最近読んで面白かった漫画(2017年春)
恒例の読んだ漫画まとめ。前回まとめた時が豊作すぎた反動か、今回は控えめなラインナップに。このところ漫画をあまり読んでいないってのもあるけど。
新しく読み始め
- 作者: 中村尚儁
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/08/18
- メディア: Kindle版
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- 作者: 鴨鍋かもつ
- 出版社/メーカー: アース・スター エンターテイメント
- 発売日: 2017/04/12
- メディア: Kindle版
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- 作者: 白乃雪
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/04/21
- メディア: Kindle版
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新規開拓は全然はかどらなかった。読んでみた漫画はもっとあるんだけど、印象に残った漫画は少なめ。その中で、伝説の勇者の婚活がとても良かった。アイデアの方向性は、ダンジョン飯以前の九井諒子先生のファンタジーっぽいんだけど、ほろりとくるエピソードが多くて気に入っちゃいました。
続きもの
- 作者: 宮原るり
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2017/04/28
- メディア: Kindle版
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- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/03/23
- メディア: Kindle版
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- 作者: 桑原太矩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/05/01
- メディア: Kindle版
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- 作者: 水口尚樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/04/28
- メディア: Kindle版
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八雲さんは餌づけがしたい。 3巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
- 作者: 里見U
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2017/04/25
- メディア: Kindle版
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からかい上手の高木さん(5) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
- 作者: 山本崇一朗
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/02/24
- メディア: Kindle版
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- 作者: 浅田次郎,ながやす巧
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/03/16
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僕らはみんな河合荘の破壊力が凄まじかった…。あとは、待望のヒストリエの新刊!連載はアフタヌーンで追ってるんだけど、こうまで連載ペースが遅いと話の内容を忘れちゃうから、コミックで読んでも新鮮だったよ!この漫画に関しては、今から完結するかどうかを気にするんじゃなくて、読める時に面白さを堪能することだけ考えると幸せになれるかもねw
完結済み
- 作者: 石塚真一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/03/24
- メディア: Kindle版
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- 作者: 小玉ユキ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/05/10
- メディア: コミック
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うちのクラスの女子がヤバい(3) (少年マガジンエッジコミックス)
