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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

Uターン

今の職場に転職してから14年くらい経つ。転職した当時、自分の上司だったNさんは、それから2年後くらいに会社を離れていったのだけど、その後も良い飲み仲間であり続け、ちょくちょく飲み会の席でくらだらない話題で盛り上がったりした。時々音信不通になるんだけど、しばらく経つと飲みの誘いがきて元気そうにしている。性格というか行動パターンは真逆な感じなんだけど、興味の方向性が似ていて、ネットの話題であったり漫画やアニメの話なんかを始めると話題が尽きなくなる。自分にとっては、ほどよい距離感で、コミュニケーションを取りやすい相手だ。

そのNさんから、転職でUターンすることに決めた、という話を聞いたのは今年の春頃だった。正確に言うと、地元に戻るのではなく、地元に近い大都市に転職するとのことで、Jターンとでも言うのだろうか。当初5月いっぱいで東京を去ると言っていたのが、状況がかわったらしく夏まで残ることになった。で、先週末急に連絡が入って、明日引っ越すよ、という。転職先が関西なので、引っ越してしまうとそうそう会う機会もなくなるだろう。急遽企画された送別会に、自分も参加させていただく。

もう東京には未練がないのか聞いた気がするけれど、それにどう答えたのかは覚えていない。以前からそのうち地元に戻るつもりだ、という話は聞いていたし、自分の年齢を考えるとここらが東京を離れる潮時と考えた結論なのだろう。

それとは別に、今の職場で6年くらい同僚だったIくん。彼とは地元が同じで、採用募集をかけたときの書類選考で、出身高校同じじゃん!というところで興味を持ってからの縁である。つい先日、仕事の相談で連絡がきた際に、ちょっと飲みましょうよという話になって会ってきた。Iくんも以前からUターン願望を持っていて、実際去年本格的にUターン活動を行っていたけれど、待遇の折り合いがつく職場が見つからず今も東京に残っている。それでも引き続きUターン活動を続けているようで、良い会社が見つかり次第、いつでもUターンするつもりらしい。

身近なところでそういう話を聞くと、自分もそろそろこの先の身の振り方を真剣に考えないといけないよなぁ…と思う。思うのだけど、良くも悪くも今の仕事も生活も自分なりに落ち着いていることもあって、具体的に検討するには至らない。もともと就職で上京した頃は、東京に長居をするつもりはなかったのだけど、気がつけば東京に16年も居座っている。これだけ長いこと生活拠点が動かなければ、ただでさえ重い腰を持ち上げるのも一苦労だ。ただ、これからもずっと東京にいるのか?と言われると、そのうち自分も地元に戻りたいんだけど…と小さな声で答えることになる。

自分だってもういい歳なのだ。来年ついに40の大台ですよ。10年前、30歳になる直前も、そろそろ身の振り方を考えなければいけない!と浮ついた時期があった気がするけど、それから10年間なんにも成長していない自分を振り返ると、いい加減自分の人生のこれからについて、真剣に考えなければならない時なんだとは思う。

さて、どうしたもんだろうか…。