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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

有馬記念の売上

昨日の有馬記念の売上、前年比89%程度で、333億円くらいの売上だったという話題を耳にした。入場者数も同様に減っていて、ぎりぎり10万人越えだったとかなんとか。有馬記念のレーススタート前、ゴール前のおしくらまんじゅう状態で地獄を見た人間としては、あれだけ混んでも入場者は減ってるのか…とちょっと理解しがたい心境ではあるんだけども、自分じゃ実感出来ない部分で客が減ってるんでしょう、きっと。

有馬記念の売上額がどんどん減っているという話はここ何年も続いていることであり、このまま日本競馬は衰退の一途をたどるだけなのではという不安と、なぜ売上が減るんだろうか?という疑問とをちょっと考えてみた。

分かりやすい話の一つが、つい先日話題になったこの話。

競馬をめぐる羨ましくも可哀想な話

競馬で勝っても、こんな理不尽な課税が発生するなら怖くて馬券も楽しめないよね、というマイナス心理が発生したという意見。まぁわからなくもないけど、この話題だけで売上が何十億もダウンするとは思えないし、そもそも何年にもわたって売上が減る一方という話には直結しない。

もっと漠然とした意見に、競馬がつまらなくなった、とか、スターホースがいないとか、競馬というコンテンツに魅力がなくなってきたという意見。これは少なからずあるんだろうけど、あまりにも漠然とした意見なので、説得力があるようであまりないよね、という気もする。

で、先ほどTLをチェックしててふと思ったのが、PATの普及が要因の一つなのでは?という考え。いやね、今日で今年のJRAの開催が終わって、今年一年を通して、どのくらいの負けだったのかをツイートしてる方が多いんですね。少なくとも私が目にしたそういうツイートの中で、1年を通してプラスだったという人はほとんどいない。そりゃ当然だ、売上のうち払い戻しに使われる金額はだいたい75%と決まってるんだから、回収率100%を超えるというのは簡単な話じゃないわけです。

こんなことは、馬券が好きな人だったら誰でも知ってるし、そう知った上で競馬を楽しんでいるとは思うんだけど。それでもね、PATで自分が年間を通していくらくらい馬券を購入して、そのうちどのくらい回収できたのかが、とても正確に、しかも簡単に知ることができてしまうPATというシステムは、「これだけ馬券を購入したあげくこれだけマイナスになってるのか…」というのを冷酷なまでに知らしめてしまうわけで、人によっては馬券を積極的に購入しようという意欲を減らしちゃうんじゃないだろうか?と。

私はPATに加入してないし、そもそも馬券を滅多に買わない派なので、PAT加入者がこのへんをどう考えているのかは想像の域を越えないんだけども…。PATというシステムは、自宅にいながらにして手軽に馬券を買えるようにした、という面で、競馬の間口を広げるのに果たして来た役割はとても大きいとは思うんだけど、不況になって財布のひもを締める必要が出たときに、どのくらいの出費があるのか簡単にわかるというのは良し悪しなんじゃないかなぁ…?とか思った次第。

まぁ、だからとって何をどうすればいいのかっていうアイデアは皆無です。自分の年齢の半分くらいの間、競馬を趣味として過ごしてきた身としては、このまま日本競馬が衰退していく一方なのは寂しい限りなんだけどな。。じゃぁ、自分でも馬券をもっと購入しなさいよという話だったりもするが、こればかりはなかなか…。