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10年間に読んだ小説を分析してみる

つい先日、こんなことをツイートした。

読書メーターを使うようになってから、読了した小説は全て読書メーターに記録するようにしている。なので、この10年間にどんな小説を読んできたのか、読書メーターで振り返ることができるはずだ。

なのだけど、どうも過去を振り返るサマリー機能が充実していないのが現状だ。リニューアル前は、読んだ冊数やページ数が棒グラフ化されて可視化されていたのだけど、それもなくなってしまった。唯一サマリーとして機能しているのは、著者別の冊数グラフと一覧*1。しかし、集計対象の著者名が、スペースや中黒の有無、う濁表記、あとはイラストレーター併記などで思いっきり表記ゆれしているので、ぶっちゃけサマリーとして機能していない。

こうなると、もうちょっと集計しやすいデータをどうにかして入手して、独自集計してみるしかないか…という気持ちになってくる。スクレイピングがしやすいサイト構成になっていればそんなに難しいことでもないのでは?と思ってちょっと調べてみる。すると、どうやら読んだ本一覧ページがスクレイピングしやすそうである。

bookmeter.com

このページ、見た目は本のタイトル(一部だけ)と著者名だけしか表示されていないのだけど、HTMLをみてみると、本のタイトル(省略なし)と登録日も抜き出せそうだ。というわけで、さくっとスクレイピング用のプログラムを書いて、CSVファイルに変換することができた。結果、こんなファイルが出来上がった。

2018/05/19,ひげを剃る。そして女子高生を拾う。【電子特別版】 (角川スニーカー文庫),しめさば
2018/05/18,手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ (早川書房),藤田祥平
2018/05/15,タイガの森の狩り暮らし2~焼きたてパンと、温かいスープを~【電子版特典付】 (PASH! ブックス),江本マシメサ
2018/05/12,恋してるひまがあるならガチャ回せ! (電撃文庫),杉井光
2018/05/09,超動く家にて 宮内悠介短編集 (創元日本SF叢書),宮内悠介
(略)
2007/09/16,カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫),ドストエフスキー
2007/09/12,しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫),佐藤多佳子
2007/09/06,カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫),ドストエフスキー
2007/09/03,付喪堂骨董店〈2〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫),御堂彰彦
2007/09/02,カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫),ドストエフスキー

おいおい、カラマーゾフの兄弟を読んでるぞ、俺…!なんてのは置いておいて、このデータからどんな集計ができるか検討する。まず日付があるので、年ごとに何冊読んだのか集計ができそうだ。あと、日頃から一度読んだ本の再読を滅多にしないという自覚があるのだけど、それが本当かどうかも確認できそうだ。ものは試しと思い、上記CSVファイルをエクセルで取り込んで、ピボットテーブルを使って集計を試してみる。すると。

読了冊数
2007 11
2008 40
2009 63
2010 57
2011 125
2012 144
2013 205
2014 156
2015 180
2016 177
2017 123
2018 51
合計 1332

おぉぉ…、2011年あたりから急に読書量が増えていることが目につく。ちなみに、10年前は2008年なのに、なんで2007年も含まれているの?という疑問についてだけ先に触れておこう。自分の記憶が確かなら、読書メーターの最初期って過去にさかのぼって読書履歴をつけることが出来なかったはずだけど、ちょっとしてから1年くらいまでさかのぼって履歴を登録することができるようになった。その時に、ブログの内容をみながら、わかる範囲内で付け足した分が2007年~2008年前半の履歴になっている。なので、たぶん2007年も1年通せば40~50冊くらいは読書しているとは思われる。

と、話がそれた。年ごとの読書数がわかっただけでは、全然ものたりない。もっと進めていこう。次は読んだ本の総タイトル数。のべ読書数は1332回なのだけど、この中には複数回読んだ回数も含まれている。これをタイトルベースで集計してみるとどうなるだろうか。

読書回数 タイトル数
3回 14
2回 50
1回 1190
合計 1254

どうやら、読了したユニークタイトルは1254冊らしい。再読率は1割くらいかな?と思っていたけど、それどころか5%程度だったことになる。めちゃくちゃ面白かった本はいずれもう一度読み返そうとは思っているんだけど、次から次へと新しく読みたい本が出てくるから、再読する時間の確保ができないんだよな…。こればかりはしゃーない。ちなみに3回読んだのは天冥の標1巻と2巻、ベルガリアード物語、そして俺ガイルの一部。わかる。

