はてブの改悪
まー、はてなはやっちゃいましたね。
bookmark.hatenastaff.com
ブコメ欄をみると非難轟々なわけなんだけど、今回の仕様変更に対しては流石に俺も擁護はできない。人によって非難しているポイントが違っているんだけど、個人的にきついのはすべてのブックマークタブが廃止された点かなぁ、やっぱり。無言ブックマークうんぬんってのもそうなんだけど、俺、あのページでチェックしてた情報って、コメント有無問わず、適切なタグをつけているユーザーの発掘だったりするんだよね。それができなくなった。
ホッテントリページのリニューアルのときにも思ったことだが、こっちがブックマークサービスに求めるのは一覧性であって、それはシンプルであればあるほうがありがたい。けれど、はてなが行うUI改修ってその反対に向かっていく傾向が強い。これ、サービス提供者側からすると単なる一覧だとマネタイズが難しいってことなんだろうなぁ…。
最近こんな文章を書いたんだけどさ。
今回のUIの改悪みたいなことが続くと、今後どうなるかはわからないしなぁ。
という心配は、わずかの期間でさらに悪い方向に進んでしまった。すでに終わりの始まりフェーズはとっくに越しているんだろうか。それとも、まだこのサービスに期待を残してもかまわないのだろうか…。
Uターン
今の職場に転職してから14年くらい経つ。転職した当時、自分の上司だったNさんは、それから2年後くらいに会社を離れていったのだけど、その後も良い飲み仲間であり続け、ちょくちょく飲み会の席でくらだらない話題で盛り上がったりした。時々音信不通になるんだけど、しばらく経つと飲みの誘いがきて元気そうにしている。性格というか行動パターンは真逆な感じなんだけど、興味の方向性が似ていて、ネットの話題であったり漫画やアニメの話なんかを始めると話題が尽きなくなる。自分にとっては、ほどよい距離感で、コミュニケーションを取りやすい相手だ。
そのNさんから、転職でUターンすることに決めた、という話を聞いたのは今年の春頃だった。正確に言うと、地元に戻るのではなく、地元に近い大都市に転職するとのことで、Jターンとでも言うのだろうか。当初5月いっぱいで東京を去ると言っていたのが、状況がかわったらしく夏まで残ることになった。で、先週末急に連絡が入って、明日引っ越すよ、という。転職先が関西なので、引っ越してしまうとそうそう会う機会もなくなるだろう。急遽企画された送別会に、自分も参加させていただく。
もう東京には未練がないのか聞いた気がするけれど、それにどう答えたのかは覚えていない。以前からそのうち地元に戻るつもりだ、という話は聞いていたし、自分の年齢を考えるとここらが東京を離れる潮時と考えた結論なのだろう。
それとは別に、今の職場で6年くらい同僚だったIくん。彼とは地元が同じで、採用募集をかけたときの書類選考で、出身高校同じじゃん!というところで興味を持ってからの縁である。つい先日、仕事の相談で連絡がきた際に、ちょっと飲みましょうよという話になって会ってきた。Iくんも以前からUターン願望を持っていて、実際去年本格的にUターン活動を行っていたけれど、待遇の折り合いがつく職場が見つからず今も東京に残っている。それでも引き続きUターン活動を続けているようで、良い会社が見つかり次第、いつでもUターンするつもりらしい。
身近なところでそういう話を聞くと、自分もそろそろこの先の身の振り方を真剣に考えないといけないよなぁ…と思う。思うのだけど、良くも悪くも今の仕事も生活も自分なりに落ち着いていることもあって、具体的に検討するには至らない。もともと就職で上京した頃は、東京に長居をするつもりはなかったのだけど、気がつけば東京に16年も居座っている。これだけ長いこと生活拠点が動かなければ、ただでさえ重い腰を持ち上げるのも一苦労だ。ただ、これからもずっと東京にいるのか?と言われると、そのうち自分も地元に戻りたいんだけど…と小さな声で答えることになる。
自分だってもういい歳なのだ。来年ついに40の大台ですよ。10年前、30歳になる直前も、そろそろ身の振り方を考えなければいけない!と浮ついた時期があった気がするけど、それから10年間なんにも成長していない自分を振り返ると、いい加減自分の人生のこれからについて、真剣に考えなければならない時なんだとは思う。
さて、どうしたもんだろうか…。
最近読んで面白かった漫画(2017年夏)
読んだ漫画まとめ、3ヶ月ぶりの更新。それほど漫画を読んでいたつもりじゃなかったのだけど、まとめてみると多かったw 面白い漫画が充実しているのは良いことなんだけどね。
新しく読み始め
- 作者: 原泰久
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/06/22
- メディア: Kindle版
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- 作者: 吉田貴司
- 出版社/メーカー: 電書バト
- 発売日: 2017/06/27
- メディア: Kindle版
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- 作者: 縁山
- 出版社/メーカー: ワニマガジン社
- 発売日: 2015/09/17
- メディア: Kindle版
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- 作者: 町田翠
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/08/04
- メディア: Kindle版
