映画「オデッセイ」を鑑賞した
SF小説「火星の人」を実写映画化した「オデッセイ」を鑑賞した。ってもう1週間経つんだけども。で、ざっくりとした感想はTwitterでツイートしたとおり。
「オデッセイ」IMAXで観てきた。いやー、満足満足。すごく良かった。原作小説を先に読んでから映画を観て満足できるケースって結構レアなんだけど、今作はそのハードルをクリアしてたなー。これ、映像の説得力がでかいよなぁ。
— shaw (@hashimukai) 2016, 2月 7
他の人の感想やレビューもいろいろ目にして、Twitterで何度も目にした火星版DASH村だよね!的な反応も確かにうなずけるのだけども。個人的には基本読書さんのこのレビューがとてもしっくりきた。
そうそう、俺もこういうことを言いたかったんです!
ただね、どうしても1箇所だけ、このシーンだけははずしてほしくなかった!という箇所があって、とても気になってしまった。
一箇所だけ、例の絵文字のやりとりが省略されてたのが気になってしまったけど、小説と映画という表現の特性の違いを考えると、映画じゃぁ使いにくかったのかもなぁ…。
— shaw (@hashimukai) 2016, 2月 7
ここで言う例の絵文字とは。ワトニーがパスファインダー経由ではじめて地球とのテキスト交信を可能にした場面で、一連のやりとりの締めが原作ではこうなっている。
JPL:追伸:発言には気をつけてほしい。きみが打ちこんだ内容は全世界に生中継されている。
ワトニー:見て見て!おっぱい!->(.Y.)
ここにいたるまでに、すでにおもしれーおもしれー叫びながら読んでたのだけども、このワトニーの返しが決定打となって傑作認定したような気もするわけです。で、映画でも同じシチュエーションで同じようなやりとりが描かれていたのに、最後のワトニーの発言だけが削られていて…。たしかに、すでにワトニーのポジティブでユーモアなキャラは観客に浸透していたので、この絵文字がなくても映画としては十分なりたつわけだけども。それでも、この作品のもつユーモアさを一番わかりやすく表現してたのもここだと思うんだよなー。
同じことを思った人はけっこういるようで、このサイトの考察がわかりやすい。
www.jifu-labo.net
映画化において、このシーンを忠実に描写することのメリットとデメリットを秤にかけた結果あえて削られたんだとは思うんだけどさ、ここまで原作小説の良さをかなり忠実に再現してくれたのなら、なにもここを削らなくてもいいじゃない…。なんてことを原作ファンとしては思ったのでした。
とはいえ、こんなことが些細に思えるほど、映像化による圧倒的説得力のある映画なので、まだ観てない人はぜひとも大きなスクリーンで鑑賞することをオススメしたい。
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