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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

ツール・デ・フランドル(2017年)雑感

くー…おれはこういうレースをフランドルで見たかったんだ!というくらい興奮しました。もうね、面白すぎた。結局のところ、自分はクイックステップというチームが好きなので、このチームがレースをかき乱せば面白く感じるし、それで結果を残そうものなら興奮してテンションが上がりまくり!ってことがはっきりわかりましたw さすがに、残り50キロ以上残した時点でしかけたジルベールの単騎逃げは無謀としか思えなかったのだが…、まさかこんな結果になるとは。こういうことがあるからロードレース観戦をやめられない。

思い起こせば、去年のフランドルはそれはもうクイックステップファンとしては苦難のレースだった。レース後の雑感をこのブログに残しているのだけ、随分と冷静に敗因を考察しているところに、なんというか諦観の念がうかがえる。

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石畳を得意としている選手は多いのに、充実一途のサガンやGVAに太刀打ちできそうなパンチャーがいないというところが、チームとしての大きな課題だったのだけど、その解決策がジルベールの加入だった。

フィリップ・ジルベール。現ベルギーチャンピオンではある。なのだけど、BMCに所属していた5年間はさほどリザルトを残せてはいない。ロット時代にアルデンヌクラシックでめっぽう強かったジルベールを知っているから、余計BMCでの空気っぷりに、選手としてのピークは終わってしまったのでは?疑惑を抱いていたロードレースファンも多かったはずだ。かくいう自分だってそうだ。

それでも、今年になってクイックステップに移籍したジルベールは前哨戦で結果を残した。アルデンヌクラシックを目指すというより、石畳クラシックを目標にしたレース選びをし、見事フランドルではチームのエースとなった。それでも、サガンやGVAとの真っ向勝負となった場合に太刀打ちできるかとなると…ちょっと怪しい。

そこで選んだチーム戦略は、チームの総合力を活かしてレースを引っかき回すというものだった。早めに仕掛け、中盤からふるい落としをはじめる。そして、主導権を握るために、実力のある選手を先頭に送り込む。でもそれは今年に限った戦略じゃなくて、いつもいつもやっていることなんだけどね!それでも今年のクイックステップは一味違った。

はじまりはゴールまで残すところ90キロあまり、久々にフランドルに帰ってきたミュール・カペルミュールで起きた。先頭を走っていたボーネンが軽快に登坂しはじめる。それについていった精鋭十数名と、プロトンで様子を見る者たち。前者にはチームメイトであるジルベールとトレンティンの他、クリストフやヴァンマルク、シャバネルといった精鋭が、後者には優勝候補筆頭だったサガンとGVAが。こんな早くから動いたって骨折り損でしょ…なんて思いながらこの動きを見守っていると。利害が一致したのかグループボーネンはきれいなローテーションが成立し、プロトンとの差を徐々に開いていく。逆に、この集団に誰も送り込めなかったBMCやロットあたりが中心になって、グループボーネンの追走が始まる。

ロードレースって、集団同士の追いかけっこが始まると、個人対個人ではなく、チーム戦の色合いが濃くなって、いっきに緊張感が高まるし、見ているこっちも中だるみどころじゃなくなって面白くなっていく。30キロほどこの追いかけっこが続いた結果、グループボーネンも諦めの色がみえはじめ、徐々に後続との差も詰まっていく。それでもボーネンは諦めない。この逃げと心中するの?というくらいの気迫のまま前を牽き続け…、2度めのオウデクワレモントで今度はなんとジルベールがアタック!

いや、あれはアタックというよりは、ジルベールにとっては自分の調子を確認するための登坂だったのかもしれない。でも、あまりにも軽快に登坂を続けるジルベールをだれも追いかけようとしない。そしてそこから始まる一人旅。プロトンボーネングループに追いついたころには1分くらいのアドバンテージが出来ていた。ゴールまで残すところ50キロ。

パリ~ルーベでは時々見られるロングエスケープ。それが成立するのはパヴェ区間はハードでも基本は平坦だからだと思っている。だけど、フランドルはそうではない。まだ激坂で有名なあのコッペンベルクも、三度目のオウデクワレモントも残されている。いくらなんでもこの逃げは無謀だろう。しかし。

ジルベールを追うチェイシンググループには、ボーネンとトレンティン、テルプストラが居残り、追走のためのアタックがかからないように徹底したコントロールが続く。もちろんジルベールとの差は縮まらない。レースは完全にクイックステップの術中にはまりつつある。サガンとGVAが前に出てもローテーションは成立しない。ジリジリとした時間は続く。そして残り30キロ。ボーネンに機材トラブルが発生。すかさずに動くサガン。いっきにレースが動き始める!