- 作者: 衿沢世衣子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/04/17
- メディア: Kindle版
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- 作者: 珈琲
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/05/01
- メディア: Kindle版
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織子とナッツン 3巻<織子とナッツン> (HARTA COMIX)
- 作者: 原鮎美
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2017/04/15
- メディア: Kindle版
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- 作者: 西尾維新,浅見よう
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/04/17
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シュトヘル 14 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 伊藤悠
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/05/12
- メディア: コミック
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お気に入り漫画の完結が結構多めだった。中でもBLUE GIANTは強烈だった。新シリーズも始まっているみたいだけど、読むかどうかは保留中。あとは、それなりに長期連載になったシュトヘルも完結。終盤はちょっとついていけない感もあったんだが…パワーのある物語ではあった。
皐月賞
皐月賞目的で中山競馬場へ。お目当てはPOGで一位指名しているアルアイン、そして牡馬相手に通用するのか楽しみなファンディーナ。普段馬券は買わないのだけれど、お目当ての馬を見るために競馬場に行くと応援馬券はかならず買う派です。
ラジコでラジニケの競馬中継によるパドック解説を聴きながら馬を眺めていると、贔屓目無しでアルアインがとても良さげに見える。なぜこんなに人気がないんだ…?馬の実力なのか、臨戦過程なのか、はたまたジョッキーなのか*1。
パドックを去って馬券売り場まで移動する間に、応援馬券をどのくらい購入するか考える。勝ち目がうすそうであれば単勝500円。勝負になりそうなら1000円。欲にくらんで2000円。ちなみに、連勝馬券にすると、レース中の状況確認が複雑になるから、基本単勝1点買い。2000円買ったら払い戻しで4万円だぜ…!と皮算用しつつ、欲にくらんで馬券があたった試しがないので1000円に落ち着く。
いやー、四角でアルアインの手応えが怪しくなった時には、心のなかで「はい終了ー…」とつぶやきましたね。いや、たぶん声に出てた。でも先に抜け出しを図ろうとしたファンディーナが少しだけ外に膨らんで、ちょうどアルアインの前が空いてからの手応えは素晴らしかった。久々にゴール前に大声を張り上げてしまったよ。レコード決着になるくらいの良馬場になっていたのも向いていたんだろうね。
毎日杯の勝ち方が相当強かったように思うし、唯一の黒星になっているシンザン記念も、不利がなければ勝っていたと信じているくらいなので、今回の人気のなさは相当の過小評価だったんではないだろうか。お陰で美味しい馬券になったわけだけど。俺、記憶にある限り、1レースの払い戻しで2万円を超えたのは初めてな気がするし、ここ数年の負け分を取り戻した気もする。そして、自分のPOG指名馬にとって、初のG1勝ちだったりもして*2、二重に嬉しい結果となったのでした。
ただまぁ、今回のレース結果をみて、じゃぁダービーでもアルアインが勝てるかというと、それはちょっと厳しいだろうなぁとは思っている。よくて3着とか4着とか。あと、このブログで名前を挙げた馬が、その後勝ち星から遠ざかるというジンクスが自分の中にあるので、このエントリーを書いている時点で諦めムードだったりもするw そんなジンクスがあるので、ダービーで期待している他の馬のことはここでは触れませぬ*3。それでもこの文章を書いてしまっているのは、それだけ今回の結果が自分にとって会心の内容だったからなんです、えぇ。
ありがとう、アルアイン。そして松山ジョッキー。君たちのことは強く記憶に残しておくよ。
パリ~ルーベ(2017年)雑感
とにかくGVAが強かった。サガンは今年もついてなかった。クイックステップ勢も、序盤でテルプストラとランパールトを失ったのが痛かった。それでも惜しいところまでいったスティバルはさすがだった。そしてボーネンお疲れ様。総括するとこんな感じだろうか。
