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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

剣嵐の大地 第3巻

今日は一日中「剣嵐の大地」の最終巻をむさぼり読んでました。で、読了しちゃった。あーぁ、もったいない。もっと味わって読めばいいのに、とも頭の片隅で思いつつ、でも先が気になって気になって止めるに止められないYO!という葛藤をエンドレスで繰り返しながら、気がつけばあっという間にラストを迎えていた感じです。

さてさて。読んだ感想なのですが。以下、ちょっと(かなり?)ネタばれが混ざっているかも。
第2巻の終盤の展開があまりにもやばかったので、その収拾をどうつけるのだろうか、というのが最大の見所ですかね、今巻は。スターク家は、一家離散状態から、どんどん窮地に陥って、まぁ3巻に入ったところではぼろぼろもいいところだったわけですが、生き残りメンバーはみな逞しくやってます。リコンの消息がばったり途絶えているところが気になるけど、ブランとジョンのニアミスのあたりにちょっとハラハラ。相変わらず彷徨い続けるアリアとハウンドのやり取りにワクワクしたり。やっと王都から脱出できたサンサとか。サンサのパートがいまいち好きになれないのに、周りにいるティリオンやリトルフィンガーの存在感が大きいから、気がつけば非常に重要なウェートをしめてましたね、今巻では特に。ずっと出番の無かったリトルフィンガーが最後の最後でおいしいところを掻っ攫っていった感じかなぁ。ちょっと(かなり?)ずるいな、あの役どころは。

あとは、サムウェルと謎の男(コールドハンドだっけな?正体は明らかにされなかったけど、やっぱり…)の接触とか、スタンニス大活躍とか、北の壁周辺での盛り上がりも面白かったです。表紙を飾ったサムウェル、今までは地味な役どころでしたが、いきなり重要人物に格上げですね〜。

でも。やっぱり今回(も?)一番やらかしてくれたのはティリオンじゃないでしょうか。冒頭でかけられる嫌疑から裁判〜決闘というながれは、「あれ、どこかでみたような…」という展開でしたが、周りを取り巻く役者は前回とははるかに異なります。ドーンのプリンスの扱いは、その後の予想がついちゃいましたが(さすがにこれしきじゃ驚かなくなってきたw)、その後の窮地から、ジェイムとの邂逅、そして父親との逡巡。ティリオンも相当溜まってたんでしょうけど、後味は良くない終わり方でした。

そして、最後の最後で登場したあのキャラ。まさか、と思いつつ、そういえばアリアのパートで伏線あったし、でも、そういう風に出しちゃうのは…と絶句。これまで悲惨な運命に立ち向かうことになった人物が数多く登場してきましたけど、もっともかわいそうなキャラかもしれない。まぁ、フレイ家には死亡フラグが立ったということですかね。

で、ロバート王のウィンターフェル入りから始まった今回の大騒動については、一応一区切りついた形にはなりましたが、あのキャラもこのキャラも、生き残った人々に関しては難題山済みのままには変わりがなく。続きはどういう事件から幕を開けるのかはやくも楽しみでなりませんね。とはいっても、多分第4部「A Feast for Crows」の翻訳本が出るのは1〜2年くらい先のことなんだろうけど。英語が得意だったら原書に手を出してしまうんだけどなー…。

以下、積み残された気になる点のメモ。
・リコンはどこいった?
・アリアはどこへ行く?
・熊親父の息子はどっちへ向かった?
・コールドハンドの謎は?(壁からこっちに行けないということは…)
・途中からダヴォスの音信がぷっつり。ま、まさか…。お留守番だからだよね??
・ライトブリンガーに対する、ターガリエン爺さんの発言。
・ジェイムが暴走しないことを祈る。
・そして、ティリオンの今後。
・ハウンドは…。

まぁ、なんだ。気になることだらけですな…。
ついでに言うと、次巻では視点キャラも一部入れ変わりそうな予感もする。ジェイムは自分のいるべき場所に戻ってきたから視点キャラ卒業かな、というのと、ひょっとしたら第1部から視点キャラだったジョンも立場が変わった影響あるかもなぁと思ったり。逆に、新しい視点キャラも登場する気もするし。ブリエンヌとか熊親父の息子(名前失念)とか、独立したことで世界を眺めるのにはいいキャラな気もするけど、さて。

剣嵐の大地 3 (氷と炎の歌 3)