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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

はてなブックマークからの引退

先日、久々にはてブのお気に入りユーザーの棚卸し*1を行っていると、長いことお世話になっていたはてブユーザーの更新が途絶えていることに気がついた。どうやら、はてブの旧UIが完全に利用できなくなってから更新が止まっているようだった。そういえば、はてなから、はてブのリニューアルにて旧UIが利用できなくなる旨の報告があった際に、ぼちぼち潮時か…みたいなコメントを残していたような記憶もあり、有言実行だったようだ。

自分と自転車や競馬ネタでブックマークがかぶることが多くて、勝手に戦友のような意識を持っていたので、このはてブからの引退にはけっこうさびしい気持ちになった。まぁ、SNSなんて、顔は知らないけれどなんとなく身近に感じていた人がふとしたきっかけにいなくなる代物なわけだし、しゃーないことではあるんだけどさ。

自分にとっては、はてブ(のお気に入り機能)は今でも強力なキュレーションサービスだし、代替品として機能しそうなキュレーションサービスは今のところ見つかっていない。ずっと不満に思っていたはてブの新UIについても、なんだかんだ使っているうちに慣れてきた、気がする。もし、はてブが急にサービス停止になってしまうと、当分の間とても不便に感じられるとも思うし。

それでも、そのうちはてブというサービスに嫌気がさしたり、価値を見いだせなくなる日がくるんだろうか。そうなったら自分だってはてブから遠ざかっていくんだろうけど、それは自分の価値観が変わった時ではなく、普段お世話になっているお気に入りユーザーがはてブからどんどん去っていった時な気もする。

はてブって一度便利さに気がつくとなかなか離脱しないサービスだと思うし、自分がお気に入り登録してるユーザーも利用歴がそれなりに長い人が多いので、急に利用者が減るとは思えないけど、1年とか2年とかのスパンで振り返ってみると、いつの間にかユーザーの質が変わっていた…!なんてことは十分あり得るのかもしれない。そうはならないで欲しいけど、今回のUIの改悪みたいなことが続くと、今後どうなるかはわからないしなぁ。

ソーシャルブックマークというサービス形態は、すでに完成されている気もするわけだけど、完成されているがゆえの変化の無さというか停滞感というものが、ユーザーにどういう影響を及ぼすものなのか。はてながブックマークサービスの旧UIを完全に切り捨てたことに、どういう意味があったのか。古参のユーザーほど、この決定に良い印象を持っていない気もするし、たぶんはてなの中の人だってそれを承知の上での決定だったんだろう。それは、このはてブというサービスに変化をもたらしていきたい、という意思表明だったんだろうか。

使い慣れているサービスほど、大きな仕様変更に対して受け入れがたい気持ちが先行してしまうのは、自分の頭が固くなってしまっただけなのか、なんてことも考えてしまうしね。せっかく完成されているものに余計なことはしなくても良いのに…なんて思ってしまうのは、長い目で見ると停滞後の衰退を呼び込むだけなんだろうか…とかさ。そんなことをつらつらと思ってしまったのであった。

とりあえず、競馬関連のブックマークが薄くなってしまったので強化を図りたいのだけど、都合よく変わりの人が見つかったら苦労はしないんだよなー…。

*1:お気に入りに追加したもののいまいち自分に合わないユーザーや、長い間ブックマークをしていないユーザーの削除作業

アライアンス・アライブをクリアした

ちまちまと遊び続けていたアラアラをクリアした。

アライアンス・アライブ

アライアンス・アライブ

クリアまで37時間ちょっと。ちょうどよいボリューム感であった。ゲーム自体は、自分にとっての古き良き時代(SFCの頃)のRPGの手触りをうまいこと調整して、3DSらしいゲームに仕上げたらこうなりました、という印象。感想としてはざっとこんな感じ。

  • 難易度は簡単すぎず難しすぎずで、ちょうど良かった。ボス戦や一部の雑魚戦でなんどか全滅したけど、リトライが苦になるような感じではなかった。
  • でもラスボスの全体攻撃にはイライラした。パーティーメンバー全員が混乱しちゃってどうしろっていうんだよ…。
  • UIがとてもこなれていた。この手触り感、どこかで…とずっと気になっていたのだけど、開発元のキャトルコールがどういう会社なのかを知って、妙に納得した。そう、DSリメイク版のメタルマックスを遊んでた時の感覚と似ていたんだよ!


