砂塵の魔門3 (マラザン斃れし者の書)
早速読んだ。
- 作者: スティーヴン・エリクスン,佐伯経多&新間大悟,中原尚哉
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/02/05
- メディア: 文庫
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面白かった!とか、わくわくした!的な感想ができないシリーズなんだけど、読み応えは十分。このシリーズとの距離感は自分なりにつかめた気がする。読むの楽しいもん。
ますます絶望的になっていくコルテーン軍の行軍と、シャイークの転生はどうなるのか?という二点を軸に、淡々と物語は進行していく。この淡々と進んでいく感じが、合わない人には合わないんだろうけど、ここまでこのシリーズから脱落しなかった人には、なかなかに心地良い進行具合なんじゃないかな。
個人的には、イカリウムとマッポの友情描写にほろり。次巻は、この第2部のクライマックス。進行中のいろんな話にどう収拾つけるんだろう、ってのは当然として、第1部とはまったく視点を変えた第2部の意義が、物語全体にどう影響するのかも見えてくるといいな。