Shaw's Home Page(本館)

はてなダイアリーから引っ越しました。

原作のコミカライズの成功例を挙げてみる

つい先日、キリカのコミカライズの出来が良いって書いてて、そういえば最近は原作のコミカライズに当たりが増えたような…とふと思った。一昔前まで、原作のコミカライズはクオリティに難あり、という思い込みがあって、その思い込みの原因がどこにあるのかはわからないんだけども、ここにきてそれが払拭されてきた感じがする。

これは、

  • コミカライズの方法論が確立されてきて、全体的にクオリティが高くなった。
  • コミカライズなのかオリジナルなのか問わず、漫画のクオリティが高まった。
  • 漫画を読む幅が広がって、自分にとっての当たり漫画を引き当てやすくなった。
  • そもそも漫画を読んで面白くないと思うことが減った。

などなど、考えられる理由はいろいろありそうだけど、少なくともコミカライズだからという理由だけで面白い漫画を敬遠することが減ったわけで、自分にとっていいことなんだろう。

そんなこんなで、比較的最近の漫画から、個人的に成功例だと思ってるコミカライズを紹介したい。どれも原作とコミカライズの両方を読んで(観て)いるものを対象にしてます。

ではまず、一般文芸小説のコミカライズから。

天地明察

天地明察(1) (アフタヌーンコミックス)

天地明察(1) (アフタヌーンコミックス)

このブログで何度か名前を出しているんだけど、天地明察のコミカライズは本当にクオリティが高いと思う。まもなく完結しそうだけど、途中で息切れすることもなく、世界観を乱すこともなく、そして原作へのリスペクトを失うこともなく、本当にケチをつける点がなにもないです。

コミカライズの上手さ★★★★★ 面白さ★★★★ おすすめ度★★★★★

天地明察 上<天地明察> (角川文庫)

天地明察 上<天地明察> (角川文庫)

壬生義士伝

壬生義士伝も、抜群の説得力でコミカライズできている成功例だと思う。歴史ものは、残された資料だったり、映像化された時代劇だったりで、書き手と読み手で世界観を共有しやすいのがいいのかな?残念なのは連載誌が次々変わっていく影響なのか、話がなかなか進まないことで、完結までにはまだまだ時間がかかりそうな点か。

コミカライズの上手さ★★★★★ 面白さ★★★★ おすすめ度★★★★

壬生義士伝(上)

壬生義士伝(上)

氷菓

氷菓(1)<氷菓> (角川コミックス・エース)

氷菓(1)<氷菓> (角川コミックス・エース)

氷菓は、原作の直接のコミカライズではなく、原作をアニメ化したもののコミカライズなんでしょう、たぶん。アニメは未見なんだけど、原作とコミカライズ版とを見比べても面白さに遜色がないというか。キャラが活き活きと動く話って読んでて楽しいよね!

コミカライズの上手さ★★★★ 面白さ★★★★ おすすめ度★★★★★

氷菓<「古典部」シリーズ> (角川文庫)

氷菓<「古典部」シリーズ> (角川文庫)

アルスラーン戦記

アルスラーンは、氷菓とは逆でアニメ化を見越したコミカライズって感じ。じゃないと、コミックでまだ3巻しか出てない状態でアニメ放映はじまらないよねw 原作小説を読んでから10年以上経つので、もう話の内容をあまり覚えていない*1のだが、そんなことお構いなしで楽しめるのは、はやりコミカライズを担当してる荒川先生のおかげだよなー。

コミカライズの上手さ★★★★★ 面白さ★★★ おすすめ度★★★★

アルスラーン戦記1王都炎上 (らいとすたっふ文庫)

アルスラーン戦記1王都炎上 (らいとすたっふ文庫)

獣の奏者

獣の奏者(1) (シリウスコミックス)

獣の奏者(1) (シリウスコミックス)

獣の奏者の原作小説は、個人的に和製ファンタジーでは比肩するものがないくらいお気に入りなんだけど、それだけ思い入れがあってもコミカライズで(ほとんど)不満が出ないくらいこちらもクオリティは高いと思う。獣の奏者NHKがアニメ化もしていて、以前少し観てみたことがあるんだが、こちらは作画が全体的に残念な出来で、せっかくの世界観に入り込めなかったんだよなぁ…。

コミカライズの上手さ★★★ 面白さ★★★ おすすめ度★★★

獣の奏者 I闘蛇編 (講談社文庫)

獣の奏者 I闘蛇編 (講談社文庫)

サクリファイス

サクリファイス 1 (ヤングチャンピオンコミックス)

サクリファイス 1 (ヤングチャンピオンコミックス)

自転車小説というちょっと変わった原作を、これまた見事にコミカライズしてくれました。自転車レースを見知ってる人は原作だけでも楽しめると思うけど、漫画として表現することで、競技のことをあまり良く知らない人にも説得力をもたせられるというのは、それだけ完成度が高い証だよね。

コミカライズの上手さ★★★★ 面白さ★★★ おすすめ度★★★

サクリファイス (新潮文庫)

サクリファイス (新潮文庫)

さて、続いてラノベのコミカライズ。ラノベのコミカライズは未だに当たり外れが大きいので、手を出してみてがっかりすることも多々あるのだけど、その中からお気に入りを紹介しよう。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

アニメ化で、「例の紐」でバズったことで話題沸騰中のダンまち。ただでさえ原作の少年漫画的熱い展開が好きなんだけど、コミカライズもお見事で、読んでてテンション高くなります。今のところアニメも完成度高いっぽいので、続きも楽しみです。…例の紐見たさじゃないからね?