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ぼくたちは勉強ができない 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 筒井大志
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/06/07
- メディア: Kindle版
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- 作者: 辻村深月,桂明日香
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/07/07
- メディア: Kindle版
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- 作者: シネクドキ
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2017/06/26
- メディア: Kindle版
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博多弁の女の子はかわいいと思いませんか? 1 (チャンピオンREDコミックス)
- 作者: 新島秋一
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: Kindle版
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今更かよ!と思われそうだけど、キングダムを一気読み。まぢで面白い。やれたかも委員会はネットで何度か話題になっていたのですでに読んでいた話も多いのだけど、コミックスで読み返しても面白いよね。あと、ちょっと変わったところでだいたいめる子。この漫画、エロ漫画誌の巻末漫画らしいのだけど、やたらと完成度が高くてびっくりしている。すでに完結しているのがもったいないくらい。この漫画家さん、次はどのメディアで書くのかわからないけれど、新作が出るならチェックしたい。
続きもの
- 作者: 九井諒子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2017/08/10
- メディア: Kindle版
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ばらかもん 15巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)
- 作者: ヨシノサツキ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2017/06/12
- メディア: Kindle版
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銀の匙 Silver Spoon 14 (少年サンデーコミックス)
- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/08/18
- メディア: コミック
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惰性67パーセント 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 紙魚丸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/05/19
- メディア: Kindle版
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からかい上手の高木さん(6) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
- 作者: 山本崇一朗
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/08/18
- メディア: Kindle版
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- 作者: 篠原健太
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/08/04
- メディア: Kindle版
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- 作者: 田岡りき
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/05/26
- メディア: Kindle版
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- 作者: カツヲ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2017/07/27
- メディア: Kindle版
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- 作者: 火野遥人
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/08/10
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ニコニコはんしょくアクマ(3) (ビッグコミックススペシャル)
- 作者: カレー沢薫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/07/14
- メディア: Kindle版
