とても良かった。原作ラノベのアニメ映画化としては最高の部類ではないだろうか。
ノーゲーム・ノーライフ 6 ゲーマー夫嫁は世界に挑んだそうです (MF文庫J)
- 作者: 榎宮祐
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2014/05/25
- メディア: Kindle版
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原作となったノーゲーム・ノーライフの6巻は、最初から映画化を想定していたかのようなストーリーで、本編とは異なり1巻で綺麗に話がまとまっていたので、もともと映画化しやすそうではあったけれど、それがクオリティにつながるかどうかは別の話だ。で、劇場版の制作スタッフは満額の回答を示してくれたように思った。
まー、そうは言っても、原作未読の人にはちょっと置いていかれる部分もありそうかなぁ…とも思った。あと、TVアニメシリーズでは、戦略ゲームがどう転がっていくかの頭脳戦と2chノリなギャグを楽しむ部分が多かったのに対して、劇場版では生き残りをかけたシリアスな話で、そこで描かれるのはどストレートな話ではあるので、TVアニメシリーズのノリを期待していた人はちょっと肩透かしをくらうかもしれない。
自分の場合、過去に原作を読んでいたので、あの話が劇場版アニメになったらさぞ映えるだろうなあぁという期待と、ビジュアルや世界観描写はTVシリーズでも洗練されていたと思っていたので、期待を裏切られることはないだろうと思いながらの鑑賞で、その完成度の高さに非常に満足したクチである。
原作ラノベもTVアニメ版も知らずに観た場合にどういう感想になるかはわからない。感動できる要素は多いと思うけれど、そもそもなぜあの二人が主人公なのかという点を理解しているかどうかで、感情移入の度合いも違いそうだし。それでもアニメとしてのクオリティが高いことにケチのつけようはないとは思うんだけど、どうだろうか。
なんとなく、原作やTVアニメを知らない人に向かって、すごく面白かったからオススメ!とは言いづらい作品ではあるんだよなー…。もったいないとは思うんだけども。なので、Twitterではなくこのブログでひっそりと絶賛しておくw