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騎士(シヴァルリ)の息子

先週末から読み始めていた「ファーシーアの一族」三部作の1作目、「騎士(シヴァルリ)の息子」を読了した。海外のファンタジー小説の常で、世界観に没頭し始めるまでにちょっと躊躇しましたが、一旦その面白さがわかるとぐいぐい引き込まれますね!

独特なのが<技>と<気>と呼ばれる、ごくごく一部の人だけが使用できる特殊能力。特に<気>の能力については、<技>を使える人間からみると忌避すべき力として描かれているのですが、主人公は幸か不幸か両方の能力に恵まれてしまい、身の生い立ちとも相まって自分の生き様に苦悩を持ち続けることに…、というのが話の本筋ですね。

じゃぁ、<気>とはどういう能力か。簡単に言うと動物と心を通わせる能力なんですね。常に孤独な主人公は、この能力のおかげで危機を脱したり、心が安らいだりと、その動物(今のところ子犬が多いです)たちとの交流がいい味だしてます。

ストーリーは、ファンタジー小説にもよく見られる、宮廷内の権力争いに主人公も巻き込まれていく、というお話ですが、<技>と<気>がいいスパイスになっていて、最後まで間延びすることない面白さでした。またもや良いファンタジー小説に出会えましたね!

この話、2作目、3作目と話が続いていくようなので、そちらも読み進めようと思います。というわけで、早速amazonで注文しちゃいました。続きを読むのが楽しみですね〜。

騎士(シヴァルリ)の息子 上 <ファーシーアの一族> (創元推理文庫)

騎士(シヴァルリ)の息子 上 <ファーシーアの一族> (創元推理文庫)

騎士(シヴァルリ)の息子 下 <ファーシーアの一族> (創元推理文庫)

騎士(シヴァルリ)の息子 下 <ファーシーアの一族> (創元推理文庫)