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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

定期のない生活

コロナ禍が広まってきた3月上旬、自分の勤め先も在宅勤務推奨になった。2週間程度の準備・お試し期間を経て、3月の3連休明け後からはまったく出社しない生活に突入した。4月以降は不要不急の外出はしないように!ということで、自宅から外にでる時間も激減した。もちろん電車に乗ることもなくなった。

そんなこともあって、4月以降通勤手当が出なくなった。まぁ、出社してないどころか電車に乗る機会が全くないわけで、定期自体が不要なので当然の流れだろう。

6月になって緊急事態宣言が解けた後も、勤め先の方針としては原則在宅勤務、どうしても出社の必要がある場合のみ申請を経ること、という状況なので、自分の生活はほとんど変わっていない。在宅勤務になってから今日まで、電車に乗った回数はたったの3回である。もちろん定期は不要のままだ。

それで何が変わったかというと…。まず読書時間が圧倒的に減った。この事態になって明確になってしまったのだけど、自分は通勤時間に本を読むことでそれなりの読書量を確保していたらしい。通勤で電車に乗る時間は、往復でも1時間弱といったところで、そこまで長時間ではないのだけど、通勤時間とお昼休みを中心に読書の時間を確保し、読みかけの本の続きが気になるときだけ家でも読書する、みたいな習慣が根付いていたので、ずっと家にいると「読みかけの本の続きが気になる」という状況にならない。それでも積読本は増えていくので、寝る前とか休日とかに少しずつ本を読むようにはしているんだけど、たいして読書がはかどらない。結果、読書量が激減している。

あと、映画館に行こうという意識がなくなってしまった。緊急事態宣言中のように、そもそも映画館が開いていない間はもちろんとして、その後劇場営業が再開してからも映画館まで足を運んで映画を鑑賞しようという気持ちになっていない。観たい映画はすでに何本か公開されている。でも映画館に意識が向いていないのは、もちろんまだコロナのリスクを大きくみていることがあるわけだけど、それ以外に映画館に行くのに定期が使えない点も結構響いている気がしている。普段、新宿で映画を見ることが多いのは、自宅から結構近くて定期で移動できる場所だからなのである。最近は、仕事帰りの途中で新宿で一度降りて、映画を観てから帰宅するということも多かったけど、それができなくなってしまった。定期券がなくても、往復で300円ちょっとなんだし、そんなのケチケチすんなよ!とも思うんだけど、節約うんぬんという問題でもないんだよな。

なんていうんだろう、もともと自分の行動範囲は狭かったのだけど、コロナ禍によって行動範囲がもっと狭くなってしまった、ということが根底にある気がする。この3ヶ月の間に電車に乗ったのが3回だけということは、つまり地元からほとんど外に出ていないということなのだけど、それでさほど困ってもいないんだよね。

そこからさらに話を飛躍させると、自分のことを考えるとそもそも東京で生活を続ける意義すらあまりなくなってしまった。この3ヶ月の在宅勤務期間で得た知見として、実は出社しなくても仕事はそれなりに回るということがわかったこと、それは自分だけじゃなくて勤め先自体もそういう方針になりつつある。先日の全体ミーティング*1で、コロナ禍が続く限り原則在宅勤務の方針を解く予定はないし、もしコロナ禍が終息したとしても引き続き在宅勤務前提のつもりで考えている、という話があった。そうなると…、東京から離れることも具体的に検討してみるべきなのではないだろうか、という気がしてくる。ん?そういえば今のアパートの契約が切れるのは9月末だよな。どうしょう。

とはいえ、最近になってまたコロナ感染者が増えてきて、今のままだと東京から地方に移動するのは無理っぽいので、9月までにいざ引っ越しを!みたいな話はまぁ無理な話ではあるだろう。ただなー、せっかくの在宅勤務継続話だし、自分にとっての最善のあり方はなんなのか、もうちょっと考えてみる必要はあるんだろうな。こういう話はついつい考えるのが面倒になってそのまま放置してしまいがちではあるけど、今回はしっかり考慮していきたいところ。

…みないなことを、このブコメを眺めながら考えたのだった。
b.hatena.ne.jp

*1:もちろんオンラインである