  • キャラデザがとても好みだった。元のイラストも良いんだけど、それをゲーム用に3Dレンダリングしたキャラもとても良い。目がかわいいんだよなー。
  • 推しメン(=フィールドの表示キャラ)はアーシュラ→ティギー→ビビアン→ロビンス→ビビアン。女性キャラがみんな魅力的だったな。
  • ラスボス戦時のパーティーは、盾にバルバローザ、アタッカーにガリル、レイチェル、マチルダ、ヒーラーにアーシュラ。ロビンス以外はまんべんなく育てるようにしていたけれど、はやいうちに便利な技を覚えてくれたキャラが、やっぱりボス戦時では重宝したかな。
  • ギルドタワーとギルドレベルの割り振りにはかなり悩んだ。中盤から印術と戦術ギルドのレベルを上げを優先してみたけれど、もうちょと図書ギルドを優先してもよかったかもしれない。ギルドタワーに関しては、マスター不足が深刻で、土地はあれど塔は建てられず…な状況になってしまったが、遊び方次第では全ての塔を建てることも可能なのだろうか…?
  • シナリオは、まぁ、普通かなぁ…。中盤の盛り上がりは良かったんだけど、ラストがちょっと弱かったかも。
  • キャラ同士の掛け合いがとても楽しかった。でも、群像劇っていうほど群像劇な印象はなし。
  • マップが狭い、というかこじんまりしていた感じはあるかなー…。広ければ良いってわけじゃないんだけど。はやいうちに乗り物が出てくるからか、余計世界が狭く感じられてしまって、それが壮大さの欠如につながっている気はする。壮大さを売りにしたゲームでもないんだろうけど…、こう、こじんまりとまとまってしまった印象があるんだよなぁ。
  • BGMは本当に最高だった。サントラ発売待ち。早くサントラでヘビーローテしたいっす。

ゲームの遊びやすさとか、導入部でのわくわく感とか、技をひらめいた時の爽快感とか、ゲームを楽しむ要素は多かったけれど、あまりにも予定調和な物語に感じられてしまったからか、クリアしちゃうとよく出来た良作って感想になってしまった。何をどうすれば良作以上の評価になるのかはわからない。良く言えば、とても丁寧に作られているゲームだけど、悪く言えば目新しさがない古臭さの残るゲーム、とも言える。まー、自分は前者に惹かれてこのゲームを遊んでいて、そこに満足はしているんだけどさ。

今の時代にこういうゲームがどこまで求められているのか、と言えば、ちょっとニッチなのかもしれないし、売上がそれを物語っているのがもの悲しくなるってのはある。もうちょっと売れてほしかったけどなー。

www.4gamer.net

amazonでの評価はとても高いようだし、これから先じわ売れしてほしいけれど。この売上をみると、フリューが同じ路線のゲームを制作するのはもう難しいかもな…。

PS4とFF12を購入した

ついに買っちゃいましたよ、PS4を。過去、何度も何度も本体を購入するかどうか悩んできたのだけど、これでその悩みともおさらばです。購入するにいたったきっかけはと言うと、FF12のHDリメイクですな。FF12ってPS2時代のゲームなので、初期型PS3を持っていないかぎり遊びなおす術がなかったんだよね、ずっと。

というわけで、さっそくFF12を少しずつ遊んでいる。このゲーム、世界観とかシステムはとても良くできているんだけど、主人公キャラのはずのヴァン*1にいまいち感情移入できないのがネックだったのを初っ端で思い出したよ…。キャラ設定の問題なのか、声優の問題なのか。

