徴税権力
日頃あまりビジネス書は読まないんですが、以前スゴ本BLOGで取り上げられていた「徴税権力」が面白そうだったので手に取ってみた。国税庁という、マルサと税務署くらいしか予備知識と言えるものを持っていなかった私には、少しだけ世の中の仕組みが見えて良書だと思いました。
そー言えば、以前ニュースになってたっけなぁ…という脱税絡みの事件の舞台裏で、政治家と国税庁や検察の方々との間でこんな駆け引きが繰り広げられていたのか、という話が、かなり赤裸々に語られていて、ぐいぐい引き込まれますね。でも、読み進めていくうちに、一庶民として納税する側からすると、こんな馬鹿な話あるか!と叫びたくなるような話題もあったりして、ちょっと心中複雑だったりも。
でも、こういう日頃見えない部分を教えてくれる本って貴重ですよね。私なんかは、普段問題意識の欠けた毎日を送っているので、税金にしても「まぁ払うしかないしなぁ…」で終わっちゃうんですが、もっと積極的に税制という政治問題を考えないとあかんなぁと思いました。直近だと住民税の問題だったり消費税の問題だったり。。
そういえば、最近はてなBでホットな話題になってた 「順調に進む財政再建」をひた隠す理由 なんかはまさにタイムリーな話かもしれませんねー…。
- 作者: 落合博実
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
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