最近読んで面白かった漫画(2020年秋)
3ヶ月ごと更新の面白かった漫画まとめ。ナナマルサンバツの完結巻を読み終えてからまとめようと思っていたら、いつもより更新時期が遅くなってしまった。前回のまとめが豊作すぎた反動で、今回は若干物足りないかなぁ…なんて印象を持っていたのだけど、あら不思議、まとめてみると面白い漫画をたくさん読んでいるじゃありませんか。よきかな。
新しく読み始め
ネット上で話題になっていた*1「葬送のフリーレン」がとても良かった。勇者が魔王を倒したあとの物語ってのは最近いろんなかたちで目にする機会が増えた気がするけど、エルフという長寿種を主人公にして、勇者が老衰で死んだあとの物語を描くというのは自分にとってかなり新鮮である。けっこう淡々と話は進んでいくのだけど、そこに情緒が感じられるってのがこの漫画の肝なんだろうな。
あと、マガジンで連載が始まったシャンフロも面白い。小説家になろう原作のVRMMOを舞台にしたアクションもの。とにかくテンポよく物語が進むので、さくさく楽しめるのが良い。思わず原作小説も読みたくなってしまったくらいなのだけど、未完結ですでに200万字超えの大作みたいだったので手を付けるのは諦めた。書籍化されてたらちまちま読み始めていたかもしれんけどなぁ…。
アフタヌーンで連載が始まった時は、それほど期待してなかった「友達として大好き」もなかなか良い。1話目を読んだときは、どういう方向で物語が進んでいくのかさっぱり想像できなかったけれど、今のところ良い感じで話が進んでいる。まぁ、長く続く話でもなさそうだけど、終着地にきれいに着地できることを期待している。
その他ラブコメものに良作が多かった印象。というか、新規開拓してみようと思うジャンルがちょっと偏っている感じはあるよなぁ。これ、自分へのamazonのリコメンドがそうなるように学習されてしまった結果かも…。だとしたら、ちょっと考える必要あるかもなぁ。
完結済み
「水は海に向かって流れる」は連載が長引く話ではないよなーと思いつつ、3巻で終わってしまって惜しい気持ちになってしまった。登場キャラがみんな良かったので、このキャラたちの物語をもっと読んでいたかったんだと思う。ただ、完璧な終わり方だったので、完結したことに納得はしているんだけども。
「ナナマルサンバツ」も完結。15巻あたりでちょっとクイズバトルにマンネリを感じてしまって一度読むのを止めていたのだけど、最近最終巻が出たという情報を得て、どうせだったら最後まで読んでみるか…程度の気持ちだったこともあって、いざ読んでみて最後の盛り上がり方が想像以上でびっくりしてしまった。クイズ大会というと、未だにアメリカ横断ウルトラクイズの印象が強いのだけど、ラストで「ニューヨークへ行きたいかー!」のセリフが飛び出して、こういう形で1巻の伏線(?)を回収するのか!とゾクゾクしてしまった。20巻くらいで完結する漫画で、物語の締め方がこうも素晴らしい漫画って案外多くない気もするし、もっと多くの人に読まれてほしい漫画な気もする。ただ、クイズのルールが結構複雑だったりするので、それなりに読むのに時間がかかるし、心理戦みたいなバトルに興味がないとちょっとしんどいってのはあるかも。杉基イクラ先生の次回作も期待したい。
あとは、「リボーンの棋士」が7巻で完結。この将棋ブームの中、作風は地味でも話の盛り上げ方がしっかりしてた漫画だったので、これはもっと長続きしてほしかったのだけど…。
*1:自分の観測範囲では