さて。もともとやりたかったことの一つに、著者ごとの集計がある。ただし、上述したとおり表記の揺れが酷いので、そのままのデータでは意味がない。そこで、ちょっと面倒でも著者名のノーマライズを行う。姓と名の間のスペースを抜く、カンマ連結で複数人の名前になっている場合は一人目の名前だけにする、といった処理はプログラムで行い、う濁やその他イレギュラーな揺れは目視で手動で調整してみる。そして、改めて著者ごとの読書回数を出してみるとこんな感じになった。上位20人は以下の通り。

著者名 読書回数
小川一水 38
杉井光 36
渡航 34
あざの耕平 31
支倉凍砂 30
米澤穂信 24
西尾維新 23
ジョージ・R・R・マーティン 23
白鳥士郎 22
十文字青 20
竹宮ゆゆこ 20
上橋菜穂子 19
大森藤ノ 18
芝村裕吏 18
暁なつめ 17
夏海公司 16
橘公司 14
至道流星 14
野崎まど 14
デイヴィッド・エディングス 14

かなり自分の中で納得感のある結果になった。たぶん記録があと5年分あったら、GRRMやエディングスの数字はもっと増えた気もする。それにしても…、ラノベ作家の名前ばかりだなぁ…w

そこで気になるわけですよ、俺はいったいどのくらいラノベを読んでいるのか。元のCSVデータでは本ごとの属性情報がなにもないのだけど、こうなったら自分で属性情報を追加してでも、読書傾向をもっと割り出してみようじゃないか!

ということで頑張りました。CSVファイルにシリーズ名、ジャンル、国内外という3つの属性情報を手動で追加した。スクレイピングのプログラムを書くのはせいぜい30分程度だったのに、この属性情報の追加で4時間くらいかけている。俺はいったい何に時間を費やしているんだ。

その苦労の結果、こんなデータになりました。まずはシリーズごとの読書回数。

シリーズ名 読書回数
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 33
東京レイヴンズ 28
天冥の標 20
狼と香辛料 17
氷と炎の歌 17
この素晴らしい世界に祝福を! 17
灰と幻想のグリムガル 16
なれる!SE 16
化物語 15
ベルガリアード物語 14

これは、著者別で挙がった著者の代表作がそのまま反映されててわかりやすい。2冊以上読んでいるシリーズは全部で207。1冊完結orシリーズ1冊目だけ読んだのは309。あと、ラノベはシリーズ物だらけで、それぞれの巻数も多い*2

次はジャンルごとの読書回数。

ジャンル名 読書回数
ラノベ 767
SF 156
ファンタジー 134
ドラマ 128
ミステリー 65
ノンフィクション 37
歴史 19
スポーツ 18
その他 7
技術書 1

ジャンルでラノベを一括りにしているのっておかしくね?という疑問がでるかもしれない。俺もそう思う。これ、もともとはラノベとそれ以外というフラグ形式で分けていたんだけど、それ以外の作品はもっと細分化してみたくなって、なんとなくジャンルという分け方になった*3ラノベにだってファンタジーやコメディといった細分化されたジャンルはあるんだろうけど、それはそれ、これはこれだ。とりあえず、出してみたかった傾向として、どのくらいラノベを読んでいるのかは一目瞭然である。半分くらいいくかもなーとは思っていたけど、それどころか57.5%相当だ。これはちょっとアレだな…。改めて、今後の読書傾向を考える必要がありそうだ。

ついでに一番最初に挙げた年ごとの読書冊数について、ラノベを除いたものも作ってみた。仮にラノベをまったく読まなくても年間50冊前後で推移している。

読了冊数 読了冊数(ラノベ除く)
2007 11 9
2008 40 39
2009 63 34
2010 57 40
2011 125 71
2012 144 53
2013 205 57
2014 156 44
2015 180 68
2016 177 74
2017 123 58
2018 51 18
合計 1332 565

最後に、国内外の内訳。

国内外 読書回数
国外 178
国内 1154
合計 1332

ファンタジーやSFというジャンルに関しては、興味をもったばかりの頃は海外小説から読み始めていたので、もっと国外の数値が多いかな?と思っていたけど、そうでもない模様。ファンタジーもSFも、そのうち国内にも良作がたっぷりあることに気がつくんだよね。あと、翻訳小説の場合、どうしても打ち切りのリスクが高くなっちゃうからなぁ…。

以上、労力の割にたいした分析にはなっていないのだけど!