自転車交換に手間取ってしまったボーネンは完全に脱落。かろうじてトレンティンがサガンやGVAを中心とした追走集団に追いつく。トレンティンといえば、去年のパリ~ルーベでもサガンカンチェラーラの追走を巧みに邪魔をしたアシスト職人なのだけど、ここでもその手腕を巧みに発揮。追走集団はなかなか足並みをそろえることが出来ない。ジルベールとの差は1分前後を推移したまま変わらない…。

そして迎える三度目のオウデクワレモント。ついにトレンティンが追走集団から脱落。いよいよ始まるだろう、本気の追走劇に、ジルベールはどこまで耐えられるのか…というタイミングで、今度はまさかのサガン落車!それに巻き込まれるGVAとナーセン。GVAは素早く体制を立て直すも、サガンとナーセンはレースから脱落。いよいよもって高まるジルベール逃げ切りへの期待。

さらにさらに。ジルベールを必死で追うGVAのすぐ後ろに、ずっと息を潜めていたテルプストラの姿がw テルプストラ、サガン達と一緒にいなかったから前についていけなかったものだと思っていたけど、トレンティンが役目を終えた後にそれに入れ替わるように前に出てきたよね。チームオーダーだったのかわからんけど、GVAにぴったりはりつくテルプストラを見ながら、ジルベールの逃げ切りが濃厚になったのをようやく認めることが出来た。もうね、今年のフランドルは、クイックステップにとって面目躍如といえるレースになったよね。

もちろん相当リスクを負った作戦ではあった。ジルベールが途中でタレる可能性はあったし、ボーネンがメカトラで脱落した時点でとれる切り札が一気に減ってしまった。サガンの落車がなければどうなっていたかもわからない。でも、今年のクイックステップは、レースを面白くするカードを切って賭けに挑んで、そしてその賭けに勝った。その結果がベルギーチャンピオンジャージによる55キロの独走劇という、ファンの記憶に強く残るレースになった。そりゃもう、ファン冥利に尽きるというものですよ。

落車で勝機を失ったサガンやヴァンマルク、勝負のアヤに乗れなかったGVAにとっては消化不良の結果かもしれない。自分が彼らのファンであったら、やっぱり消化不良に感じたレースかもしれない。けれど、こういうトラブルが発生するのが石畳クラシックなのだし、レース展開としてとにかく熱くなれるレースだったことには違いないと思うんですよ。

よりにもよって日本語実況がない状態でこのレースを観戦することになったのには心から失望しているし、このような状態が続くようであれば自分のレース観戦熱が下ることも危惧している。それでも、こういう大舞台で心から楽しめるレースを見てしまうと、やっぱりロードレースって面白いよなー…って思う。

願わくばこの勢いで、来週のパリ~ルーベでボーネンの花道を見届けたいですね。今度はJスポーツの実況だしね!

www.cyclowired.jp
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ゼルダの伝説BotWをクリアした

発売日にスイッチと一緒に購入したゼルダの新作をクリアした。

これまでに要した期間はほぼ一ヶ月。プレイ時間が出てこないのではっきりわからないけど、おそらく80時間くらいかな?祠は95個、コログの身は114個。
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エンディングをみるまで攻略にまつわる情報は極力避けていて、とりあえず攻略サイトの手助けは皆無でクリアできたのはちょっとした達成感かもしれない。以下、ネタバレ含む感想。まぁ、過去の2エントリーでおおよその感想は書いてしまっているんだけどもw