あとは、すぐに選択を迫られることになるジョブ設定。これってオリジナルにはなかった要素だよね?俺の記憶だとライセンスボードは固定だったような…。どのキャラにどのジョブを選ぶのが良いのか、いったん悩み始めると全然結論が出てこない。結局おすすめジョブを調べてみたら、公式おすすめ(?)の組み合わせというのが見つかったので、もうそれですすめることにした。たしかにキャラごとのイメージとマッチしているしな。

それと、BGMのクオリティが上がっている気がする。もともと崎元&岩田さんコンビのファンなので、FF12のサントラも長いこと聴いてきたんだけど、PS4というハードに合わせた絶妙なアレンジ*2がとても良い。ただ、これはサントラとして聴いて良さを実感するというよりは、ゲーム中で耳にすることによる心地よさってのはありそう。リメイク版のサントラがBlu-rayオーディオという形で発売されているみたいだけど、購入するかは一旦ペンディングかなぁ。

まだまだガンビットをどう設定するかで悩むような段階ではないし、そもそも仲間が全員そろってもいない序盤の序盤なのだけど、無理せずのんびりペースですすめていこうと思う。

*1:実質の主人公はバルフレアとアーシェでは?なんて言ってはいけない

*2:原曲と大きく変わっているわけじゃぁなさそうなんだけど

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健康診断

健康診断を受けてきた。例年と同じ場所で、同じ内容の診断を受けているので、今年も診断結果はそれほど変わらないとは思っているのだけど。ただ!今日の検査中、こんなやり取りが…。

レントゲンを撮ったついでに腹囲の測定を行う。最近ちょっと脂肪が厚くなっている自覚があったので、測定結果を少し気にしてみる。83センチ。去年の結果を覚えていないので、この数値がどうなのか判断できない。レントゲン室での検査が終わったので、お礼の挨拶をして退室。待合所で次の検査を待つ。

すると…、レントゲン室から先程の検査担当の方が出てきて話しかけてくる。おや…?

診断書を片手に、歯切れが悪そうに「去年の検査IDはこちらなのですが…、」うん、そんなIDを見せられてもわかりません。「去年から体重増えました?」なんと単刀直入な。まだ体重測定を行っていなかったのだけれど、脂肪が厚くなっている自覚がある=体重増を覚悟していたので、苦笑いしながら「えぇ…」と頷く。すると、「腹囲の数値が去年よりも結構増えているのですが…、念のため測定し直しますか?」と言われる。

…。これはあかん。とはいえ、測定しなおしたところで数値が変わるとも思わなかったので、「いえ、大丈夫です」と答えてやり取りは終了した。しかし、なかなかに心のダメージが大きな報告であった。

5月にはいって、そろそろ体重調整をせねばなぁ…と思って少し自転車に乗り始めたのだけれど、6月に入ってサボってしまったのが良くなかったか。このままではよろしくないのは明らかなので、本気でダイエットを行う必要がありそうだ。

ちなみに、その後の体重測定では73.5キロだった。過去最大とまではならなかったけど、できれば70キロ程度までは落としたい。腹囲が増えてきたってことはメタボ一直線の可能性もあるしな。今までは、体重を減らそうと思ったらとりあえず自転車に乗っていたのだけど、ぼちぼちジムにも通ってみようかなー…、とも思い始めている。せっかく会社がIT健保に加入してるんだし、提携ジムだと半額くらいになることだし、活用しないともったいないしねw

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ナナマルサンバツのアニメ

7月になって、アニメも新クールになった。けものフレンズが終わってからもう3ヶ月ですよ。早いもんです。

そこまで熱心なアニメファンでもないんだけど、それでも1クール毎に2~3作品くらいは鑑賞している。録画だけしているものを含めるとさらに倍くらいになるけど、最終回まで見届ける作品となるとだいたい2~3作品に落ち着くといったところだ。

