース・マシーンというゲームが面白い!という評判をちょくちょく目にする。

www.tawashix.com

私も、発売日当日にたまたまこのページを目にして、これは面白そう!となったクチだ。この直感はハズレてなくて、実際に遊び始めたらすっかりはまってしまった。

一口で説明すると、プログラミング風パズルゲームだ。直接プログラムを書くわけではなく、用意されている命令セットを順番に並べることで、プログラミング感覚で課題を解いていくことになる。プログラミングをしたことがなくても遊べるように、与えられる課題も徐々にステップアップしていくように工夫されている。プログラム経験者でも、最後まで簡単に思う人もいれば、中盤辺りから手こずる人もいるだろう。一応プログラミングをなりわいにしているはずの自分は後者で、多くの人にとって最初の鬼門になりそうなフィボナッチ数列の問題を解くのに一晩要していたりする…。

で、よく出来ているなぁと思うのは、プログラミング風のパズルとして実行できる命令が、必要最低限に抑えられていることだ。こんなことしかできない。

  • 入力と出力
  • ループ(正しくはGOTO文)
  • 変数の格納と引き出し
  • 足し算と引き算
  • 分岐(ただし、0かどうか?マイナスかどうか?の2種類のみ)
  • 加算演算子と減算演算子
  • ポインタ

上から順に、課題が進むにつれて実行できるようなっていく。これらを使いこなしながら、絶対値の取得、掛け算や割り算、フィボナッチ数列計算、ソート、果ては素因数分解までいろんな問題を解いていくことになるのだけど、これが一筋縄にはいかない。ソートなんかは、アルゴリズムを知らないと解きようがないだろうしなぁ…。

ただ、これだけ最低限の命令だけでも結構いろんな処理ができるんだという知見は、プログラムに興味がなかった人にもプログラミングってこういう作業なのかという、興味への一つのきっかけになりそうだと思う。程度の差こそあれ、プログラムがやることって、インプットを受け取って、ループや分岐を使って処理を行い、その結果を出力することなんだけど、プログラム経験がないとそれがどういうことか想像できないんだよね。このゲームは、まさにそれが体験できるという。

このゲームの感想をみていると、課題を解けたことにたいする達成感だけじゃなくて、プログラミングの入門にも向いてそうという意見も散見されるのはこういうところにあるんだろう。

とはいえ、このゲームはプログラミングを行うゲームではなくて、基本はロジカル思考が試されるパズルゲームなので、プログラムなんて自分には…と臆するのではなく、まずはパズルを解く感覚で気軽に遊び始めることをおすすめしたい。確かにプログラム経験者でないと中盤以降の問題は難しく感じられそうだけど、コツを掴めばそれなりに先に進むことはできると思うし、最適化を成し遂げた時の達成感は実にたまらないものがある。それこそ病みつきになりそうな…。

スイッチ版はローカライズされていて、その翻訳も楽しかったりするんだけど、スイッチを持っていなくてもSteam版iOS版android版各種そろっている*1ので、ちょっとでも興味を持った人は、ぜひぜひ一度遊んでみてもらいたいなぁ。オススメの一作。

*1:ローカライズはされていないみたいだけど

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キングダムを一気読みした

この数日間で、漫画「キングダム」を一気に読んだ。とうとう最新刊に追いついてしまった。

知人と漫画の話をすると、けっこう高い確率で「キングダムがめちゃくちゃおもしろい」という話題になる。周囲の漫画好きにたまたまキングダムファンが多いだけかもしれないけど。

自分も過去に、キングダムが話題になり始めた頃に一度読み始めたことがあって、でも当時それほど面白いとも思わなかったので、けっこうすぐに見切ってしまった。まだKindleが日本に上陸する前だったので、コミックスを購入して読んだのだけど、見切った時点でとっとと手放してしまった。

で、つい先日、酒を飲みながらまたもやキングダムの熱いトークがはじまった場に居合わせた。普段漫画をあまり読まなそうな人もキングダム話で盛り上がっていたのを見て、いよいよ再挑戦してみるか…という気になった。いや、今までも何度も何度ももう一度読んでみようと思ったはずなんだけど、なかなか重たい腰が上がらなかったのよね。一度関心を失ったものに、もう一度興味を持つのってなかなかむずかしいじゃないですか。

たぶん、その気になったら手を出してみよう、なんて心構えだといつになっても手を出さないので、その場でとりあえずKindle版の1巻を購入した。手元で読める状態になってさえいれば、Kindle端末を開いたときに未読の漫画があれば、そのうち絶対に読み始めるだろう、という計算である。

さて、先週の土曜日。ぼちぼち寝るかーと思いながら、ベッドで寝転がりながらKindle端末で漫画を読み始める。おっとそうだった、キングダムの1巻をダウンロードしてあったんだった…と思い出し、読んでみることにする。出だしは過去に一度読んでいるし、導入がどんな話だったかもけっこう覚えてる。そうそう、こいつはすぐに物語から退場しちゃうんだっけな。あー、こんなちんちくりんキャラいたよ。山岳地帯の戦士たちの力を借りに行くんだっけな。歴史ものとしてあまりにも創作だらけで、このまま読み進めても得るものなさそうだなー…なんて思って、続きを読むのをやめたんだったなぁ、なんてことを思い出す。

