最近のお気に入り作家さんに、王城夕紀という作家さんがいる。最近ようやくKindle化された「青の数学」もとっても面白くて、氏のTwitterアカウントもフォローするようになった。で、先週このようなツイートをされていた。
1/29[日常] 週末家を出られず野放図に映画観ているが、『イット・フォローズ』と『シング・ストリート』が同じ感情を源流にしているように思われて面白かった。郊外の未来のない閉塞感。/『ハナ 奇跡の46日間』は、クラシックだけど、クラシックである意味があって、もう文句なしに大好き。
— 王城夕紀 (@yukiojo2014) 2017年1月29日
そういえば、「ハナ」はいずれ観る映画リストに入れたまま、すっかり忘れてたよ…。動画配信されてないかなーと思って検索してみると、なんとNetflixで配信が始まったばかりじゃないの。これは早速観てみるしか!
というわけで、昨夜NetFlixで鑑賞した。もうねー…素晴らしいの一言ですよ。もともとスポ根映画が好物だということを抜きにしても、これはもう手放しで絶賛するしかない。
- スポ根で実話という時点で、面白いに決まっている。
- 北朝鮮と韓国の分断をテーマにした話を、韓国が本気で映画化してハズレ作品にはならない*1。
- 卓球シーンの迫力がめちゃくちゃ凄い。とにかくリアルで、そして熱い!
- 主演の二人がとにかく良い。ペ・ドゥナってそんなに美人な女優さんだとは思わないのだけど*2、なぜかいつの間にか釘付けになっちゃうのはなぜだろうか。眼力か。
- 一見チープなようなドラマ描写も、すべて終盤の盛り上がりにつながっていって良かった。
- 物語の発端は、朝鮮半島の融和政策という政治的な話題にあるわけだけど、それが映画に与える影響は重すぎず軽すぎず絶妙だった。
- スポーツを通して築かれていく友情と、でもどうしようもない現実という物語の構成は、映画でもよくあるものだけど、そんな普遍的な脚本でもぐいぐい引き込まれるのは、それだけ完成度の高い映画だったという証だろうなぁ。
今は見る影もないけれど、20年ちょっと前にはこういう融和政策もあったんだなぁ…と思うとね。エンドロールで説明のある通り、主役の二人も1993年の大会を最後に再会を果たしていないらしいし、まったく難しい問題だ。
おまけ。TwitterでこんなGIF画像を見つけた。なごむw
補足2:一時期GIF画像で出回っていたこの動画は、『ハナ 奇跡の46日間』のNGシーンと思われます。ハ・ジウォンとペ・ドゥナ、おふたりともいい表情です。 pic.twitter.com/TCflQ83gIp
— 逸木 裕@『虹を待つ彼女』 (@yu_itk) 2016年11月27日
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おまけその2。本編とは関係ないけど。
動画配信検索には、映画.comのこのページが結構便利。
eiga.com
国内で利用できる複数の動画配信サービスから、作品名で横断検索できる。視聴サイトを絞りこめるのがありがたいのだけど、その検索対象にいつのまにかNetFlixも追加されて、より便利になった。
動画配信サービスが増えることで、いろんな映画をいつでも自宅で視聴できるようになったのはありがたいけれど、その分観たい作品が配信対象かどうかを調べるのが面倒になる一方だったので、こういう横断検索サービスってとてもありがたいと思う。ぜひご活用あれ。