いやー、実に面白いファンタジー小説に出会ったよ。
- 作者: アンドレイ・サプコフスキ,吉岡愛理,川野靖子,天沼春樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/05/30
- メディア: 文庫
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直球のファンタジーですね。世界観の設定が細部に渡り凝りまくってる話というわけではなくて、オーソドックスな世界観の中でキャラクター達が活き活きと動きまわるので、とにかくテンポよく話が進んでく。今日が休日ってこともあるけど、1日で全部読み切ってしまった。
主人公含めて、キャラクター描写がほんとによく出来ていて、あっという間に感情移入ができるのが良いですね。海外のファンタジー小説って、冒頭に世界観描写が続くことで、ストーリーに没頭できるようになるまでちょっと時間がかかることが多いけど、この小説は全然そんなことがなかった。ゲラルト&シリの主人公コンビの他、脇を固めるトリスとイェネファーの個性がいい感じにストーリーに起伏を与えて、読むのが楽しかった。この作者の女性描写が個人的にあってたのかもしれないな。
多分、「ベルガリアード物語」が好きな人は、この小説も楽しめるんじゃないかな。
続きが気になるところで終わってしまったので、早くに続編の翻訳が出て欲しいところです。いつ頃になるんだろうなぁ…。