年末の恒例エントリー、鑑賞映画の年間ベストテンでございぃ。今年の鑑賞本数は33本*1。そのうち劇場鑑賞数は30本。どうやらここ数年、ほぼおなじ鑑賞ペースらしい。夏頃まで思ったほど鑑賞できてなかったのだけど、秋以降に一気に盛り返した感じ。年間30本程度が一つの目安ですかね。
さて、今年のベストテンはというと…。面白かった作品が多くて10作品に絞り込むのが難しかった!
- スパイダーマン スパイダーバース
- グリーンブック
- プロメア
- フリーソロ
- ダンガル きっと、つよくなる
- ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん
- イエスタデイ
- HELLO WORLD
- 海獣の子供
- パラサイト 半地下の家族
アニメ作品が多め。ジャンルは適度にばらけている感じかな?いろんな作品を観ることができたなーとは思っているのだけど、例年と比べるとハリウッド作品の印象が弱めかもしれない。以下、もうちょっと細かい感想を。
スパイダーマン スパイダーバース
スパイダーマン:スパイダーバース プレミアム・エディション(初回生産限定) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2019/08/07
- メディア: Blu-ray
1位に挙げたスパイダーバースは、なんていうか…観ていて度肝を抜かれたんだよな。もちろん前評判の高さは知っていたのだけど、スパイダーマンといえば実写版の印象が強すぎて、なぜ今更アニメで…?という疑問があって。だから個人的には期待値が低かったわけです。でもね、鑑賞後はほんとごめんなさいの一言ですよ。アニメだからこそあの話なわけだし、そのアニメ表現もすごくて、もうほんとうにびっくりしたし興奮した。その勢いのまま衝動買いしたPS4版スパイダーマンも面白かったのだけど、スパイダーバースとはなにも関係ないし、それはまた別の話で…。
グリーンブック
- 出版社/メーカー: ギャガ
- 発売日: 2019/10/02
- メディア: Blu-ray
言わずとしれた今年のアカデミー作品賞受賞作。いかにもアカデミー賞作品らしい、脚本・演出・演技いずれも隙がない見事な作品だった。
プロメア
プロメアも素晴らしい作品だった。アニメ表現のケレン味がいかにもトリガー作品で、印象に残るシーンも多かった。滅殺開墾ビームとか、いったいどういう発想で生まれたんだ…w この映画はもう1度映画館に足を運ぼうかなぁと思っていたのだけど、タイミングが合わずに断念した。代わりにブルーレイを予約中。なんとなくだけど、年内にもう一度鑑賞できていたら順位が上がっていた気もする。円盤になるの遅いんだよー。
フリーソロ
フリーソロはとにかくやばい映画だった…。衝撃度でいうと年内で1位2位を争う作品である。だってさ、標高1000メートル近くもある崖をロープなしで登るとか、正気を疑うじゃないですか。しかもそれをカメラにおさめてしまうんですよ!!公式サイトにある「ラスト20分、極限を超えた体感」のコピーは伊達じゃないです。高所恐怖症の人にはお薦めできないけれど、そうじゃない人はぜひ一度あの映像を観てみて欲しい。スクリーンで鑑賞できて本当に良かった。
ダンガル きっと、つよくなる
ダンガル きっと、つよくなる 〈オリジナル版〉 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2019/09/04
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ダンガルは去年の公開時に見逃して後悔していたのだけど、夏にamazonのセールで安くなっていたので衝動買い。スポ根映画が大好物なので、ぜったいに気にいるだろうなぁとは思っていたのだけど、ほんと良い映画だった。自分の果たせなかった夢を子供に託す、というだけならよくある話かもしれないけど、それがインドで娘をレスリングの選手として鍛えるとなると話は違ってくるわけで…。
ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん
Long Way North [Blu-ray] [Import]
- 出版社/メーカー: Shout! Factory
- メディア: Blu-ray
今年一番の掘り出し物はこの映画かもしれない。公開後しばらく経ってから口コミで噂を耳にするまで知らなかったのだけど、とても自分好みの良作だった。シンプルな物語に美しい美術とアニメ。観たことがありそうで、でも観たことのない世界。こういうアニメに浸っていられる贅沢ってとても幸せなことだと思う。
イエスタデイ
- 出版社/メーカー: Universal Studios
- 発売日: 2019/09/24
- メディア: Blu-ray
鑑賞時も鑑賞後もなんだかとても幸せな気持ちになれる映画で、さすがリチャード・カーティス脚本だなーと思った。そもそもビートルズの有名曲が流れてくるだけでテンションが上ってくるのに、その曲の使い方も抜群に上手いんだよね。ずるい。帰宅後、久々にビートルズのベストアルバムを引っ張り出して、数日間ヘビーローテしていたとさ。
HELLO WORLD
野崎まどのSFは、自分に合う話と合わない話の差が両極端で、この映画も観る前はどっちに転ぶかわからなかったのだけど、とても良い方に転がってくれた。物語の構造の妙もさることながら、一行さんの存在も強い。というかずるい。あんなヒロインを出されてしまっては、観ている側も引き込まれずにはいられてないってやつですよ!なお、映画のラストシーンをどう捉えればよいのか理解できずに、原作小説とスピンオフ小説まで読んでしまった模様。本編よりもスピンオフのほうが面白くね?とか、スピンオフも映像化しようぜ!と思ったファンも多いはず。
海獣の子供
- 出版社/メーカー: DMM pictures
- 発売日: 2020/01/29
- メディア: Blu-ray
あの原作漫画をどうやってアニメ化するんだろう?と、ちょっと半信半疑だったのだけど、原作絵がまんまアニメで動いていたらそりゃ心躍りますよ!ストーリーも忠実で、終盤の難解さもそのまま再現しているので、物語として好きかどうかと言われるとちょっとごりょるところもあるんだけど、それでもあのアニメーションの美しさは至高の芸術だと思うし、一見の価値があると思う。
パラサイト 半地下の家族
この映画は鑑賞したばかりで、ちょっとまだ評価保留中だったりするのだが…。終盤の衝撃が大きすぎて受け止めきれなかったというか、むしろ困惑がでかかったんだよな。そのうち評価が揺れるかもしれない。
以下、ベストテン選外になってしまった作品たち。
- アリータ バトル・エンジェル
- ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 永遠と自動手記人形
- 劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ
- 空の青さを知る人よ
- ゾンビランド ダブルタップ
- 天気の子
- 運び屋
- ヒックとドラゴン 聖地への冒険
ついでに、鑑賞するつもりで見逃した作品も。いずれ観るためのメモ。
- 居眠り磐音
- エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ
- 記者たち 衝撃と畏怖の真実
- 工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男
- ゴールデン・リバー
- サッドヒルを掘り返せ
- 青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
- 翔んで埼玉
- ハンターキラー 潜航せよ
- 蜜蜂と遠雷
こうやって振り返ってみると、今年はアニメ映画がほんとうに充実していたと思う。ベストテン中5作がアニメ(CGアニメ含む)作品だし、今年鑑賞した33本のうち12本がアニメ作品だった。そしていずれもクオリティが高かった。この傾向は来年以降も続くのか、それとも今がバブルなだけなのか。個人的に面白ければ実写でもアニメでも構わない派なので、この状況はウェルカムではあるんだけどね。さて、来年はどんな名作に出会えるだろうか。
過去の年間ベストテン記事はこちらから。
*1:今年になって初めて鑑賞した作品数。過去作含む