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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

TLDが .ai なドメインを取得したい

※ 2018年6月6日追記
意外とこのページへのアクセスが多いようなので補足します。
久々に.aiドメインレジストリサイトのFAQを読んでいて気がついたのですが、
現在はもう個人でレジストリにユーザー登録することができないみたいですね。
なので、これからはじめて.aiドメインを取得しようとするなら、
このTLDを取り扱っているドメインレジストラを利用するしかないみたいです。
安いところでも17000円程度/2年はかかりそうですね…。

ランチを食べに外に出て、なんとなく考え事をしながら歩いているうちに、ふと個人用のドメインを新調したい、と思いつく。なんでいきなりそんなことに思い至ったのか、今となれば謎なんだけど。

個人用のドメインとして、長いこと s-hashi.net というドメインを使っている。whoisを確認してみたところ2003年に取得しているので、かれこれ13年もの付き合いになる。当時、勉強がてら自分でドメインを取得してみよう!と思いたち、いざ取得するにあたってドメイン名に良いアイデアが思いつかず、それで結局自分にとっては意味はあるけど文字列自体には魅力のないドメインを選んだ。で、取得後暫くの間はしっくりこないドメインだなぁ…なんて自分で思っていたくらいなのだけど、そのまま使い続けているうちに、いつのまにか馴染んでしまった。

というわけで愛着はそれなりにあるんだけど、やっぱり洒落っ気のない、味気のないドメインであることには変わりがないんだよね。なので、良いアイデアがあれば新調してみるのもやぶさかではないなぁ…なんて思っている。そこで真っ先に思い浮かんだのは .ai というTLD。なぜ .ai なのかというと、Twitterなんかでも使っている hashimukai というワードに思い入れがあるから。つまり、末尾に .ai が使えると、hashimuk.ai というドメインが完成するわけですね。

この、ドットを抜くと意味のある単語が完成するドメインに、昔から憧れがあるんだよね。思えば、ソーシャルブックマークの先駆けともいえるdeliciousを初めて知った時、そのソーシャルブックマークというサービス形態に驚くより先に、del.icio.us というドメインに惹かれたことを思い出す。くー、そうきたかぁ…みたいな。同じような理由で、ちょっと前まで勤務先の会社用ドメインTLDに .us を使っていたのだけど、周りはともかくとして私はとても気に入っていた。

で、もし hashimuk.ai ドメインが使えると。例えばこの先転職活動をすることになったとして、連絡先のメールアドレスに shaw@hashimuk.ai とか使えちゃうわけですよ。もう、これだけでちょっとしたアピールですよ!え?こんなのでアピールになるわけないじゃんだって?いやいや、自分が採用担当だったら、連絡先メールアドレスに何を使ってるかは必ずチェックするし。まぁそれだけで採用を決めたり落としたりってことにはならないけど、少なくとも独自ドメインを使ったメールアドレスだとインターネットのことを理解してる人だな、って思えるし、それが見たことのないTLDだったら、その相手にかなり興味を持つと思う。たとえそれがはったりであっても。

おっと、話がそれてしまった。話をドメイン取得に戻そう。

そもそもTLDの種類は無限ではないし*1、個人でも利用できるTLDでなければ、良いアイデアが思いついても取得はできない。となると、まず調べるのは、使いたいTLDが存在し、かつ個人でも取得可能かどうかだ。

というわけで、.ai について調べてみた。

.ai - Wikipedia

おぉ、素晴らしい!どうやらccTLDとして存在しているらしい。なんとなくAI関連のドメイン用のgTLDとして存在してそうだなぁなんて思っていたのだけど、実際にはアンギラという国のccTLDだった。アンギラってどこにある国なのよ…とか、だいたいにしてアンギラのどこからaiになったのよ…とか、思うところもあるけれど。

さて、gTLDではなくccTLDとなると、場合によっては取得制限が厳しい可能性もあるなぁ…と思いつつ、もうちょっとグーグル先生を頼ってみる。すると、ドメイン取得の代行業者で .ai を扱っているところを発見する。

www.gonbei.jp

このゴンベエドメインというレジストラを使ったことなかったのだけど、TOPページで謳っている

ゴンベエドメインでは、他社では取扱いのない海外ドメイン、特殊なドメイン、高額なドメインなど、世界中の特別なドメインを約1000種類ご用意しております。「取得手続きがわからないドメインがある」「確実な更新手続きがほしい」など、ゴンベエドメインがドメインのお悩みを解決します!

という一文に偽りなしらしい。素直にすごい気がする。

ただ、やっぱりお値段がなぁ…。この文章を書いている2017年2月現在で25,920円/2年。日本でおなじみのTLDだと、1,000~5,000円/1年程度が相場だと思うので、個人でこの価格はちょっと厳しい。長い付き合いになるかもしれないから更新費も馬鹿にならないし。

では、代行業者を頼らず、直接取得する方法はないだろうか?と思ってさらに調べてみたところ、こんなページを発見する。どうやら .ai ドメインレジストリっぽい。whois検索だけでなく、ドメイン管理もここからできそうだ。FAQページも確認してみる。アンギラという国がイギリスの植民地だったこともあって、公用語が英語だ。これならひょっとすると代行業者を頼らずともどうにかなるかもしれない。

FAQページによると、肝はこのあたりだろう。

  • ユーザー登録には100ドルかかりますよ。
  • ユーザー登録時、メールと電話で確認しますよ。
  • ドメイン取得は100ドル/2年ですよ。

初回のユーザー登録でコストがかかるとはいえ、ドメイン取得・更新で発生するコストは、代行業者を頼るよりも安上がりになるので、長いこと使い続ける場合個人で管理したほうが間違いなく安上がりになるだろう。ただまぁ、いくら公用語が英語とは言え、日本語ではないサービスを使うわけなので、ドメインを管理する上でのリスクはそれなりに上昇すると思われる。例えば、更新期限のお知らせメールが英語だったばかりに、スパムだと思って内容を確認せずに、そのまま更新を忘れてしまう問題とか。ネームサーバ関連の設定を管理画面で行うことができず、担当窓口に直接連絡を取る必要が発生してコミュニケーションで問題が発生したり*2。代行業者を利用する場合は、基本的にそういうリスクも代行してくれる(はず)なので、そのリスクヘッジに高めのお金を支払うかどうか、という判断になる。

あとは、ユーザー登録時の本人確認で「電話」が必要なところか。これ、レジストリの担当者から直接電話がかかってくることなんだろうか…。そうなると、その時点でコミュニケーションが行き詰まってしまいそうだ。

以上を踏まえると、それなりに高額な更新費を支払うか、または英語によるコミュニケーションを自己処理できるかの2点について、どちらかを選択できれば .ai ドメインを取得することは可能っぽいことがわかった。

TLDが .ai であるドメイン、思いつく限り、

といったユースケースがあると思う。ニッチであってもそれなりに需要はありそうなので、もうちょっと取得にお手頃感が出るとありがたいんだけどなー…。

*1:今では新規にgTLDを作ることができるようになったので、実質無限になったのだけど、個人じゃぁ現実味はないしね。

*2:どちらも過去にやらかしたことのある事例だったりする…w