どれだけブログの更新が滞っても、年末になるとこれだけは書かねばなるまい、となるのが鑑賞映画の年間ベストテン。自分の書いた過去エントリーを遡ると2003年から書いているから、もう20年続いてるんだよね。さすがに途切れさすのが勿体ないというかなんというか…。
さてそんな前置きはともかくとして、今年鑑賞したベスト作品について。劇場での鑑賞本数が20本、配信・旧作込みで24本と、去年と同じくらいの水準。8月までは結構良いペースで鑑賞できてたんだけど、9月以降は3本しか鑑賞出来ていないので、終盤に失速してしまった。これは別のことで忙しかったというわけじゃなくて、単純に自分が観たい映画が全然なかったのが理由。例年秋以降に失速する傾向はあるんだけど、今年は顕著だった。そんな中から、今年のベストを10本選んでみますよ!どーん。
- BLUE GIANT
- 憧れを超えた侍たち 世界一への記録
- グランツーリスモ
- スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース
- 特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト
- 金の国 水の国
- ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り
- AIR エア
- 劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ
- ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE
BLUE GIANT
原作コミックスは履修済み。漫画表現でも十分に迫力のある話だったのが、演奏がついて説得力がマシマシになり、とにかくど迫力な映画に仕上がりました。今年観た映画では一番印象に残ったかな。
憧れを超えた侍たち 世界一への記録
今年開催されたWBCで、TV越しで観てきた大会の映像とその舞台裏とをほどよい塩梅で組み合わせた極上のドキュメンタリーになっていて、とても素晴らしかった。そもそも今大会で日本が優勝するまでの流れが、それ自体がフィクションかよ!って言いたくなるくらい出来すぎた物語感があったわけだけど、そこに過剰な演出を加えることなく、でも魅せるところはしっかりと見せていて、優勝したときの興奮がこの映画で再び味わえたくらい。でも、中日ファンとしては、唯一このチームに土をつけた壮行試合がスルーされたのがちょっと悲しかったけどな…w
グランツーリスモ
ゲームのグランツーリスモ出身のドライバーを描いた実話。ソニーと日産が手を組んでこんな試みをしていたなんて知らなかった。車のレースを描いた作品は、映画館でみると迫力が増すのでけっこうポイント高いんだよねw
スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース
スパイダーバースの続編。前作で度肝を抜かれたクチで、もちろん今作も面白かった。けどなー、1作目が大ヒットした作品の続編でありがちな、前作を超えようとするあまりいろいろ詰め込んだ結果、自分にはちょっとこってりし過ぎというかなんというか…。とにかく情報量が多かったのぜ、どれだけ自分なりに消化できたか怪しいんだよな。まだ物語が続くようなので、続編が公開される前にもう一度鑑賞しなおして、もうちょっと理解度を高めたい次第。
特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト
これまでのシリーズは一通り履修済み、かつ原作ラノベの読了済み。この物語は登場キャラがとても魅力的で、新作アニメが公開されるとついつい追ってしまう。今作は中編ということで尺は長くはないのだけど、小気味よい物語と安定したアニメのクオリティで、いつも通り楽しめる内容だったので良かった。続きは劇場アニメじゃなくてTVシリーズなのかな?これも放映を楽しみに待ちたいところ。
ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り
子供の頃からゲーム好きでファンタジーRPGもよく遊んできたので、D&Dという名前は昔から耳にしてきたたけど、実のところその世界観がどんなものなのか全然知らなかったんだよね。その解像度が高まったという点だけでも個人的に価値のある作品だったと言えるんだけど、それを抜きにしても作品自体がとても面白かった。今年はさらにバルダーズ・ゲート3というD&D世界を舞台にしたゲームが海外で大ヒットした年なのも見逃せない、というか、自分がバルダーズ・ゲート3を遊ぶタイミングの前後でもう一度この映画を見直したいなぁと考えている。
AIR エア
マット・デイモン&ベン・アフレックコンビ主演の新作。自分が中学生の頃にスラムダンクがきっかけでバスケが流行り、マイケル・ジョーダンがブルズで活躍してたころ、自分もBSでよく試合を観てたっけなぁ…なんて若かりし日のことを懐かしみながら鑑賞。派手さはないけど、こういう実話をもとにした物語は好物です。
劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ
原作コミックスは履修済み、ただTVドラマは観ていない状態で鑑賞。今年鑑賞した映画作品の中で、ベストキャスティング賞を挙げたいくらい、配役に違和感がなくて素晴らしかった。アイドルには全然興味ないし、日頃推し活みたいなことも全然してないんだけど、こういうQoLの高めかたもあるんだろうなぁという納得感があるんだよな。
ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE
ど派手なアクションは印象に残るものの、ストーリーがいまいち好みでなかったのでこの順位。それにしても、去年のトップガンといい、今年のミッション・インポッシブルといい、トム・クルーズは年をとっても体当たりのスタントをこなしていて、頭のネジの緩み方が心配になるレベルである。そろそろ自分の年齢のことも考えて、あまり無茶をしてほしくない気もするけど、あの無茶が出演作品の刺激に繋がっていることを考えると、ちょっと悩ましい感じはあるよなぁ…。
その他、今年の話題作・注目作で言えば
- 君たちはどう生きるか
- ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
- エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
- 水は海に向かって流れる
- リバー、流れないでよ
あたりを観たけど、個人的にそこまで刺さらなかったり消化不良気味だったりして、ランキングに乗るほどではなかった。
来年はハリウッドのストの影響なんかが出てきそうだし、どのくらい魅力的な作品を鑑賞できるかはなんとも言えないところ。でも引き続き自分好みの作品が近場の映画館で上映されるときは、なるべく観に行きたいね。