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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

あたりのキッチン!完結

アフタヌーン誌には好きな漫画が多いのだけど、その中でひっそりと気に入っていた*1「あたりのキッチン!」が完結してしまった。つい先日発売されたコミックス4巻が最終巻ですね。

アフタヌーンでの連載中、まさか最終回だとは思わずに読んでたら、唐突に終わってしまった感があって、もしや打ち切りか??とも思ったのだけど、コミックスであらためて読んでみると、その前の回で伏線というほどではないけどずっと引っ張ってきた話にもちゃんと決着をつけていたし、流れとしてはそこまで唐突ではなかった*2。なんとなく、連載がまだ続くと思っていたからか、ふいをつかれて唐突に感じてしまったんだろうなぁ。

ところで、俺はなぜこの漫画のことを気に入っていたんだろう。料理漫画というジャンルには、それほど思い入れがあるわけではない。自分で料理をつくらいないし、食に対するこだわりもあまりないし。なので、料理に対する薀蓄とかが面白くても、へーそうなんだー、程度の気持ちにしかならない。

あたりのキッチン!の舞台が街の定食屋で、作中ででてくる料理もメンチカツやナポリタンといった定食屋でおなじみのメニューばかりだ。奇をてらったものは全然でてこない。調理シーンなんかも実に丁寧で、自分で料理をするような人にはおなじみの話だったり、場合によっては役に立つことも多いのかもしれない。けど、上述のとおりそこに惹かれてこの漫画を読んでいたわけではない。描写される料理は美味しそうだったんだけどね!

主人公設定がコミュ障女性で、しょっちゅう挙動不審になりながらも少しずつ成長していくという物語も、そんなに珍しいものではないのだけど…、登場人物がみんな良い人たちで、描かれるエピソードもほっこりするものが多い。料理同様、奇をてらったエピソードというのは皆無で、読んでいて安心感がある。そう、俺はこの安心感とか物語のあたたかさを気に入って、この漫画を読み続けていたのかもしれない。

主人公にはすでに両親がいなくて、そして本人がコミュ障であるにもかかわらず、対人描写や物語自体にへんな緊張感がないのも読みやすさにつながっている、気がする。だからといってだらだら間延びしているわけでもないんだよね。ストーリーの構成がしっかりしているというか。なのでマンネリ感もなく、だからこそもっと連載が続くんじゃないかなーと俺は思っていたんだな、たぶん。

全体を通して、物語に起伏があるわけじゃないので、人によっては物足りなさが残る可能性もある。でもさ、もともと料理漫画というジャンルに派手さを求める人ってそんなに多くないのでは?という気もするし、こういう作風が料理漫画というジャンルにはマッチしているんじゃなかろうか。

というわけで、地味だけど良作だった「あたりのキッチン!」。4巻完結とさっくり読めるボリュームなので、安心感があってほっこりしたお話を求める人にはぜひともおすすめしたい。

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*1:なにげに、「最近読んで面白かった漫画」エントリーの常連漫画だったり。

*2:巻末のあとがきに「描きたいところまで描き切らせていただくことができた」ともあるしね。