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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

テン年代ベストテン

年末恒例、男の魂に火をつけろ!で開催されている映画ベストテン企画。今年のお題は「テン年代ベストテン」。ブログがさっぱり更新されなくなってたこともあって、今回のお題が発表されたときはちょっと安堵した。この企画を目にしないと、年末を迎えた気がしない(言い過ぎ)。

さて、そのテン年代ベストテン。いっときと比べると映画を観る本数が少なくなったとはいえ、自分の好みの作品はそれなりに抑えているつもりだし、毎年数本はお気に入り作品に出会うので、10本に絞り込むのはなかなか難しそうだ。実際に、自分がこの10年に鑑賞した作品リストを眺めながら、ベストテンを作成するのにはとても難儀した。悩んだ結果、こんなラインナップになりました。

いつもベストテン企画に参加する際、無理にでも順位をつけていたんだけど、今回は順不同でお願いします。順位つけるの、無理!

インセプション

クリストファー・ノーラン監督作品はメメントから好きで、新作はだいたい鑑賞してきたのだけど、インセプションは一つの集大成だったのではないだろうか。ただ、実際に鑑賞するまでどんな作品なのかさっぱり想像がつかなくて、半信半疑というか不安もいっぱいだった(予告編を観ても面白そうに思えなかった)のだけど、映画館から出る時にはどえらいものを観てしまった…!って気持ちになったよね。それこそメメントを鑑賞したときのような。脚本も映像も最高級。

ヒックとドラゴン

人が人以外の生き物とコミュニケーションをとろうとする物語にもいろいろあるんだろうけど、ドラゴンという相手にある意味馬と同じようなアプローチで接することに成功するというアイデアが本当に好きです。特に、お互いが負ったハンデをお互いで補完し合うというのがとても良かった。なんかこの映画を観るたびに、無性にシービスケットも鑑賞したくなるんだよなw

英国王のスピーチ

英国王のスピーチ [Blu-ray]

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  • 発売日: 2019/03/08
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自分も軽度ではあれどもり癖があるので、観ていてとても共感してしまった…。もちろん、身分の差を超えての友情物語にほろりときたというのもあるし、ラストの演説で思いっきり感動もした。ときどき物語の中で、演説というものが効果的に盛り込まれてることがあるけど、上手い演説って本当に感情が動かされるよね。歴史上、それが悪い方向に働くことも往々にしてあるようなので、俺も気をつけないとあかんのだけど。

世界にひとつのプレイブック

世界にひとつのプレイブック [Blu-ray]

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ジェニファー・ローレンスに対する好感度がやたらと高いのだけど、たぶんそれはこの映画のせいだ。本当にはまり役だったと思う。他の俳優も良かったし、脚本も完璧だったし、それを見事に演出した監督も素晴らしかった。

ラッシュ プライドと友情

ラッシュ/プライドと友情 [Blu-ray]

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スポーツ実話、ライバル物語、映像、キャスト、演出どれをとっても個人的なツボを突きまくりな、ほぼ完璧な作品。ロン・ハワード監督といえば、どんな作品もクオリティは高いけど、どこか無難にまとめちゃう印象があるんだけど、この作品の隙の無さは実に良い仕事だったと思うんだよな。

心が叫びたがってるんだ。

心が叫びたがってるんだ。 [Blu-ray]

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シナリオ、キャラデザイン、アニメのクオリティ、そして声優の演技も含めて、ケチの付け所が全然なかった。どうやら自分は、ジュブナイルものがツボにくる傾向が高いらしい。そういえば、直近で遊んだ十三機兵防衛圏もそうだったしな。映画じゃないけど。

バーフバリ 王の凱旋

バーフバリ2 王の凱旋 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2018/02/21
  • メディア: Blu-ray
すべてが反則な映画であったw

カメラを止めるな!

カメラを止めるな!  [Blu-ray]

カメラを止めるな! [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2018/12/05
  • メディア: Blu-ray
序盤の30分、俺は一体何を観させられているんだ?(どっちかというと悪い印象で)という気持ちだったのに、ラスト30分で、俺は一体何を観させられていたんだ?(ものすごく良い意味で)となる、とても得難い体験をさせられる映画だった。映画の脚本として完璧すぎる。10年後、改めてテン年代の映画について思い出そうと思ったら、真っ先に連想するのはカメ止めではないだろうか?なんてこともちょっと思っている。やっぱり映画は脚本の良し悪しだと思うんだよね、俺は。

スパイダーマン スパイダーバース

いやー、映画を実際に観てみるまではさ、スパイダーバース?なにそれ?同じ映画の中にそんなたくさんのスパイダーマンがいる意味わからなくね??とか思っていたわけですよ。どちらかというとネガティブな印象を持って鑑賞にいどんだ分、振れ幅も大きくなっちゃったよねw スパイダーバースという発想と、それを生かした完璧な脚本も素晴らしいのだけど、日本的アニメ表現をある意味日本アニメ以上に使いこなしてしまったのもヤヴァいよなー、とか。

以下、次点。悩みに悩んだ結果ベストテンから漏れた作品たち。

特にシン・ゴジラは最後まで悩んだのだけど、決め手になったのはBlu-rayで持ってるかどうかだったりする。ベストテンに残った作品って、みんな円盤で持ってる作品なんだよね。最近は映画を物理的に手元に残すことにあまり意味がなかったりするんだけど、それでも突き抜けて気に入った作品は、お金を出してでも*1手元に残したいという意識が働くらしい。

10年という期間で区切って、自分が鑑賞してきた作品を振り返ってみると、記憶に残る名作をたくさん観てきたんだなぁと改めて思った。それなりに長いこと映画鑑賞を趣味の一つとしてきて、最近は映画で心が揺り動かされることもなくなってきたかなー…なんて考えることもあるんだけど、振り返ってみるとまだまだそんなことないですね。また10年後、同じように10年間を振り返ってみて、いい映画とたくさん出会えて幸せだった!と思えるといいな。

*1:むしろ感謝の気持ちでお金を落としたいくらい