コミカライズの上手さ★★★★ 面白さ★★★★ おすすめ度★★★★

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (GA文庫)

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (GA文庫)

生徒会探偵キリカ

生徒会探偵キリカ(1) (シリウスコミックス)

生徒会探偵キリカ(1) (シリウスコミックス)

キリカも外せないですな。元がぽんかん⑧という個人的ツボをついてくる絵師さんの絵なので、それを別の人がコミカライズするってだけで評価基準も厳し目になるはずなんだけど、ここまで期待に応えてくれているのが素晴らしい。キリカもアニメ化しやすそうな話だと思うんだけど、どうなんだろうなぁ。

コミカライズの上手さ★★★★ 面白さ★★★ おすすめ度★★★★

All You Need Is Kill

原作小説はハリウッド映画にもなってしまいました。映画版は終盤の展開をハリウッド的にしすぎちゃってあまり好きではないのだけど、コミカライズ版は原作に忠実で個人的に好感度高し。なんといっても原作のある漫画を書くことには定評のある小畑健先生。まぁちょっと漫画の腕が高くなりすぎた?弊害か、絵が以前ほど好みじゃなくなってきた感じもあるんだけども…。

コミカライズの上手さ★★★★★ 面白さ★★★ おすすめ度★★★

AURA 魔竜院光牙最後の闘い

AURAアウラ魔竜院光牙最後の闘い 1 (少年サンデーコミックススペシャル)

AURAアウラ魔竜院光牙最後の闘い 1 (少年サンデーコミックススペシャル)

原作ラノベがとてもお気に入りで、アニメ映画も素晴らしくて、さらにコミカライズもお見事だったというわけで、個人的にはこれ以上ないメディアミックスの成功例。なんだけど、メジャーにはなれなかった印象も。俺ガイルが好きな人とか、間違いなく気に入ると思うんだけどな。

コミカライズの上手さ★★★ 面白さ★★★ おすすめ度★★★★

狼と香辛料

いつも思うんだけど、塗り絵があまりうまくないのか、コミックスの表紙の絵があまり好きじゃない*2んだけど、本編を読んでみるとそんなことが些細に思えるほど、原作に忠実で繊細な世界が待ってます。原作がながーく続いたこともあって、コミカライズ版もまだまだ先は長いっぽいけど、新刊がでるたびに読むのを楽しんでます。

コミカライズの上手さ★★★ 面白さ★★★ おすすめ度★★

ログ・ホライズン

ログホラのコミカライズっていくつか出てるんだけど、ここで推すのは原作でも絵を書いているハラカズヒロ版ね。たまたま本屋で手にとって読んでみて、面白かったから原作を読んでみたという、個人的には珍しい逆パターン。ただ1巻から先、いつまでたっても新刊が出ないのはどういうことなんでしょう。

コミカライズの上手さ★★★★★ 面白さ★★★ おすすめ度★★★★

ログ・ホライズン (1) 異世界のはじまり

ログ・ホライズン (1) 異世界のはじまり

最後に、アニメのコミカライズ。これは一番成功例が少ないパターンな気もする。そもそもアニメ(というか動画)は作り話の表現法表の最終形態な気もするから、動画から静止画にするってことにメリットも需要もあまり無い気がするし、だからなのかアニメのコミカライズって例が少ないよね。そんな中でも、これは凄い!と思ったコミカライズを2つほど。

サマーウォーズ

現在、ナナマルサンバツを絶賛連載中の杉基イクラ先生によってコミカライズされました。貞本絵との相性がよほど合っていたのか、抜群の出来で読んでて感心しまくりでした。3巻というボリュームもお手軽に手を出せるものだし、映画が好きな人も是非読み比べてみてほしいな。

コミカライズの上手さ★★★★★ 面白さ★★★ おすすめ度★★★★

サマーウォーズ スタンダード・エディション [Blu-ray]

サマーウォーズ スタンダード・エディション [Blu-ray]

天元突破グレンラガン

原作アニメは、それはもう熱く燃える話だったんだが、その雰囲気をこれでもか!と詰め込んだコミカライズも熱く燃える内容で、完璧なお仕事だったんではないだろうか。アニメの絵コンテを漫画に落としこんだらこうなるんでしょう、というか。単にアニメが絵になっただけじゃなくて、迫力のあるコマ割りだったり、話のテンポの良さだったり、漫画としてのクオリティも相当高いので、熱い漫画を読みたい人にぜひおすすめしたい。まぁ、大風呂敷広げすぎな話でもあるので、合わない人には合わない可能性も高いんだけどw

コミカライズの上手さ★★★★★ 面白さ★★★ おすすめ度★★

劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇 【通常版】 [DVD]

劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇 【通常版】 [DVD]

と、ここまで14作品を挙げてみた。当然、自分の知らない傑作コミカライズは他にも沢山あるだろうし、個人的にあわなくても他の人が面白いと思うコミカライズもあると思う。あくまでも、一個人のおすすめ漫画ということで、参考にしてもらえれば幸いです。

*1:主人公の仲間たちによる俺tueee!小説という印象しか残っていない…

*2:せいで、コミカライズ版を長いこと敬遠していたわけだが…