さて、今クールと言うと。漫画原作から「ナナマルサンバツ」「ボールルームへようこそ」、ラノベ原作から「ようこそ実力至上主義の教室へ」「ゲーマーズ!」あたりに注目していて、そのうち「ナナマルサンバツ」だけ1話を観てみたんだけど、これがなんというか…ヒロイン役の声優がひどい。

普段アニメを観ていて、声優に違和感を持つことはちょくちょくあるんだけれど、それはすでに原作を知っていて、その原作に対して自分が持っていたイメージと声優にギャップがあるケースが多い。これはもう自分のせいだと割り切ることができるんだけど。今回のケースはそうではなくて、単に声優の演技が…棒読み気味なのがとにかく気になってしまう。

アニメに関しては観測範囲が広いとはいえないので、こういう声優の実力不足ってめずらしいことじゃないのかもしれないけどさ、ここ数年自分が観てきたアニメでこれはひどい…と思った記憶がなかったから、余計気になってしまった。

いや、これも自分のフィーリングにあっていないだけであって、世間的にそう思われていない可能性もあるよな、と思い直して、試しにTwitterで検索かけてみると。同じ意見がぼろぼろ出てくる。まぁ、そりゃそうだろうなぁ、どう聴いても棒読みに感じられちゃうもん。

アニメのクオリティ自体は問題ないと思うし、原作漫画の雰囲気もちゃんと出ているし、なにより高校生クイズのディープな世界ってのが垣間見ることができるお話なので、今後も期待したいところなんだが…、この先観ているうちにヒロインの声にも慣れていくんだろうか。

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「図書館の魔女」再読中

最近、図書館の魔女を再読している。

図書館の魔女 第一巻 (講談社文庫)

図書館の魔女 第一巻 (講談社文庫)

すでに物語がどう展開していくのかわかっているのにもかかわらず、ドキドキするし、ハラハラするし、ニヤニヤしたりもする。今回も、2巻のラストではぼろぼろ涙しちゃったしね。初読からせいぜい1年くらいしか経っていないのにこんなに楽しめていることから、やっぱり紛れもない名作なんだなぁと思っている。

さて、再読を楽しみながら改めて想像を膨らましているのは、登場キャラたちの容姿だったりする。一般文芸ということで挿絵がないのはもちろんのこと、表紙にもイラストはないので、絵という目に見えるかたちで主人公たちの容姿を拝むことはできない。もちろん、文中で登場キャラたちの容姿についての描写はあるので、そこから想像することはできるけれど、そこで思い描くイメージには個人差がけっこうありそうだなぁと感じている。だから、仮に実写やアニメで映像化されるようなことがあると、キャスティングやキャラデザで必ず不満はあがるんだろうなぁ…などという、いらぬ心配もしていたりしてw

さらにこの作品の場合は、ヒロインに関しては声の演出ができないし、そのかわりの手話だったり指話だったりを映像で見せるのは敷居が高い*1。高速手話や指話を映像で再現することなんてできないだろうから、そのへんはうまくごまかしつつ会話の内容は字幕で見せることになるんだろうか。それなら、心の声という表現をとれる漫画のほうが、メディアミックスとしては向いてそうな気もする。そうか、俺は映像化ではなく、コミカライズでこの世界を見てみたいんだな、きっと。

じゃぁ、図書館の魔女のコミカライズに向いた漫画家はだれだろう…なんてことを考えてみると、これがなかなかに楽しい。自分の場合、真っ先に思い浮かんだのは森薫先生だ。マツリカをイラスト化するのに、森先生以上に適任な漫画家は果たしているだろうか。森先生だったらマツリカはあんな感じになるんでないかな?と想像することで、いままでぼやけていたマツリカ像がちょっと鮮明になったりするくらいだ。すごい。さらに森先生の場合、人物表現だけじゃなくて、衣装や風景といった世界観描写を緻密で圧倒的な絵で表現されるので、さぞ完成度の高いコミカライズになるのではないだろうか。これはぜひとも読んでみたい。

