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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

小説の巻末付録

小説を読んでいて、巻末に付録がついていることがある。その小説の解説文はよく見かけるけど、人物や用語集だったり、本編とは別の短編読み切りだったりと、サービス精神旺盛なこともある。

予備知識なしで小説を読んでいると、巻末の内容を先にチェックするという習慣でも根付いていない限り、巻末付録がどのくらいのボリュームなのかがわからないので、それが原因で本編の長さを見誤ることがある。特に紙の本を読んでいると、残りの厚さによって全体のどのくらいを読んでいるのか直感的にわかるので、余計このトラップにハマりやすい。

最近だと、「天冥の標」の最新刊を読んでいて、断章に突入しても意外と厚さが残っていたので油断していたら、巻末の人物紹介・用語集のボリュームが多くて少し見誤った。そういえば、前巻を読んだ時も同じこと思ったっけなぁ…。新刊まで間が開くと、過去に登場した用語や人名の記憶が曖昧になっていくので、この用語集はありがたい限りなのだけども、物語も佳境に入り、本編のボリュームが相当なことになった分、比例して用語集のボリュームも膨大になった。読書メーターで本書の感想を眺めてたら同じようなことを書いている人がいて、どうやらページ数でみるとこの巻末付録だけで1割以上割かれているらしい。

巻末付録のボリュームと言えば、個人的には「氷と炎の歌」がまっさきに思い浮かぶ。初めて第1部を読んだ時に、巻末に人物リストが用意されているのをみて、親切さをありがたく思う以上にそのボリュームに度肝を抜かれたっけなー…。しかも、巻を重ねるにつれてボリュームは増えていく一方だという。

ちょっと気になったので、最初の1冊と最新の1冊の巻末付録のページ数を比較してみたところ、こんな結果になった。

・第1部: 七王国の玉座(ハードカバー版の上巻)
→ 全446ページ / 付録24ページ(すべて人物リスト)
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・第5部: 竜との舞踏(ハードカバー版の3巻目)
→ 全574ページ / 付録60ページ(うち人物リスト38ページ)
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一見、そこまで増えてないじゃん!と思われるかもしれないけど、第1部のころの人物リストは1段構成だったのが、第5部の人物リストはやや文字が小さめの2段構成だからね。同じ1ページに収まる人物が1.5倍程度になったと仮定して、紹介されている人物数は2.5倍くらいになっているんじゃないだろうか。なんというか、人物リストを眺めているだけでお腹いっぱいになってくるよねw

巻末付録が豪華なのは、それはそれで嬉しいわけだけど、当然その分本編が短くなるわけで、本の厚さ分純粋に物語を楽しむつもりだったときにはかえって肩透かしをくらうことがあったりして、このへんのバランスはなかなかに難しいよなぁ…なんてたまに思うのであった。