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剣士達の交響乱舞

久々にJAGMOの公演を聴いてきた。今回の曲目はこんな感じ。
jagmo.jp

冒頭の時のオカリナメドレーでガツンとやられて、おいおい、いきなりクライマックスかよ…なんて思っていたら、前半パートラストを飾ったモンハンがそれ以上にアドレナリン沸きまくりな演奏でとにかく素晴らしかった*1。和太鼓の迫力が全てを持っていった感じだったw

後半パートは、FFから「閃光」と「ビッグブリッヂの死闘」を組み合わせたアレンジでスタート。浜渦さんの曲を生オーケストラで聴けるってだけで幸せです。そしてトリを飾った大神。大神も名曲揃いのゲームなのは重々承知してはいたんだけど、ここまでオーケストラの生演奏が映えるとは思ってなくてね…。和楽器とのコラボも素晴らしくて、鳥肌たちまくり。ちょっと目からしょっぱい汗が出てきちゃいましたよ。

土曜日の公演に行ってきたのですでに一日以上経過しているんだけど、振り返ってみるとモンハンと大神がやっぱり出色の出来だったかなー。特に和太鼓の使い方が強烈な印象として残っている。モンハンのソロ和太鼓もド迫力だったのだが、大神ではトリオ演奏になってさらにパワーアップ!オーケストラ編成だけじゃなくて、こういう和楽器をうまく取り入れることで、元の曲の良さをさらに引き立てるのが面白いなぁと思いました。それがたんなるパフォーマンスや意外性で終わるんじゃなくて、曲のクオリティにつながっているんだから、ほんと素晴らしいなぁと。

遊んだことのないゲーム(アークザラッド)や思い入れのないゲーム(キングダムハーツ)の曲に対して、どう楽しんで聴けばよいのかわからなくて持て余しちゃったこと、ちょっと楽しみにしていたゼルダBotWの曲が地味だったこと*2など、個人的に若干ネガティブな点もあったけれど、全体的にみればとっても楽しめたし、高いチケットを買った元は十分以上に取れたんでないかな。大神は繰り返し堪能したいくらい。

ぜひ次の公演も楽しみにしたいところ…ではあるんだけど、やっぱり好きなゲームや曲が多めでないと楽しみが半減しちゃうのが辛いところだなぁ。演奏のクオリティは素人目には申し分ないので、ぜひ選曲が自分にとって当たりでありますように…!

*1:中でもディノバルド戦の曲がかっこよすぎて、モンハンクロスのサントラを購入しようか悩み中…w

*2:これはゲームの原曲がBGMとして地味目だから仕方ないかなぁ…とは思うんだけどさ。せめてピアノソロという形で馬に乗ってるときの曲を取り入れてほしかった。

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「勝ち過ぎた監督」読了

前から気になっていた本だったのだが、最近になってKindle版が出たので早速読んでみた。

駒沢苫小牧高校の野球部を、一躍強豪チームに押し上げた香田誉士史監督を主役にしたルポ小説。これがめちゃくちゃ面白い。香田監督って、朴訥そうな印象の強い方だったんだけど、この本を読むとそのイメージがガラリと変わる。ちょっと考えてみれば当たり前だ。強豪校でもなんでもなかった野球部を、10年かけずに強くしていき、北海道勢初の優勝まで導くくらいだ。普通の人ができる偉業ではない。そこはやっぱり、人格面だったり、考え方だったり、野球への取り組み方だったり…一筋縄でいくはずがないのだ。

本書の書評については、小説「バッテリー」著者のあさのあつこ氏が書いたこの文章がとても端的で、そして本書の特徴を捉えていると思う。高校野球が少しでも好きな人であれば、ぜひとも一読してみてもらいたい。

shukan.bunshun.jp

監督本人への取材だけでなく、当時の教え子たち、地域の関係者、ライバル校の監督などなど、とにかく丁寧に、そしてひたすら徹底的に行われた取材を元に、あの頃の駒大苫小牧がどうやって強くなっていったのかが詳細に綴られていく。監督就任のきっかけ、少しづつ強豪校になっていく過程、初めての甲子園出場。甲子園初勝利と初優勝。連覇達成。不祥事発覚…。そしてあの早実VS駒大苫小牧戦。その後の、追い出されるような形で駒大苫小牧から離れたところまで、ほぼ時系列に余すところなく述べられている。