一度そういう結論にたどり着いてしまうと、もうこれ以上の人選はなさそうだ…などと思っていたのだけど、小説の中でハルカゼというキャラと向き合っていると、ふと藤田和日郎先生との相性が抜群な気がしてきた。藤田先生って色白な麗人をとても魅力的に描くよね。さらに、男勝りで活発な女性なんかも活き活きと描きそうだよな…とか思うと、キリンも実は藤田先生に向いている気がする。キリヒトが活躍するアクションシーンなんて、藤田先生の独壇場だろうしね。おぉ、意外とこのチョイスもありなのでは…!?ただまぁ、マツリカが安楽椅子探偵よろしく謎解きで真価を発揮するシーンなんかは、藤田先生漫画特有の暑苦しさとは全然合わないとは思うんだけど。というか、怪異の類が出てこない漫画を藤田先生が描くところからして想像つかないしなw

他にファンタジーに向いてそうな漫画家ってだれがいるかなー…。天地明察のコミカライズで抜群の手腕を発揮した槇えびし先生とか。完結しないリスクを無視する前提で、キャラのかき分けが想像通りに収まりそうな気がする冨樫義博先生とか。

まー、コミカライズ自体が現実的じゃないとは思っているんだけどさ、こういう本編とはあまり関係ないことをあれこれ想像できるってのも、それだけ本編が魅力的だからこそなわけだし、図書館の魔女という物語の素晴らしさを改めて実感するのであった。

それにしても、新刊「霆ける塔」はいつになったら刊行されるんだろうか…。読める日を、首をながーくしてお待ちしておりまする。

shaw.hatenablog.com

*1:ここさけや聲の形のようにその壁を乗り越えた作品もあるけれど。

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マストドンのインスタンスを立てる際のSSL証明書設定

仕事でマストドンインスタンスを立てることになった。で、設定でちょっとだけはまったので履歴を残しておく。

そもそも、マストドンを自分でまったく使っていないので、現在どのくらい流行っているのかはわからない。知人でマストドンを使っているっぽい人も全然いないし、一時の盛り上がりはなんだったんだろう…って思わないでもないけど、そもそもマストドンというSNSの性質が、Twitterとは違ってクラスタ毎にインスタンス内で閉じる傾向が強そうなので、自分の観測範囲内では見えていないだけで、定着している人には定着しているんだろう。きっと。

さて、いざマストドンインスタンスを自分で用意する場合、方針がざっくりと2つある。Dockerを使う方法と、使わない方法だ。マストドン公式では、Dockerを使うインストール方法が説明されている。とは言え、わたしゃ最近自分でサーバを用意して運用するという立ち位置にいなかったこともあって、Dockerを利用してサーバを用立てたことがないし、Dockerの使用はできれば避けたい。ただ、社内インフラにDockerコンテナを自由に作っても良いという環境があったので、まずは勉強がてら、いったんそこでマストドンインスタンスをたててみる。

お世話になったのは、主にこのページ。
qiita.com

やるべきことはそれなりにあるのだけれど、面倒な作業はそれほどなさげである。ただ、Dockerの知識が皆無だったので、そこは必要最低限と思われる知識を入手しつつ作業をすすめる。はまりどころはproxy設定。もちろん社内インフラのネットワークは閉じているので、外部ネットワークと通信するには都度proxyを通す必要があったのだけど、その設定が複数箇所にかわれているので、インストースクリプトの実行→エラー→proxy設定調整→インストースクリプトの実行…みたいなサイクルをひたすらくりかえすことになった。マストドンのインストールだけじゃなく、そもそもyumの実行*1からしてproxyを通す必要がー…みないな。あと、ここではSSL証明書の設定は行わず。Let's Encryptを使いたくても、対象ドメインがローカルネットワーク用のものでインターネット上では正引きができないので、ちょっとどうにもならない感じ。まぁ、インストールの検証用なので、そこは割り切ることにする。