ボーネンのラストレースということで、勝っても負けてももっと感傷的になるかな?と思っていたけど、案外そうでもなかった。本当に、お疲れ様という気持ちしかない。自分がロードレースを見るようになったのは2009年のツールからなので、本当の全盛期のボーネンを知らないのだけども、それでも2010年のフランドル、2012年のルーベ、そして去年のルーベなどなど、勝っても負けても強烈な印象として記憶に残る選手だった。やっぱり引退は寂しいのぅ…。
以下、だらだらと雑感を。例のごとくクイックステップファン目線です。
続きを読むツール・デ・フランドル(2017年)雑感
くー…おれはこういうレースをフランドルで見たかったんだ!というくらい興奮しました。もうね、面白すぎた。結局のところ、自分はクイックステップというチームが好きなので、このチームがレースをかき乱せば面白く感じるし、それで結果を残そうものなら興奮してテンションが上がりまくり!ってことがはっきりわかりましたw さすがに、残り50キロ以上残した時点でしかけたジルベールの単騎逃げは無謀としか思えなかったのだが…、まさかこんな結果になるとは。こういうことがあるからロードレース観戦をやめられない。
思い起こせば、去年のフランドルはそれはもうクイックステップファンとしては苦難のレースだった。レース後の雑感をこのブログに残しているのだけ、随分と冷静に敗因を考察しているところに、なんというか諦観の念がうかがえる。
石畳を得意としている選手は多いのに、充実一途のサガンやGVAに太刀打ちできそうなパンチャーがいないというところが、チームとしての大きな課題だったのだけど、その解決策がジルベールの加入だった。
フィリップ・ジルベール。現ベルギーチャンピオンではある。なのだけど、BMCに所属していた5年間はさほどリザルトを残せてはいない。ロット時代にアルデンヌクラシックでめっぽう強かったジルベールを知っているから、余計BMCでの空気っぷりに、選手としてのピークは終わってしまったのでは?疑惑を抱いていたロードレースファンも多かったはずだ。かくいう自分だってそうだ。
それでも、今年になってクイックステップに移籍したジルベールは前哨戦で結果を残した。アルデンヌクラシックを目指すというより、石畳クラシックを目標にしたレース選びをし、見事フランドルではチームのエースとなった。それでも、サガンやGVAとの真っ向勝負となった場合に太刀打ちできるかとなると…ちょっと怪しい。
そこで選んだチーム戦略は、チームの総合力を活かしてレースを引っかき回すというものだった。早めに仕掛け、中盤からふるい落としをはじめる。そして、主導権を握るために、実力のある選手を先頭に送り込む。でもそれは今年に限った戦略じゃなくて、いつもいつもやっていることなんだけどね!それでも今年のクイックステップは一味違った。
はじまりはゴールまで残すところ90キロあまり、久々にフランドルに帰ってきたミュール・カペルミュールで起きた。先頭を走っていたボーネンが軽快に登坂しはじめる。それについていった精鋭十数名と、プロトンで様子を見る者たち。前者にはチームメイトであるジルベールとトレンティンの他、クリストフやヴァンマルク、シャバネルといった精鋭が、後者には優勝候補筆頭だったサガンとGVAが。こんな早くから動いたって骨折り損でしょ…なんて思いながらこの動きを見守っていると。利害が一致したのかグループボーネンはきれいなローテーションが成立し、プロトンとの差を徐々に開いていく。逆に、この集団に誰も送り込めなかったBMCやロットあたりが中心になって、グループボーネンの追走が始まる。
ロードレースって、集団同士の追いかけっこが始まると、個人対個人ではなく、チーム戦の色合いが濃くなって、いっきに緊張感が高まるし、見ているこっちも中だるみどころじゃなくなって面白くなっていく。30キロほどこの追いかけっこが続いた結果、グループボーネンも諦めの色がみえはじめ、徐々に後続との差も詰まっていく。それでもボーネンは諦めない。この逃げと心中するの?というくらいの気迫のまま前を牽き続け…、2度めのオウデクワレモントで今度はなんとジルベールがアタック!
いや、あれはアタックというよりは、ジルベールにとっては自分の調子を確認するための登坂だったのかもしれない。でも、あまりにも軽快に登坂を続けるジルベールをだれも追いかけようとしない。そしてそこから始まる一人旅。プロトンがボーネングループに追いついたころには1分くらいのアドバンテージが出来ていた。ゴールまで残すところ50キロ。
パリ~ルーベでは時々見られるロングエスケープ。それが成立するのはパヴェ区間はハードでも基本は平坦だからだと思っている。だけど、フランドルはそうではない。まだ激坂で有名なあのコッペンベルクも、三度目のオウデクワレモントも残されている。いくらなんでもこの逃げは無謀だろう。しかし。
ジルベールを追うチェイシンググループには、ボーネンとトレンティン、テルプストラが居残り、追走のためのアタックがかからないように徹底したコントロールが続く。もちろんジルベールとの差は縮まらない。レースは完全にクイックステップの術中にはまりつつある。サガンとGVAが前に出てもローテーションは成立しない。ジリジリとした時間は続く。そして残り30キロ。ボーネンに機材トラブルが発生。すかさずに動くサガン。いっきにレースが動き始める!