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- 作者: 鳴見なる
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/07/06
- メディア: Kindle版
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- 作者: 仲谷鳰
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2017/06/27
- メディア: Kindle版
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推しが武道館いってくれたら死ぬ(3)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)
- 作者: 平尾アウリ
- 出版社/メーカー: 徳間書店(リュウ・コミックス)
- 発売日: 2017/06/13
- メディア: Kindle版
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- 作者: 秋★枝
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/05/19
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- 作者: はま
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2017/06/27
- メディア: Kindle版
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- 作者: めいびい
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2017/06/24
- メディア: Kindle版
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もうダンジョン飯が面白すぎてね。ちょっと不穏な話になってきたかと思わせておいて、コンセプトであるダンジョン食材の料理で笑いもとってきて、バランス感覚というか、漫画としての完成度が飛び抜けている。他では、からかい上手の高木さんと三星カラーズ、たくのみ。がアニメ化、吾輩の部屋であるがドラマ化。成功するといいですね。
完結済み
- 作者: ゆうきまさみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/06/30
- メディア: コミック
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読んでいた漫画で完結したのは白暮のクロニクルのみ。ゆうきまさみ先生の漫画って、完結してから振り返ってみるとプロットがじっくり練られているのが伝わってきて、読んできてよかったなぁ…としみじみできるのが素晴らしいなぁといつも思う。
しかし、毎度のことだけど表紙絵の女子率がすごい高いな…w
シェフ大泉をNetflixで観る
Netflixで、水曜どうでしょうの配信エピソードが増えていたので早速観てみた。シェフ大泉シリーズの伝説回らしい。
www.netflix.com
最初は、半年くらい待って*1たった4話だけかよ!と少しがっかりしたのだけど、いざみはじめてみると内容がめちゃくちゃ濃くてゲラゲラ笑ってしまった。料理を作ると見せかけて、野菜づくりや陶芸を経由する企画って、いかにも鉄腕ダッシュ的だなー*2と思いつつ、時期を考えるとこっちが元祖なんだろうか、やっぱり。
陶芸は、自分も趣味で続けているので、いきなり電動ろくろ回しても上手く作れないでしょwと思いながら観ていたら、ミスターの作った器が上手で驚いた。普通は安田さんのようになると思う。いや、ろくろに合わせて腕も回す人はそうそういないかw
22分×4話ということで、1時間半くらいでさっくり観終わってしまったけれど、オチを含めて実に楽しかった。どうせならシェフ大泉のほかのエピソードも観たいと思った。けど、次の配信まではまた間が開きそうだし、今までの傾向からすると他の人気シリーズから厳選されたエピソードになりそうな気もする。
もうね、毎月新しいエピソードを配信してくれてもいいんですよ、Netflixさん。
道民なら思わずニヤリとしてしまうラノベ「道‐MEN」
俺、有楽町・銀座エリアに立ち寄る機会があると、ついついどさんこプラザに寄って買い求めたくなる食べ物があるんだけどさ。これ*1。
この写真、ソフトカツゲン、コアップガラナ、ビタミンカステーラ、そしてやきそば弁当が写っている。道産子ならフフってなる食べ物ばかりだと思われる。幼い頃から親しんできた、懐かしの味というやつですな。北海道であればすぐに入手できるのだけど、東京にいると売っている場所が限られるので、機会がないと食べることができない。そう考えると、どさんこプラザの品揃えの豊富さは素晴らしいと思う。たまにカツゲンが品切れになっててがっかりすることもあるんだけど。
この、道産子には当たり前でも、内地の人には馴染みが薄いと思われる食品たち。まさかこの全てが登場する小説があるとは…。ラノベなんだけどw
道‐MEN 北海道を喰いに来た乙女 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)
- 作者: アサウラ,柴乃櫂人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/07/25
- メディア: Kindle版