で、タイトルでもある「勝ちすぎた監督」に何が起きたのか。そこには、チームが強くなることで高まる勝利への期待感が、勝ちすぎることによる周りからの反感や妬みに転じるさま、繰り返されるチーム内の不祥事によって、選手からも反感を買うことになる様子。そして香田監督が陥っていくことになる人間不信や精神不安定。その結果、田中将大世代とは卒業後暫くの間絶縁状態になっていたなんて、この本を読むまで知らなかったよ…。

高校野球にまつわる話って、表舞台で活躍する選手たちの爽やかさだけでなく、裏で動くお金の話だったり、泥臭い人間関係の話だったり、そういうのをひっくるめて高校野球というコンテンツが成り立っているんだよなーなんて思うことは今までにもあったけど、本書を読むと一層そういう気持ちが強くなるかもしれない。

高校野球に限らず、スポーツのドキュメンタリー本として相当にクオリティが高いので、スポーツ好き全般にオススメできる一冊だと思う。そうでなくても、栄光と挫折というドラマには考えさせられることもあるので、広くいろんな人にもオススメしたい一冊でもある。結局のところ、出る杭は打たれる社会ってことなんだろうかね…。

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ゼルダの伝説 途中経過

あまりに面白くて、自由に使える時間の殆どをこのゲームに費やしている結果、ブログの更新がみごとに滞っている。発売されてはや2週間足らず。感想はクリアしてからまとめてしようと思っていたのだけど、このペースだとまだ時間がかかりそうなので、一旦途中経過を残しておく。ネタバレは無しのつもり。

  • ゲームの進捗度はおそらくちょうど折り返し地点くらい。前回雑感を書いた時点で、今回はダンジョンがないと思っていたのだけどそんなことはなく、おそらく全部で4つあるダンジョンのうち、ちょうど2つ目をクリアしたところ。全体マップの開放もちょうど半分くらい。
  • ここまで攻略サイトの類はいっさい見ていない。ダンジョン攻略で一度誘惑に駆られたけれど、ここまではすべて自力で頑張れている。このまま最後まで自力で突っ走りたい。
  • 最初、カカリコ村までの移動でもずいぶん遠いな…と思ったものだけど、あれはほんの序の口であった。
  • でもその広大なマップの移動が苦にならないのは、それだけ世界が魅力にあふれているから。あえてファストトラベルを使わずに馬で移動するのも楽しいんだよな。
  • ハイラル城を中心にみて東半分を踏破した*1中で、お気に入りはアッカレ地方。アッカレ地方の入り口にある馬宿でNPCが「ここは何もない地方だよ」なんて言ってるけれど、その広大な土地を街道沿いに馬で流すだけで心が満たされてくる…。

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  • ハテノ村で購入したアレは、結局武器の保管庫という扱いなんだろうか。もっとこう、見た目をどうこうしたいのだが。
  • シリーズで欠かせないアイテムの一つ、爆弾の使い勝手が本当に良い。無制限に使える、発火が時限制じゃなくてトリガー制になった、転がる爆弾と転がらない爆弾を使い分けられる、などなど。
  • 逆にブーメランの使い勝手がわからない。気がつけば遠距離武器じゃなくて近接武器としてしか使っていないw 初めて入手したブーメランを試しに投げたら、キャッチに失敗した挙句池に落ちて、それを拾いに行く途中で自分が溺れたことがトラウマに。
  • ゲームの自由度が高い!というのはいろんな人が口をそろえていることだけど、それと同時に死に様のバリエーションも増えた気がする。ゲームオーバーとリスタートを区別しないでシチュエーションを挙げてみると。
    • モンスターに殺される→ 雑魚相手でも、攻撃力の高い武器による一撃を食らうと一発で昇天することがままあるので油断できない。あとガーディアンの存在ががが。ようやく対抗するための手段が出てきたけれど、未だ反撃したことはないという…。
    • 転落死→ いたるところで崖に登れるようになった今作、途中でスタミナが切れると為す術もなく転落死するから油断できない。
    • 溺死→ とある装備とスタミナゲージの増加のお陰で最近溺死の頻度は減ったけど、勝手がわからないうちはしょっちゅう溺れてた。
    • 焼死・爆死→ ガーディアンのレーザーを食らうケースだけでなく、炎の矢で撃たれる、爆弾に巻き込まれる、ファイアーロッドの餌食になるなど。敵に爆弾を投げつけたら、爆発させる直前に投げ返されて、そのまま自滅したこともあるし、障害物を焼き払った際に周りにも延焼して自分も巻き込まれたりもしたし…これまた油断できない。
    • 凍死→ 寒さ対策ができていれば滅多に起きないし、そもそも死にそうになったらファストラベルで回避もできるんだけど、ネルドラ戦で転落ダメージと薬切れの合わせ技でやらかしたことがある。
    • 感電死→ いやー、ほんと雷って恐ろしいですね。雷雨の中、金属製の装備を身に着けたまま外をほっつき歩いてたら、雷が直撃して昇天ですよ。

