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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

スピナマラダ!

前々から読んでみたいと思いつつ、Kindle版がでるまでぐっと我慢だ!と思っていた「スピナマラダ!」、いつのまにかKindle版が出ていたことに昨日気がついたので、早速読んでみた。いやー、全6巻で完結なんだけど、ついつい熱くなって一気に読み干しちゃったよ。

スピナマラダ! 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

スピナマラダ! 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

ただいま「ゴールデンカムイ」が大ヒット中の野田サトル先生が描いた、北海道苫小牧を舞台にしたアイスホッケー漫画。もともとフィギュア競技の選手だった主人公が、家庭の事情でフィギュアをやめて北海道に引っ越し、そこでアイスホッケーと出会い…というのがおおまかなあらすじ。

アイスホッケーという競技が日本ではマイナーなので、氷上の格闘技という言葉くらいは聞いたことあってもルールがよくわからない、って人が多そうだけども、この漫画を読むにあたってそこは全然問題にはならないです。一番熱くなるのは当然アイスホッケーの試合描写なんだけど、その中で基本ルールは自然に解説してくれるし、そもそもルールがわからないから面白くないという漫画じゃないです。

とにかく試合の迫力!これは、ゴールデンカムイを読んできれっきれのアクションに惹かれた人であれば、間違いなくはまるはず。もともとフィギュアでオリンピックを目指すほどだった主人公が、アイスホッケー未経験ながらも得意のスケーティングでまわりを翻弄するという初期描写から、最終巻でみせるミラクルなショットまで、ぐいぐい読み手を惹き込ませるアクションの数々。こういうダイナミックなアクションを漫画で表現できるって本当にすごいなぁと思います。

物語開始直後はちょっと話の進行がちょっと硬い印象もあるんだけど、途中ではさまるギャグ描写とか徐々にメリハリがきくようになってて、一気に楽しくなると思います。あと、二瓶監督のキャラは、ゴールデンカムイの二瓶と完全にかぶるし、ギャグのノリなんかも同じくゴールデンカムイを連想するものがあるしで、この漫画で得た経験値がそのままゴールデンカムイに活かされているのを強く感じたかな。

ちょっと駆け足な感じで6巻で終わってしまうのが個人的に残念なのだけども、連載時はあまり人気出なかったのかなぁ。まぁ、ダラダラ続けてぐだぐだになっていくよりは、引き際を見極めてあっさり完結させた判断もありなのかもしれないけどな。

とりあえずスポ根マンガが好きな人は読んで後悔することはないと思います。興味があれば是非。