メニー・メニー・シープ
最近になって読み始めた「天冥の標」シリーズの第1弾、「メニー・メニー・シープ」を読み終えた。いやー、もう本当に面白い。SF小説でここまですんなり読めたのも久々だし、続きが気になってたまらない!ってのも久々な気がする。
キャラ設定というか、種族設定が素晴らしいよね。そしてその種族間の交流の描き方も絶妙。カドム医師とイサリのコミュニケーションとか、この先どうするんだよ…って気持ちにさせられるしね。アンドロイド達の立ち位置も、最初え?って思ったけど、読み進めていくうちにいつのまにか納得しはじめてたりするし。
で、ちょっとあれな終わり方で第1部は終了。これだけおもしろければ続きにも手を出すことは決定なんだけど、amazonで続きの話のレビューを読んでみると、第2部はいきなり現代に戻って、冥王斑にまつわるパンデミック話になるらしい。さらにレビューを眺めていると、どうやらこのシリーズ、章ごとにテーマが異なるというか、作風までもががらりと変わるらしい。なのに、面白さは損なわれないし、物語も破綻していないらしい?
ちょっとにわかには信じられないわけだけど、作者もこの本のあとがきで、「結末はすでにみえている、そのころにはたいしたものになっている」と言い切っているので、こちらもそれを信じることにしましょう。
天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)
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天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)
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