ゲームオーバーになった回数は、すでにシリーズ中で一番多い気がしなくもないけど、こまめにオートセーブしてくれるので、やり直しがストレスになったことはないです。そこにストレスがないからこそ、死を恐れずに好き勝手できているとも言える。

  • ダンジョンの謎解き加減。これまでのゼルダって、そのダンジョンで入手できるアイテムがギミックの謎解きやボス戦の要になるというパターンがあって、その分謎解きの方向性がはっきりしていたのだけど、今作はチュートリアルの時点でアイテムが一通りそろうので、ダンジョンの謎解きでどのアイテムをどう活かすのか、網羅的に検討する必要がって、なかなかに悩ましい難易度になっている。ただし、一つのダンジョンのボリューム(広さ)は抑えめで、なんだかんだと絶妙なバランスになっている気がする。
  • ダンジョンの締めくくりにボスがいるというのは今まで通りなんだけど、それとは別にオープンワールド上でうろうろしている強敵もちらほら。無視してもゲームの進行上なにも影響がなさげだけど、腕に覚えがあるなら自由に挑むこともできる。自分の場合、アクションは苦手だから基本スルーしてるけど。倒すとおいしい報酬でももらえるのだろうか。
  • ちょっと感動したのは、知恵の泉で遭遇することになるネルドラ。あれだけ巨大な敵と、オープンワールド上(しかも移動が不便な山岳地帯)でやりあうことになるとは思ってなかったけれど、その戦闘が成り立ってしまうところに今作の懐の深さがある。
  • 赤き月が登るイベントが連続して発生することがあるんだけど、何かのバグなんだろうか。
  • ゼルダ姫の眉毛が太いのは、海外向けのキャラデザなんだろうか?

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それにしても、これだけの要素をいろいろ詰め込んで、今のところゲームバランスが崩壊してないし、ゲームの進行が止まるバグにも遭遇してないし、飽きる気配もまったくないしで、いやーほんとにすごい。社員300人が一週間遊んでデバッグなんて話もあるくらい調整には時間をかけているんだろうけど、それが完成度に直結しているのはお見事だと思う。

news.denfaminicogamer.jp

未踏の地ではどんな冒険と謎解きが待ち受けているのか…。まだまだ楽しむぞー!

*1:してない部分も結構多いんだけどw

Nintendo Switchとゼルダ新作の雑感

3月3日、有給を取って会社を休んだ。表向きの名目は運転免許証の更新。限りなく本当の目的はNintendo Switch(以下スイッチ)を入手して遊ぶこと。

スイッチは予約に成功していて、あとは受け取るだけ。ただ、配送がいつになるかがよくわからない。
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クロネコヤマトの配送は午前中に来ることが多いような…気がするのだけど、平日に荷物を受け取ることがないので確信は持てない。10時半まで待って届かないようなら、先に免許の更新を済ませてこよう…と思って、まさに自宅を出ようとしたタイミングでなるインターホン。

再配達にならずにすんでラッキー!と思いつつ、一度箱を開けてしまうと休みを取った目的の大半を果たせなくなりそうだったので、一旦出かける。すべての用事を済ませてから帰宅しようやく開封するに至る。本体をみた最初の印象は、ちょっと小さめのタブレット端末。ジョイコンを本体に装着すると、結構横に細長くなるのが少し新鮮。購入したゲームはゼルダの新作だけなので、何も考えずに遊び始める。