  • 読書量が一気に増えたのは2011年から。日本にKindleストアが上陸したのが2012年の秋なので、読書量が増えたのはそのころからでは?と思っていたけど、それよりもひと足早くに増加している。これ、何が理由だっけなぁ。
  • 2013年の読了回数が205回と一番多くなっているのは、やっぱりKindleのおかげだろう。いつでもどこでも手軽にいろんな本が読めるようになったってのは、自分の生活習慣において結構なインパクトだったと思う。
  • そして、想像以上にラノベをたくさん読んでいる。どうやら2009年から増加傾向にある。Kindleのおかげでラノベを読みやすくなったのはあるんだけど、読み始めはそれより前なんだよね。どうも、スゴ本ブログで紹介されていたとらドラ!が面白かったのが一つのきっかけっぽい。
  • ラノベはシリーズ物が多くて長く続く傾向が強い、と思う。1冊で見切ったシリーズも多いところから、当たり外れはかなりある。そして、残念ながら完結まで見届けたシリーズはほとんどない模様。途中で飽きちゃうんだろうね。漫画にも言えることだけど、いかに面白い話であっても、最後にしっかり風呂敷をたためる作品ってやっぱり多くはないんだろうな。
  • 若い頃に大好きだった歴史・時代小説をこの10年間でほとんど読んでいないのにはびっくりした。普通このジャンルって、年をとるに連れて親和性高くなりそうなんだけどなw
  • 小川一水先生の本、「天冥の標」でさえ序盤しか繰り返し読んでいないにもかかわらず、これだけの読書回数になっていたのもちょっと驚いた。まぁ、Kindle化されているものはだいたい読んだしなぁ。個人的に「導きの星」も読んでみたいのだけど、いつまでたっても電子書籍化されないのはなぜなんでしょう。私はいつまでもKindle版を待ってますからね!

天冥の標 ? メニー・メニー・シープ (上)

天冥の標 ? メニー・メニー・シープ (上)

導きの星〈1〉目覚めの大地 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

導きの星〈1〉目覚めの大地 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

  • とにかく再読率が低い。これは、お気に入りの本が少ないからというわけではなくて、むしろ今回の集計にあたって、スクレピングしてCSV化した一覧を眺めていると、近々読み返してみようと思う本がとても多い。新しく読みたい本がなくなってきたら、すぐにでも既読本の再読にとりかかるんだがなぁ。
  • 紙の小説の場合、読み終わったら場所が許す限り本棚にしまうので、背表紙だけで本の存在を確認できる。対してKindle本の場合、読み終わった本はどうしてもアーカイブに埋もれてしまう。これも、再読のきっかけを失う一つの理由なのでは…?という気もしている。
  • ただ、今ではKindleに慣れすぎて、紙の本は読むのがとてもかったるい。なので、紙の本を読み返そうという気になかなかならず、結局再読がはかどらない。

つまり…どうしたら良いんでしょうかw まぁ、次々と新たに読みたい本が湧いてくるってのは幸せなことなんだろうし、未知の小説に刺激を求めるスタイルのままでも当面はよいとも思っている。しかし、いいかげんラノベの読書量は減らして、その分今まであまり手を出してこなかったジャンルの開拓をすすめてみたいかもなー…。とは言え、思いつくジャンルもないんだけどさ。

*1:自分の場合、こんな感じ

*2:これは語弊があって、短いシリーズものもたくさんある。ただ、手を出してみるのは人気のあるラノベになりがちで、人気のあるラノベは巻数が多い。漫画と同じだなw

*3:ラノベ以外のジャンル分けもかなりいい加減なんだけどなw これはもう独断と偏見の世界であります。