自転車交換に手間取ってしまったボーネンは完全に脱落。かろうじてトレンティンがサガンやGVAを中心とした追走集団に追いつく。トレンティンといえば、去年のパリ~ルーベでもサガンやカンチェラーラの追走を巧みに邪魔をしたアシスト職人なのだけど、ここでもその手腕を巧みに発揮。追走集団はなかなか足並みをそろえることが出来ない。ジルベールとの差は1分前後を推移したまま変わらない…。
そして迎える三度目のオウデクワレモント。ついにトレンティンが追走集団から脱落。いよいよ始まるだろう、本気の追走劇に、ジルベールはどこまで耐えられるのか…というタイミングで、今度はまさかのサガン落車!それに巻き込まれるGVAとナーセン。GVAは素早く体制を立て直すも、サガンとナーセンはレースから脱落。いよいよもって高まるジルベール逃げ切りへの期待。
さらにさらに。ジルベールを必死で追うGVAのすぐ後ろに、ずっと息を潜めていたテルプストラの姿がw テルプストラ、サガン達と一緒にいなかったから前についていけなかったものだと思っていたけど、トレンティンが役目を終えた後にそれに入れ替わるように前に出てきたよね。チームオーダーだったのかわからんけど、GVAにぴったりはりつくテルプストラを見ながら、ジルベールの逃げ切りが濃厚になったのをようやく認めることが出来た。もうね、今年のフランドルは、クイックステップにとって面目躍如といえるレースになったよね。
もちろん相当リスクを負った作戦ではあった。ジルベールが途中でタレる可能性はあったし、ボーネンがメカトラで脱落した時点でとれる切り札が一気に減ってしまった。サガンの落車がなければどうなっていたかもわからない。でも、今年のクイックステップは、レースを面白くするカードを切って賭けに挑んで、そしてその賭けに勝った。その結果がベルギーチャンピオンジャージによる55キロの独走劇という、ファンの記憶に強く残るレースになった。そりゃもう、ファン冥利に尽きるというものですよ。
落車で勝機を失ったサガンやヴァンマルク、勝負のアヤに乗れなかったGVAにとっては消化不良の結果かもしれない。自分が彼らのファンであったら、やっぱり消化不良に感じたレースかもしれない。けれど、こういうトラブルが発生するのが石畳クラシックなのだし、レース展開としてとにかく熱くなれるレースだったことには違いないと思うんですよ。
よりにもよって日本語実況がない状態でこのレースを観戦することになったのには心から失望しているし、このような状態が続くようであれば自分のレース観戦熱が下ることも危惧している。それでも、こういう大舞台で心から楽しめるレースを見てしまうと、やっぱりロードレースって面白いよなー…って思う。
願わくばこの勢いで、来週のパリ~ルーベでボーネンの花道を見届けたいですね。今度はJスポーツの実況だしね!
www.cyclowired.jp
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ゼルダの伝説BotWをクリアした
発売日にスイッチと一緒に購入したゼルダの新作をクリアした。
とうとうゼルダをクリアしてしまった。サービス精神旺盛な、本当に素晴らしいゲームであった。 #ゼルダの伝説 #BreathoftheWild #NintendoSwitch pic.twitter.com/iZb1TqYrsC
— shaw (@hashimukai) 2017年3月31日
これまでに要した期間はほぼ一ヶ月。プレイ時間が出てこないのではっきりわからないけど、おそらく80時間くらいかな?祠は95個、コログの身は114個。
エンディングをみるまで攻略にまつわる情報は極力避けていて、とりあえず攻略サイトの手助けは皆無でクリアできたのはちょっとした達成感かもしれない。以下、ネタバレ含む感想。まぁ、過去の2エントリーでおおよその感想は書いてしまっているんだけどもw
shaw.hatenablog.com
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剣士達の交響乱舞
久々にJAGMOの公演を聴いてきた。今回の曲目はこんな感じ。
jagmo.jp
冒頭の時のオカリナメドレーでガツンとやられて、おいおい、いきなりクライマックスかよ…なんて思っていたら、前半パートラストを飾ったモンハンがそれ以上にアドレナリン沸きまくりな演奏でとにかく素晴らしかった*1。和太鼓の迫力が全てを持っていった感じだったw
後半パートは、FFから「閃光」と「ビッグブリッヂの死闘」を組み合わせたアレンジでスタート。浜渦さんの曲を生オーケストラで聴けるってだけで幸せです。そしてトリを飾った大神。大神も名曲揃いのゲームなのは重々承知してはいたんだけど、ここまでオーケストラの生演奏が映えるとは思ってなくてね…。和楽器とのコラボも素晴らしくて、鳥肌たちまくり。ちょっと目からしょっぱい汗が出てきちゃいましたよ。
土曜日の公演に行ってきたのですでに一日以上経過しているんだけど、振り返ってみるとモンハンと大神がやっぱり出色の出来だったかなー。特に和太鼓の使い方が強烈な印象として残っている。モンハンのソロ和太鼓もド迫力だったのだが、大神ではトリオ演奏になってさらにパワーアップ!オーケストラ編成だけじゃなくて、こういう和楽器をうまく取り入れることで、元の曲の良さをさらに引き立てるのが面白いなぁと思いました。それがたんなるパフォーマンスや意外性で終わるんじゃなくて、曲のクオリティにつながっているんだから、ほんと素晴らしいなぁと。
遊んだことのないゲーム(アークザラッド)や思い入れのないゲーム(キングダムハーツ)の曲に対して、どう楽しんで聴けばよいのかわからなくて持て余しちゃったこと、ちょっと楽しみにしていたゼルダBotWの曲が地味だったこと*2など、個人的に若干ネガティブな点もあったけれど、全体的にみればとっても楽しめたし、高いチケットを買った元は十分以上に取れたんでないかな。大神は繰り返し堪能したいくらい。
ぜひ次の公演も楽しみにしたいところ…ではあるんだけど、やっぱり好きなゲームや曲が多めでないと楽しみが半減しちゃうのが辛いところだなぁ。演奏のクオリティは素人目には申し分ないので、ぜひ選曲が自分にとって当たりでありますように…!
