Shaw's Home Page(本館)

はてなダイアリーから引っ越しました。

エンデュアランス号漂流

最近、長い間積読状態になっていた本をどんどん消化中なのですが、今回は「エンデュアランス号漂流」に手をだしてみました。南極点到達というと、アムンゼンとスコットが有名だと思うのですが、その時期に別の大冒険に挑んで、結果としてその目的は失敗に終わったシャクルトンとその仲間達の話です。

本のタイトルにもなっているように、エンデュアランス号が漂流してしまうところからがこの話のスゴイ所で、読んでて到底ノンフィクション小説とは思えないんですが、今から90年以上前に本当にあったことだというから驚きです。南極近く、流氷に行く手も退路も阻まれ、船も失い、無線もなく、当然自分達以外の人間とは完全に連絡もとれず、頼りの犬ぞりも役に立たない状況に追い込まれ…。それでも生きること、救助されることを信じて耐えて耐えて耐え抜き、時に無謀と思える行動をとり、そしてその先に待つものは…。それは自分で読んでみて欲しいです。

例えば、映画「キャスト・アウェイ」のように、無人島にたった一人で救助を待ち続けるというシチュエーションも絶望的だなぁと思うんですが、このお話のように28人という大所帯の場合は、当然人のいるところには何かしらの軋轢も生まれるだろうし、生き続けるための食料や水の問題とか、リーダーシップだとか、抱えることになる困難のことを思うだけでぞっとしますねー…。少なくとも、ワタシが当事者だったら望みを捨てずに耐え抜くことが出来た自信はないなぁ。。

漂流記としても、シャクルトンという人物の伝記としてなかなか面白い本だと思うので、興味があれば是非ご一読を。

エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)

エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)