浦沢直樹展
浦沢直樹の原画展が開催中とのことで、原画を眺めるのは楽しいので世田谷まで足を運んできた。
最初に断っておくと、わたしゃそこまで浦沢漫画のファンというわけでもなく、20世紀少年や現在連載中のBILLY BATは未読だし、MASTERキートンも記憶曖昧なのでたぶん最期まで読んではいない。のだけど、絵の巧さというか、漫画表現に唸らされることが多い漫画家さんだとは思っていて、原画展となるとそりゃ興味を持つなというのが無理な相談というやつですよ。
で、観てきた感想はというと。もうね、展示品の物量とクオリティに圧倒されっぱなしですよ。原画だけじゃなくて、ネーム(完成原稿とセットになってるものも多し)や連載開始前の設定メモ、巨大なパネル原稿に、子供の頃に書いたという漫画ノートの展示まで、なんでもござれ状態。原画展示はパイナップルアーミーからBILLY BATまで連載漫画が一通り揃っているので、1作でも読んだことのある漫画があればお目当てが何もないって事態にはならないと思われる。
個人的には、
- 未読だった漫画を読んでみたくなった。
- YAWARA!あたりも久々に読み返したくなった。
- 初期の連載作品のころから、絵が完成されている。コマの使い方に無駄がない。シーンごとの表現方法がとにかく巧い。
- カラーイラストの色使いがとても好みだった。コミックスだとカラー原稿の醍醐味を味わうことができないのがもったいないんだよなぁ…。
- 子供の頃から絵がめちゃくちゃ巧かったのにはびびったw
- 初期の作品に大友克洋の影響を受けているのがよくわかった。
- 滋悟郎せんせいのカレンダーイラストをみて、そのカレンダーが欲しくなったよ。
- BILLY BATのネームが、すでにネームというレベルじゃないくらいの完成度だった。これが熟練の業というものなのか…。
など、いろいろ堪能できて楽しかった。展示場には1時間ちょっとしかいなかったのだけども、あっという間に時間が過ぎちゃったもんなー。個人的にとても満足だった!勢い余って、帰り際に原画集まで買っちゃったしな…。
浦沢直樹 描いて描いて描きまくる (原画集・イラストブック)
- 作者: 浦沢直樹,スタジオナッツ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/01/27
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
漫画が好きな人なら、ぜひ一度足を運んでみることをおすすめします。