以下、週末にスイッチ版ゼルダを遊んでみての雑感。

スイッチについて

  • とにかく起動がはやい。つねにスリープモードで待機しているからなのかもしれないけど、ゲームを遊ぶまでに余計な待ち時間が発生しないのは嬉しい。
  • とにかくメニューがシンプル。Wii UにあったようなSNS的な要素が今のところ皆無。Wii Uの、起動後にMiiverseがわらわら出てくるのも嫌いじゃないけど、シンプルさに割り切ってサクサク動くスイッチのUIもいいな。
  • スクリーンショットがボタン一つで簡単に撮れるようになったのは超便利。すでに、ゼルダの謎解きでかなり役立っている。
  • ジョイコンで十字ボタンが廃止された。この影響がどう出るか未知数だけど。個人的にバンブラはかなり遊びやすくなるんじゃないかなー…と思っている*1。スイッチ版バンブラの発売を強く望む。
  • ジョイコンへのストラップ装着を試してみて、一度逆向きに装着してはずれなくなって焦った。逆向きでも思った以上にかっちり装着されちゃうんだよね。ちょっと任天堂ハードらしくない配慮の足りなさを感じた。
  • ジョイコンをつけたり外したりするの、手軽ではあるんだけど、そのうちやっぱり億劫になりそう。携帯モードとTVモードそれぞれ良さがあるので頻繁に切り替えたいけれど、そのたびにジョイコンの付け外しが発生するのがなぁ…。
  • その解決策としてプロコン購入を検討してみるも、結構いいお値段がするんだよね。Wii Uでもプロコンを購入しているのだけど、そのうち使わなくなったので今回もちと悩む。一旦保留。
  • ワンツースイッチを買っていないので、話題のHD振動の凄さはそれほど味わえず。

スイッチの魅力はジョイコンにあり!的な意見を多く見るので、このハードの良さを味わうソフトはたぶんゼルダではないんだろうなぁ…。

ゼルダの新作について

  • もう、ただただ面白いとしかw ぼちぼち10時間くらい遊んでいると思うけど、今のところ面白みしかない。
  • オープンワールドを謳っているゲーム*2って、その広大なマップにどれだけゲームの魅力を詰め込めるかが勝負、という一面があると思うんだけど、数少ないオープンワールドゲーム遍歴の中で間違いなく最高の1作。
  • たぶん、クリアに数時間を要するダンジョンが廃止されたのが自分にはとてもあっているんだと思う。自分の場合、シリーズ過去作で攻略が途中で止まってしまうのって、ダンジョンをクリアするためのモチベーションが落ちたタイミングで、それは一つのダンジョンのボリュームが大きすぎることに起因してた気がする。8個の大問より100個の小問のほうがメリハリがつくというか。
  • とりあえず散策してるだけでも楽しいし、高所から周りを見渡すのも楽しいし、同じ場所でも時間や天候、向いている方角で雰囲気ががらりと変わって楽しいし、時間とともに行動がかわるNPCをみてるのも楽しい。たーのしー!
  • ゼルダの謎解きといえばアイテム。今作では、そのアイテムが序盤であっさり揃ってしまうという、シリーズ初の試みもナイス判断だと思う。
  • ザコ敵を力押しだけで倒すんじゃなくて、シチュエーションを活かして倒すことを考えるのも面白い。序盤、爆弾が大活躍なのだが、その爆弾に残数がないのもストレスなしで気持ちいいよね。
  • 祠センサーが鳴っているのに祠が全然見つからない時はちょっとイライラする。その分、見つかった時の達成感は大きいんだけどw
  • 今まで機動型ガーディアンに見つかって逃げ切れたことがなくて、すでにトラウマになりつつある。レーザーくらって自分が炎まみれになるのはいいんだけど、愛馬が炎に包まれる姿は何度もみたくないよ…。
  • 気がつけば崖を登っている。なぜ崖にのぼるのか。それは目の前に崖があるからだ。