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あらすじにさ、
北海道メシ喰いまくりながらのアクション超大作、堂々始動!!
ってあるから、北海道各地の美味しい料理が出てくる話なのかなと思うじゃないですか。で、読み始めてみると、まずは新千歳空港が舞台で、そこで美味しそうな食べ物がでてくるわけ。俺、空港でお土産を買うことはあっても、空港で料理を口をしたことってほとんどないよなー…と思って、今度帰省するときの参考にしよう!とか思いながら読み進めていたわけですよ。北海道を離れてかれこれ16年くらい経つし、最近の北海道のはやりとかも知らないので、こりゃ意外なところで最新のネタを仕入れることができるかも…なんて思ったりしてさ。
雲行きが怪しくなってきたのは、北海道の美味しい食べ物を渇望するヒロインに対して、主人公が連れて行くお店がびっくりドンキーだったところから。そりゃ、チーズバーグディッシュもカレーバーグディッシュも美味しいさ!俺だって、無性に食べたくなって池袋店とか戸田店とか田無店に足を運んだりするしさ。でも!いまさらびっくりドンキーの料理を美味しそうに描写されても、それはもう俺だって知っている!最新のネタでもなんでもないじゃないか。
そこから登場する北海道グルメは、上述四天王*2に、きびだんごであったり*3、セイコーマートであったり、みよしのであったり…。自分が子供だった頃からおなじみのメニューばかりじゃねーか…。目新しさとはいったいなんだったのか。なんてことはない、北海道あるあるをネタにしたラノベに期待する方向性を勘違いしていたのは俺だったのだ。
いや、道産子にはしっかり伝わるネタの数々に何度もニヤついてしまっている時点で、俺はこのラノベを気に入ってしまっているんだけどさw そしてこんな時間に、猛烈にカツゲンを飲みたくてうずうずしちゃっているんだけどな!あーもう週末に有楽町まで行くしかねーなぁ。以前は通勤途中に有楽町があったから便利だったんだけどなー…。
肝心の話が面白いと思うかどうかは個人差ありそうな作風ではあるんだけど、北海道に馴染みがあればあるほど楽しみが増えるネタ満載なんで、そういうのを求めている人には強くおすすめしたい。あ、逆に千葉県民や群馬県民は敵としてネタにされているので手を出さないほうが良いかも…w
ノーゲーム・ノーライフ ゼロを鑑賞した
とても良かった。原作ラノベのアニメ映画化としては最高の部類ではないだろうか。
ノーゲーム・ノーライフ 6 ゲーマー夫嫁は世界に挑んだそうです (MF文庫J)
- 作者: 榎宮祐
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2014/05/25
- メディア: Kindle版
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原作となったノーゲーム・ノーライフの6巻は、最初から映画化を想定していたかのようなストーリーで、本編とは異なり1巻で綺麗に話がまとまっていたので、もともと映画化しやすそうではあったけれど、それがクオリティにつながるかどうかは別の話だ。で、劇場版の制作スタッフは満額の回答を示してくれたように思った。
まー、そうは言っても、原作未読の人にはちょっと置いていかれる部分もありそうかなぁ…とも思った。あと、TVアニメシリーズでは、戦略ゲームがどう転がっていくかの頭脳戦と2chノリなギャグを楽しむ部分が多かったのに対して、劇場版では生き残りをかけたシリアスな話で、そこで描かれるのはどストレートな話ではあるので、TVアニメシリーズのノリを期待していた人はちょっと肩透かしをくらうかもしれない。
自分の場合、過去に原作を読んでいたので、あの話が劇場版アニメになったらさぞ映えるだろうなあぁという期待と、ビジュアルや世界観描写はTVシリーズでも洗練されていたと思っていたので、期待を裏切られることはないだろうと思いながらの鑑賞で、その完成度の高さに非常に満足したクチである。
原作ラノベもTVアニメ版も知らずに観た場合にどういう感想になるかはわからない。感動できる要素は多いと思うけれど、そもそもなぜあの二人が主人公なのかという点を理解しているかどうかで、感情移入の度合いも違いそうだし。それでもアニメとしてのクオリティが高いことにケチのつけようはないとは思うんだけど、どうだろうか。
なんとなく、原作やTVアニメを知らない人に向かって、すごく面白かったからオススメ!とは言いづらい作品ではあるんだよなー…。もったいないとは思うんだけども。なので、Twitterではなくこのブログでひっそりと絶賛しておくw
ツール・ド・フランス(2017年)雑感
今年も3週間にわたる熱い戦いが終わった。フルームが個人総合4勝目。今シーズンは大会前にほとんどリザルトを残していなかったこと、12ステージの激坂で他チームのエースから遅れをとったことから、今年のフルームには付け入る隙があるぞ…!?と思わせておきながら、その後の展開は盤石そのもの。特に、3週目に入ってからは、タイム差ほど危なっかしい印象のない勝ち方であった。最初と最後にタイムトライアルがあるというアドバンテージを最大限に活かした感じでしたね。それでも終盤まで1分以内に数名で争うという展開は、ツールでは珍しいので、最後まで楽しむことができたんじゃないでしょーか。
さて、個人総合争い以外でもいろいろ見どころはあったけれど、それをここでつらつら挙げたところで面白みはないので、例のごとく、贔屓チームであるクイックステップのファン視点で雑感を述べていきたい。
- なんと言っても、キッテルによるスプリント5勝というパフォーマンス。ミリ差のステージもあったけれど、ちょっとこれはどうやってもキッテルには勝てないんじゃないか…という圧倒的な勝ち方も多かった。トレインなんて必要なかったんや…!
