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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

JBCレディスクラシック

日曜日、いつものようにGCを流しっぱなしのままぼーっと過ごす。福島10Rのきんもくせい特別に、POGで指名されている馬が2頭出走してたので、負けることを願いながらレースを観る。今期はもう下位争い待ったなしな状況なので、2歳戦は基本ネガティブモード。

それはそれとしてメインレース。JBCの開催が今年は京都競馬場ということで、久々にJRAで複数のG1級レースが同日開催。しかも3レース。初戦のスプリントでルメールが勝ったのを見届けたあたりで猛烈な睡魔。意識を取り戻したところで、メインレースのクラシック。まだ意識が朦朧としている。なんとなく武豊騎乗のクリソライトを追っていたら、道中後方のまま、四角最後方という絶望的なレースをしている。あれ、こんな競馬する馬だっけ…とか考えていた記憶は残っているのだが。肝心の優勝争いの印象が残っていない。

そして最終レースとなったレディスクラシック。ようやく目が冴えてきた頃合いに発走の時間。どうやらラビットランが1番人気らしい。あれー、ラビットランって去年の今頃芝の重賞で活躍してた馬じゃなかったっけ?とかいまさらなことを思いながらあわてて馬柱を確認してみると、ここ2走は地方のダートレースで活路を見出していた。父タピットってことを考えると、さもありなんというレース選択ではあるんだろうけど。

すでに発走しているレースに意識を戻すと、そのラビットランは好位追走で楽な手応えに見える。四角を回るところで、そのラビットランと一緒に先頭に躍り出るアンジュデジール。一度はラビットランが頭一つ抜け出したかに見えたところで、内からアンジュデジールがもう一度差し返す。ゴール直前では外からもう一頭、すごい勢いで追い込んでくる馬もいる。ただ、追い比べの続く前2頭のほうが優勢のようだ。勝つのはどっちだ!気がつけば眠気が吹き飛んでいる。アタマ差で勝ったアンジュデジールの鞍上が派手なガッツポーズをしている。この喜び方は外国人ジョッキーではないな?と思っていたら、実況で「アンジュデジールは横山典弘騎手!」と言っている。ノリだったか…。リプレイで繰り返し映し出されるガッツポーズが妙にかっこいいのである。

自分のTwitterのタイムラインでは、ノリの騎乗を絶賛する声で溢れている。まぁ、ノリファンの多いTLだしなーとか思いながら、出かける予定があったので、競馬にうつつを抜かすのはここまでにした。

さて、今日になってこんな動画が流れてきた。

やべぇ…繰り返しみてもかっこいいじゃないか。勢いに任せてただ手を突き出しただけのガッツポーズではないのである。一瞬脇を締めてぐっと力を込めてから、それを天に向かって一気に開放する。その時の腕の角度といい、すっと伸びる腕の具合といい、ここまで気持ちの良いガッツポーズってそうそうない気がする。その後の喜びを噛みしめる動作も素晴らしい。競馬でここまで派手なガッツポーズを目にする機会がまず珍しいと思うのだけど、例えばガッツポーズを目にする機会の多いロードレースなんかでも、ここまで印象的なガッツポーズを観た記憶があまりない。ここはぜひ、自称ガッツポーズ評論家である栗村修氏に、今回のノリのガッツポーズについても評してみてほしいものだ。畑違いではあるんだけど…。

ところで、この文章を書くにあたって、改めてレディスクラシックのレース動画を観てみたんだけど、そこでノリの騎乗が絶賛されていた理由がやっとわかった。大外枠の馬が、最初のコーナーに達するまでに、好位の最内に収まっているって、冷静に考えるとちょっと意味がわからない。しかも、四角を回る際は、前が壁にならないようにすっと外に持ち出して、先頭に出たらまた内ラチ沿いに戻っている。そして追い比べでは、一度は抜かれつつも最後にもう一度差し替えしている。道中外を回りっぱなしだったらこんなレースはできていなかったはずだ。ジョッキーがゴール後にここまで感情を爆発させたのは、自身にとっても会心のレースだったってことなんだろう。実際、完璧すぎる騎乗をしている。これは素直に凄い。

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俺、横山典弘という騎手とは馬券面で相性が良くなくて、そもそもそんなに好きな騎手でもなくて。去年のダービーをあんなクソレースにした*1戦犯だと思っているし、別にそのダービーに限らず、例えばポツン騎乗だったり、馬は頑張っているコメントだったり、どうにも好意的に捉えることができないんだよね。それでも、時々みせるこのレースのような会心の騎乗っぷりを見せられてしまうと、常人にはわからない馬とのコンタクトだったり、経験に裏打ちされた勝負勘であったり…なぜこんな騎乗ができるんだ?という瞬間を目の当たりにすると、やっぱり凄い騎手なんだよなと思わざるを得ない。そんなノリももう50歳。いつまで現役を続けるつもりなのかはわからないけど…ターフを去ると寂しくなるんだろうな、これだけの個性を放っていると。

蛯名は今年になって調教師試験を受けたみたいだし、武豊やノリ、さらに年上の相談役etc...みんなアラフィフなので、いつ引退してもおかしくない年齢なんだよなー…なんて思うと、まだ引退したわけでもないのに寂寥感だけが募っていくのぅ…。

*1:というのは私見であり、多分に私怨も含まれた意見です、はい。