今回は、この先絶対に盛り上がるから!という証言を何人もの人からもらっていたので、とりあえず10巻くらいまでは読んでみよう、という目標は立てていた。なので、1巻を読み終わったあと、まずは5巻までまとめて購入した。4巻までは話の内容を覚えていたのだけど、5巻からは記憶にない。なんとなく5~6巻くらいまでは読んでいたつもりでいたけれど、もっと前の段階で読むのをやめていたらしい。当時、他にキングダムファンが身近にいれば、もう少し先まで読んでいたかもしれないけれど、こればかりは仕方がない気もする。

物語が進むに連れ、個人対個人という戦いだけでなく、集団対集団、つまり合戦の描写が増えてくる。自分には馴染みのない将軍たちが戦陣を組み、軍を動かし、戦局を動かしていく。立場が下っ端の主人公ができることはもちろん少ない。指揮をとる立場ではなく、歩兵として死なないように立ち回るので精一杯だ。そんな中、自分だけでなく、周りの歩兵たちも一緒に生き残るために立ち回りはじめるうちに、乱戦の中で隊長級の首をとるチャンスが訪れる。それどころか、戦況を動かすようなターニングポイントで目覚ましい活躍をしたりする。もちろん簡単に手柄を立てられるわけではなく、自分や仲間たちに窮地も訪れる。そしてそれをひっくり返す熱い展開とカタルシス!やべー、これすごく面白いじゃないの!気がつけば読むのを止めるタイミングを失っている。そのまま夜更かしコースへまっしぐら。

結局翌日曜日は、Kindleで5巻分まとめて買う→5巻読む→続きの5巻を買う→読む→買う→読む…というローテーションを止めることができず、当初の予定をすべてキャンセルして、ずっとキングダムを読みふけっていたとさw

この漫画の面白さについてはいろんなところで語り尽くされている気もするけど、自分のお気に入りのポイントはざっとこんなところだろうか。

  • 一応史実を元にした漫画ではあるんだけど、主人公の成長物語とか主人公の脇を固める仲間たちとかの、漫画としての創作部分の盛り方加減が絶妙だと思う。主人公である信が、いろんな局面で死にそうになりながらも目の前の壁を乗り越えていく過程がいちいち熱い。
  • 敵味方問わず、将軍たちの圧倒的存在感がすごい。んな、ばかな…という演出の盛り方も、一見過剰演出ではあるんだけど、それが主人公と実力者の立ち位置の違い、その距離感の大きさがぱっとわかるようになっている。それが、物語が進んで信が力をつけていくにつれ、あれだけ大きかった距離が、少しずつ近くなっていく過程をじっくり堪能できてしまうのがすごい。
  • 合戦描写がとにかくすごい。単なる力と力のぶつかり合いだけで終始するわけでなく、なぜその戦いが起こったのか、どういう経過でその戦いが進んでいったのか、その中で大将同士のぶつかり合いだったり、信と相手武将達との戦いであったり、戦いを有利にすすめるための策略だったり、政治上発生する足の引っ張り合いだったり…いろんな要素がてんこ盛り。だけど、それが物語としてコントロール不能になることなく、終着点に向かって巧みに描かれていくのが素晴らしい。物語上で描かれる合戦は実際にあったものがモチーフになっているようで、その結末も歴史に沿っているんだけど、そこに至る過程を漫画としてここまで面白さに昇華できてしまうものなのか…と唸ることしきり。
  • その中で描かれる歴史上の出来事や人物描写がいちいち面白い。気がつけば登場キャラにどっぷり感情移入してたりする。王騎なんかは、初登場時は何を考えているかよくわからん不安定なキャラだったのに、まさかあそこまでの大物だとは思ってなかったし、最期がかっこよすぎてびびりますよ…。
  • 羌瘣かわいいよ羌瘣。正直、はじめて22巻の表紙を目にした時は、もう読むのをやめようかな…と思いました。
  • 時間経過によって登場キャラたちがそれっぽく歳を重ねていくのもみていて楽しい。
  • 秦が中国を統一する物語ということはわかっているので、函谷関の戦いのような圧倒的不利な状況でもどうにかひっくり返しちゃうんだよな、と思っていても、それでもドキドキハラハラしちゃうのはどうしたものか。

などなど、本当に魅力的な要素だらけなのである。いやー、読んだ人がこの漫画について熱く語りたくなる気持ち、やっと俺も分かち合えた気がするよ!

そして、この先物語がどう転がっていくのか気になったあまり、wikipediaでこの時代の出来事をざっくり読み漁ってしまったのはここだけの話だ。なので、誰がどのタイミングでいなくなってしまうのかはそれなりに知ってしまったし、これから起こるだろう大きな出来事なんかも要点は抑えてしまったw でも、それでこの先の楽しみが減ってしまったどころか、あの合戦とかあの出来事とかをどう漫画で料理するのか、むしろ楽しみが増してしまったくらいだ。

個人的には、史実でいつ死ぬかよくわからないあの人とか、この先どういう扱いになるのか心配でたまらなかったりするわけだが…。そういうのをひっくるめてこの先も読み続けていきたい所存。完結まであと10年くらいかかりそうな気もするけどな!