振り返るもなにも、クイックステップ無双たーのしー!の一言につきるわけですが。チームの調子が良すぎた結果、最終戦のパリ~ルーベでは周りからのマークもきつくなって、作戦も空回り気味で表彰台確保がやっとだったけど、そこにいたる過程を考えるとここ数年で最高のリザルトだったのでは。
これだけ贔屓チームの活躍が続くと、ファンとしてさぞレース観戦も捗るだろうと思いきや…、この1ヶ月間、しっかりとレースを堪能できたのはフランドルとルーベだけになってしまった。ストラーデ・ビアンケの前日にDAZNと契約してからフランドルまでの1ヶ月間、これまでは海外のストリーミングサービスをどうにかして探さないとライブ観戦できなかったレースを手軽に観ることができたにもかかわらず、ほとんどレースを観ることなく終わってしまった。
どうも、自分で思っていた以上にボーネン引退の影響がでかかったらしい。今のクイックステップのメンバーだって応援のしがいはあるし、メンバーの入れ替わりがあってもチームの方針はぶれていないしで、レース観戦のモチベーションがここまでさがる要因はそんなにないはずなんだが…。どうやら、ボーネンの何をしでかすかわからないハラハラ感が俺は好きだったらしい*1。
それでも、レースを見届けたフランドルとルーベは今年も面白かった。フランドルでみせたクイックステップ勢の走りは、もうロードレースの勝ち方のお手本というか、盤石過ぎてびっくりするくらいだった。ここ数年、チーム戦力的にはフランドルよりもルーベ向きな気がしているんだけど、去年、今年とフランドルでみせたクイックステップのパフォーマンスは圧倒的だった。ひとえにジルベール加入がおどろくほどチームにはまった結果なわけだけど。
逆に、ルーベは2014年のテルプストラ勝利以降、勝ちから見放されている。表彰台にはだれかしら立ってはいるんだけど、なかなか勝ちきれない。個人的に、今年はスティバルの番じゃないかなーと思いながらレースを観ていたんだけど…。残り70キロ手前でのスティバルのアタックが芋掘りで終わってしまった時点で、本人としてもチームとしても、でかい手札を失うことになってしまった。
タラレバを言っても無意味なのはわかっているんだけど、もしあのアタックで前に追いついていたら、レースの展開は全然違うものになっていたはずだ。単独のアタックではなく、他にだれかが一緒だったら…なんてのは完全に夢物語なのはわかっている。さすがにあの場面でクイックステップの作戦に乗ってくれる他チームの選手はいるはずがない。なので、単独で前に追いつかなければ無意味な作戦だったことを考えると、さすがにリスクが大きな動きだった。チームのオーダーだったのか、スティバル個人の動きだったのかはわからない。ただ、作戦としては空回り気味だったよなぁ…とは、レース観戦中にも思ったのはたしか。
対して、サガンが集団から抜け出して逃げにブリッジしたアタックは本当に見事だった。はたからみてたら、なぜゆえ誰も追わないの…と思ってしまったけれど、これがロードレース心理というものなのだろう。サガンのこういう動きって、カンチェラーラがみせたような圧倒的独走力とは違って、タイミングの良さというか、レースの勘所がわかっているような動きにみえる。このレース巧者っぷり、世界選手権三連覇は伊達じゃないわけですね。残り30キロ時点で、追走集団の動きがまとまりきれていないのを見て、サガンの勝利を確信した。で、モンハンを遊び始めたのであった…。
以下、その他の雑感を少しだけ。
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