*1:中でもディノバルド戦の曲がかっこよすぎて、モンハンクロスのサントラを購入しようか悩み中…w
*2:これはゲームの原曲がBGMとして地味目だから仕方ないかなぁ…とは思うんだけどさ。せめてピアノソロという形で馬に乗ってるときの曲を取り入れてほしかった。
「勝ち過ぎた監督」読了
前から気になっていた本だったのだが、最近になってKindle版が出たので早速読んでみた。
- 作者: 中村計
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/03/03
- メディア: Kindle版
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駒沢苫小牧高校の野球部を、一躍強豪チームに押し上げた香田誉士史監督を主役にしたルポ小説。これがめちゃくちゃ面白い。香田監督って、朴訥そうな印象の強い方だったんだけど、この本を読むとそのイメージがガラリと変わる。ちょっと考えてみれば当たり前だ。強豪校でもなんでもなかった野球部を、10年かけずに強くしていき、北海道勢初の優勝まで導くくらいだ。普通の人ができる偉業ではない。そこはやっぱり、人格面だったり、考え方だったり、野球への取り組み方だったり…一筋縄でいくはずがないのだ。
本書の書評については、小説「バッテリー」著者のあさのあつこ氏が書いたこの文章がとても端的で、そして本書の特徴を捉えていると思う。高校野球が少しでも好きな人であれば、ぜひとも一読してみてもらいたい。
監督本人への取材だけでなく、当時の教え子たち、地域の関係者、ライバル校の監督などなど、とにかく丁寧に、そしてひたすら徹底的に行われた取材を元に、あの頃の駒大苫小牧がどうやって強くなっていったのかが詳細に綴られていく。監督就任のきっかけ、少しづつ強豪校になっていく過程、初めての甲子園出場。甲子園初勝利と初優勝。連覇達成。不祥事発覚…。そしてあの早実VS駒大苫小牧戦。その後の、追い出されるような形で駒大苫小牧から離れたところまで、ほぼ時系列に余すところなく述べられている。
で、タイトルでもある「勝ちすぎた監督」に何が起きたのか。そこには、チームが強くなることで高まる勝利への期待感が、勝ちすぎることによる周りからの反感や妬みに転じるさま、繰り返されるチーム内の不祥事によって、選手からも反感を買うことになる様子。そして香田監督が陥っていくことになる人間不信や精神不安定。その結果、田中将大世代とは卒業後暫くの間絶縁状態になっていたなんて、この本を読むまで知らなかったよ…。
高校野球にまつわる話って、表舞台で活躍する選手たちの爽やかさだけでなく、裏で動くお金の話だったり、泥臭い人間関係の話だったり、そういうのをひっくるめて高校野球というコンテンツが成り立っているんだよなーなんて思うことは今までにもあったけど、本書を読むと一層そういう気持ちが強くなるかもしれない。
高校野球に限らず、スポーツのドキュメンタリー本として相当にクオリティが高いので、スポーツ好き全般にオススメできる一冊だと思う。そうでなくても、栄光と挫折というドラマには考えさせられることもあるので、広くいろんな人にもオススメしたい一冊でもある。結局のところ、出る杭は打たれる社会ってことなんだろうかね…。
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