で、とりあえずDockerを使ったマストドン構築自体はなんとかなった。でも、これを本番環境でやるには自分の知識不足もあってかなり心もとない。さてどうしよう…。

そんなあなたにさくらのクラウド。どん!
cloud-news.sakura.ad.jp

いやー、便利便利。サーバ管理の経験が一度でもあれば、マストドンインスタンスを立てるだけならすぐにできちゃう。こちらはそもそもDockerを使わずにマストドンインスタンスを立てる方法なんだけれど、必要なミドルウェアやライブラリのインストールはすべてこのスタートアップスクリプトが実行してくれるので、こちらはさくらのクラウドと契約してドメインを取得するだけでほとんどやることはない。

一応、サーバリソースの上げ下げだったり、マストドンのバージョンアップ方法などを一通り試してみて、サーバ自体のセキュリティ設定も少々いじっておく。あと、さくらのマストドンスクリプトを利用すると、SSLサーバ証明書には自動的にLet's Encryptが導入されるんだけど、今回は一企業として運用するマストドンインスタンスということで、証明書は独自に取得したので、その取得した証明書をサーバに設定した。nginxの設定を自分で触るのもこれが初めてだったりするのだけど、ふーむ、こうなっているのか…。

ここここも参考にしつつ、諸処必要な設定作業は一旦完了。ブラウザでアクセスしてみると無事インスタンスが立ち上がっている。こんなに楽ちんでいいのだろうか!

でも、である。動作検証をしてみると、リモートフォロー機能が正常に働かない。外部のインスタンスのアカウントをリモートフォローしようとすると「リダイレクト先が見つかりませんでした」というエラーになる。逆に外部インスタンスから自分のインスタンスアカウントをフォローしようとしても失敗する。どういうことだってばよ…。

「リダイレクト先が見つかりませんでした」というエラーメッセージを元に、同じような事例がないか探してみると数件だけみつかる。さくらのクラウドを利用したマストドンインスタンスの多さを考えると、同じような状況で悩んでいる人がもっといても良さそうな気もするけど、これだけ情報が少ないということは、自分が設定した何かが良くなかったんだろう。そうなると心当たりも限られてくる。

数少ない情報の中では、このトゥートがちょっとした手がかかりになりそうだ。

どうも、nginxの証明書設定がぁゃしぃ…。今回あえてLet's Encryptを使っていないのだけど、一旦証明書設定をLet's Encryptに戻してみると、なんとリモートフォローが機能しているではないか。そうなると、自分で設定した独自証明書の問題だ。

で、nginxの証明書設定についてもう一度確認してみると、どうやらこういうことらしい。

nginxには、中間証明書を直接指定するディレクティブが用意されていないため、サーバ証明書と中間証明書を結合したものを「ssl_certificate」で指定します。

な、なんだと…。たしかに自分が設定した証明書には、サーバ証明書しか含まれていない。なので、独自に取得したSSL証明書レジストラから中間証明書を入手して、サーバ証明書と中間証明書を結合した証明書ファイルを作成し、改めてnginxに設定すると…。独自証明書でも無事リモートフォローが可能になった!

というわけで、マストドンの設定とはまったく関係なく、単にnginxの知識不足が招いた現象だったことが判明した。中間証明書が未設定の状態でも、WEBブラウザからはSSLなURLにアクセスできていた*2ので、ここにたどり着くまで少々時間がかかってしまった。

こういうこともあることだし、インストールが簡単だからってそれを構成しているシステムについて知らないと、どこかで落とし穴にハマることがあるんだよなぁ…と、改めて自分に言い聞かせたのであった。

*1:CentOS7環境での検証につき

*2:それなりに有名な認証局だったので、すでにブラウザには中間証明書がインストール済みだったんだろうか