- そもそもにして、ゴール前のトレインをまともに組めたチームが殆どなかった混戦っぷりに、チーム間の実力の拮抗を思う。こうなるとエースによる決め手勝負で勝負は決まる。そして今大会一番強かったのはキッテルだったということなんだろう。
- まぁ、最序盤でサガンとカヴェンディッシュが退場してしまったことの影響もあったんだろうけど。正直、サガンが万全の態勢であるかぎり、スプリント賞をサガン以外の選手が獲得するのは無理ゲーな感じなので、キッテルにとって今年はすごいチャンスだったんだけどなぁ…。落車からのリタイアは本当に残念であった。
- そしてダニエル・マーティンが超頑張った!山岳アシストがほとんどいないチーム状況で、中盤までの粘り方は観ていて熱くなったよ。ちょっと2週目で頑張りすぎたせいか、3週目で踏ん張りきれなかった感もあるけどな。もしリッチー・ポートの落車に巻き込まれていなかったら、もうちょっと楽なレース運びができたんだろうか、とか考えちゃうしな。正直、キッテルシフトのメンバーで、マーティンがここまでリザルトを残せるとは思っていなかった。すまん。
- ただ、これより上(表彰台)を目指すには、山岳アシストの存在は絶対に必要だと思われる。アラフィリップが怪我をしてなかったら、どんな結果になっていただろうか。来年、改めて楽しみにしたい。
- Jスポによる実況でもたびたび名前が出てきたけど、平地でのヴェルモートの牽引力がすごかった。こういうルーラーの活躍って、レース中盤までしか見る機会が少なかったりするけど、スタートからゴールまでライブ実況があると、チームを支える縁の下の力持ちタイプの選手にも脚光が集まって良いことだと思った。なにげに3年連続出場って、クイックステップというチームではかなり凄いことだと思うけれど、間違いなくチームとして手放してはいけない選手だよね。
- ジルベール、スティバル、トレンティンといった、過去にツールでステージ優勝をしたことのある面々は、スプリンターには分が悪い丘陵コースで勝ちを狙いたかったんだろうけど、ほとんどチャンスがなかったですね。サガンがビンディングを外しながらも勝ってしまった第3ステージ、マシューズが勝利した第14ステージなんかは、ジルベールも相当狙っていたと思うけど、パンチャーはみんなここを狙っていたし、勝つのは簡単じゃなかったですな。
- 元クイックステップ勢としては、総合2位フィニッシュのウラン、スカイのアシスト勢として目立っていた選手の一人クヴィアトコウスキーの活躍が良かったですね。思わず応援しちゃった。ウランは、マーティン以上に山岳アシストがいなかったにもかかわらず、最後までミスらしいミスをせずに最上のリザルトを残したのではないだろうか。クイックステップ時代にジロで総合2位フィニッシュした時も同じような状況だったし、山岳アシストがいるチームだったらグランツール勝てちゃうのでは…?まぁ、ことはそんなに単純ではないわけなんだけどさ。
- 逆に、マルティンの存在感の薄さがちょっと気になってしまった。2度あったTTで上位には来ていたけれど勝利はできなかったし、その他の見せ場といえば第15ステージで単騎逃げになったシーンくらいか…。カチューシャはクリストフがスプリントで見せ場をつくれなかった影響か全体的にさえなかったし、そんなチーム状況のなかで得意のTTで勝てずに終わってしまうと、本人も悔いの残る大会になってしまったのでは…。まぁ、移籍1年目からリザルトを残すのは簡単なことじゃないしね。
2週目までは、実に見どころ満載で、クイックステップファンで良かったなぁ…としみじみ思いましたね。そして3週目でガタガタと崩れ落ちていくのもクイックステップらしくて、これはもう諦観の念としか…w
他チームについてはここでは特に触れない。雑にまとめるなら、総集編Blu-rayを購入しようと思うほどの思い入れは残らない大会ではあったけれど、贔屓チームの活躍が多かったお陰でゴール前で盛り上がることができてそれなりに楽しかった、といったところか。有力選手のリタイアが多くなっちゃうと、消化不良感が残っちゃうのは仕方あるまい…。
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