まぁ、オープンワールドなゲームって新鮮なうちは何もかもが楽しかったりするんだけど、そのうち飽きてきて結局クリアじまい…ってことが多いので、果たして今回はどうなるか。ただ、ゼルダの場合はクエストが単なるお使いじゃないし、祠の謎解きが合間に挟まってメリハリが効いてるのが良い塩梅。ゼルダらしさとオープンワールドらしさが絶妙なバランスになっていて、とにかく素晴らしいというが現在の感触。

このテンションがクリアまで続くかどうかはこれからの自分しだいだけど、エンディングまで楽しめるといいなぁ。

*1:ベースとかドラムとかで早めのテンポで同じボタンを連打するのに、十字ボタンだとすごく疲れるんだよな…。

*2:任天堂は今回オープンエアーという言葉を使ってますね。

DAZN問題

今週末からパリ~ニースが始まる。このレースが開幕すると、今年もいよいよサイクルロードレースの季節が到来だな!という気持ちになる人も多いのではないだろうか。ツアー・ダウンアンダーであったり、中東のレースであったり、すでに今シーズンのレースは始まっているんだけど、Jスポーツによるライブ中継はパリ~ニースからなので、やっぱりこのレースが始まるとテンションが上がってくる。

さて、ライブ中継が始まる前にケリを付けないとことがある。それは、視聴方法をどうするか、だ。

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に書いたように、去年はJスポーツのオンデマンドサービスに加入して、スカパー視聴はしなかった。そこには良し悪しがあって、HD録画ができないという点が最終的な判断基準になるかなぁ…と思っていてですね。今年は、パリ~ルーベでボーネンが引退するということもあって、そこに至る北のクラシックは録画して残しておきたいし、スカパーに加入しようかなーと考えていたところ。放送予定に、ミラノ~サンレモも、ツール・デ・フランドルも入っていない。いやな予感がする。

そこで出てきた情報は、DAZNによるロードレースの配信だった。Jスポーツの放送予定に入っていない、ミラノ~サンレモにツール・デ・フランドル、そしてジロ・デ・イタリアDAZNで配信予定に入っているではないか!これってつまり…DAZNによる独占配信ってことなんですか?

DAZNと言えば、日本市場への参入時、これまでスカパーで独占配信だったJリーグの放映権をすべて持っていったことで話題になっていたのだけれども、同じようなことが実はロードレースでも起きているってことなんだろうか。

DAZNが参入したことで、いままでJスポーツが放映していなかったレースも観戦できるようになるのはありがたい。明後日のストラーデ・ビアンケも、どうやらライブ配信されるらしいし。

my.dazn.com

でもなー…、今までJスポーツに加入するだけで、主要なレースをそれなりに網羅できていたのに、今後はJスポーツとDAZNの両方に加入しないと、グランツールを完走することができなくなるのは、まったくもってありがたくない。

さらに、DAZNという配信サービスに対する不安も大きい。つい先日のJリーグ開幕戦で起きた配信障害も記憶に新しい。

blog.livedoor.jp

Jスポーツのオンデマンドサービス同様、

  • 視聴が回線品質に左右される
  • 録画が出来ない*1

というデジタル配信のもつ欠点の他、DAZNでのレース実況や解説がどうなるのかもよくわからない。1ヶ月間の無料体験が可能みたいなので、まずは明後日のストラーデ・ビアンケを視聴してみて、レース実況の雰囲気がJスポーツとどう違うのか、一度試してみようと思ってはいるのだけども。

それにしても、である。せっかく去年、スカパーのJスポーツ契約をやめたことで、月額1000円くらい浮いたのに、今年は一昨年までよりも月額が高くなっちゃうじゃないか…。自分の場合ロードレースしか観ないってのに、これだとコスパが悪すぎやしないだろうか。北のクラシック~ジロ・デ・イタリアまで、JスポーツとDAZNの両契約、ジロ閉幕後はDAZNと契約解除ってのが、現時点での落とし所だろうか…。

Jスポーツで、本当にフランドルやジロの放映がされないのか、一度問い合わせをしてみてから最終的な決断はしようと思う。自分の記憶が確かであれば、去年もフランドルの放送予定は、けっこうギリギリまで放送予定に記載されなかったような気がするし。ただ、今回は事情が事情だし、望み薄な気がするんだよなぁ。

*1:パケットキャプチャしちゃえばいいじゃん、という話ではあるんだろうけど