極大射程
昨年末に衝動買いしてた「極大射程」を読了。サクサクと読めて、ストーリーもとても面白かったです。ジャンルとしては、スナイパーアクション&サスペンスとでもいうのかな。
一口で特徴を言うと、とってもハリウッド的な小説でしたね。もちろん良い意味で、です。小説って、読んでいると何かしら自分なりの景色というものが見えてくると思うんですが、この小説はその景色が実にハリウッド映画そのものなんですよね。あまりなじみのないスナイパーものなのにとてもサクサク読めたのは、語り口も軽妙だからなんでしょうけど、あまりのハリウッド映画っぽさに、物語の背景を想像するのが全く苦にならなかったことも大きいのではないでしょーかね。なんか、読書中連想していたシーンのほとんどが、過去に見た映画のどこかのシーンだった気がしないでもないw
だからといって、先が完全に読めてしまうストレートな話かというと、しっかりと伏線ははってあって、ラストの爽快感とかはよく練りこまれたプロットのおかげだと思います*1。
まもなくアメリカで映画版が公開されるらしいですが、なぜ10年以上も映画されなかったのか、それが個人的には一番の不思議だったり。
*1:予定調和な部分も結構あるけど