ちょうど半年前にこんなエントリーを書いた。
そして続巻(おそらく1部の最終巻)が翻訳されるのを待つことすでに半年。しかしいつになっても新刊情報はなしのつぶて…、いったいどうなっているのだろうか。
ハヤカワからこのシリーズについて言及されているのは6月末のこの2ツイートが最後(のはず)。
ご好評いをただいております、アンソニー・ライアン『ブラッド・ソング』の3巻は、えー、諸般の事情で当初の予定より刊行が遅れております。少々お待ちください。http://t.co/6U6FYchgoW
— 早川書房 翻訳SFファンタジイ編集部 (@hykw_SF) June 30, 2015
『レッド・ライジング』と『秘密同盟アライアンス』と『ブラッド・ソング』は、中の人的には、最近のハヤカワSF・FTの三大学園もの。『ブラッド・ソング』2巻では、主人公が女子校に交換留学しにいって、ツンデレの先輩女子と……というイベントが!(ちょっと違う?)
— 早川書房 翻訳SFファンタジイ編集部 (@hykw_SF) June 30, 2015
一応このタイミングで予定より遅れるというアナウンスは残っているのだけど、そこから4ヶ月経っても続刊のアナウンスはない。少なくとも、11月の新刊情報にもブラッド・ソングというタイトルは含まれていない。
公式サイトでアナウンスがないのであれば、中の人に質問してみるしか!と思い、先日Twitterの @hykw_SF 宛てに以下のリプライを投げてみたのだけど、未だレスポンスはない。過去、ハヤカワアカウントにメンションやリプライを投げて、返事がなかったことはないのだけども。
@hykw_SF というアナウンスがあってからはや4ヶ月ほど経ちますが、その後どのようになっているのでしょうか…。続きを楽しみに待っているのですが、まさか打ち切りになってしまったのではないかと心配しております。
— shaw (@hashimukai) October 26, 2015
単に翻訳作業が遅れているだけなのか、それともすでに打ち切られてしまったのか、大本営による発表がないのでこちらはあれこれ想像するしかないわけだが、これは精神衛生的とてもよろしくないと思うのです。
ちなみに翻訳者のTwitterアカウントはこれだと思われるんだけども、今年4月29日のツイートに対するリツイートを最後に更新がされていない。これも不安を掻き立てる情報の一つだよね。
半年前の自分のエントリーで、2部以降の翻訳は可能性低いかもなぁという予想をしているんだけど、まさか1部の中途半端なところで打ち切りの可能性があるとは思っていなかったよ…。
出版社として、売れないシリーズの翻訳を続けることができないのは理解できるけど、分冊のケースで最後まで面倒をみないのは流石に無責任なのではないだろうか。そもそも、氷と炎の歌シリーズの新刊が出るたびに言ってるけど、分冊した時に間をあけて刊行すること自体理解できないんだよな。間をあけることに一体どういうメリットがあるんだろう*1。
もちろん、打ち切りではなく発売が遅れているだけという可能性も残っているわけで、ファンとしてはまだ望みを捨てたくはないんだけど…これだけ間があいて、しかもアナウンスも何もなければぼちぼち諦めるしかないのかなぁとも思う。
少なくとも、これまでも分冊に対する不満があったハヤカワという出版社に対して、今回の件は個人的にかなり決定的な不信感にはなっている。面白い海外本を沢山翻訳してくれるのにはいつも感謝しているけど、分冊されて発売日がバラバラになるケースでは、いくら面白そうでもすぐに飛びつくことは二度とするまい、というのが今回の教訓かもしれない。