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獣の奏者

「守り人」シリーズ読了後から気になってた「獣の奏者」シリーズ。闘蛇編と王獣編を読んでみたんだけど、これがもうありえないくらいに面白かった。個人的には「守り人」よりもこっちのほうがお気に入りってくらいです。

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)

獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)

獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)

なんだか映画「風の谷のナウシカ」を連想させる、少女と獣(王獣と呼ばれる羽の生えた巨獣)の心の交流を描きつつ、その過程でいつのまにか王国の命運に巻き込まれていき…というお話。キャラ設定が魅力的なのは当然として、王獣と心を通わせていく描写がとにもかくにも素晴らしいです。竪琴の使い方とか、王獣が飛翔する場面とか、読んでてぞくぞくしちゃったよ。

一時ファンタジー小説といえば海外の翻訳モノじゃないと満足できない!とか思い込んでいた時期もあるけど、上橋菜穂子氏のファンタジー小説を読んでると、そんな思い込みをしていた自分が恥ずかしくなりますな。とは言っても、ここまで上質なファンタジーはそうそうお目にかかれない気もしているけどさ。

闘蛇編と王獣編で一旦物語は完結しているんだけど、読者からの強い要望や作者の周りの意見、アニメ化されたことも後押しとなって、続編となる「探求編」「完結編」が単行本として世に出ているらしい。当然これらも読みたいんだけども、文庫本になるまで我慢、かなぁ…。早く読みたい気持ちもあるんだけどねw

あと、「王獣編」巻末の解説で、北上次郎氏が「氷と炎の歌」の名前をちょろっと出しててちょっとニヤリ。確かに「氷と炎の歌」はファンタジー小説っぽくないし、そういう面では「獣の奏者」と通ずるものがあるかもしれない。よくよく考えてみると、自分でファンタジー小説好きなつもりでいたけど、実は天使や魔法が出てくるような話が若干苦手だったり、だからこそ「獣の奏者」や「氷と炎の歌」のような話に圧倒的な魅力を感じるのかもしれないなぁ、と今更だけど自分の趣向を理解したかもしれない。

七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)