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オクトパストラベラーをクリアした

ただし裏ボスは倒せていないけど…、あれはちょっと自分にはしんどい感じだったので、4章のボスを全部倒したことでもってクリアしたことにしたい。エンドロールも観たしね。で、クリア済みのゲームについてはここで感想を吐き出すのが恒例になっているので、今回も感想を書き留めたいと思う。

ゲームのクオリティはとても高かった。美しくて独創的なビジュアル、そのビジュアルで構築された素晴らしい世界観、そしてとにかく耳に残る印象的なBGMの数々。さらにさらに、決して単なる雰囲気ゲームというわけじゃない、遊びごたえ十分なバトル。ターン制バトルって数をこなすうちに刺激がなくなるというか飽きてくることが多いんだけど、最後まで楽しめたのはバランス調整の妙であったり、飽きさせないように工夫されたシステムだったり…、とにかく見事だった。SFC時代の国産RPGを遊んでいたころの感覚がまざまざと蘇ってくる、おっさんキラーな作品であることは間違いないだろう。

ただし、全てが完璧だったかというと、気になる点がなかったわけではない、のだけど…、トータルで振り返ると明らかにポジティブな要素ばかりが印象に残ったので、やっぱり素晴らしいゲームだったと思う。

以下、もっと細かい感想を箇条書きで。ネタバレあり、ちょっと長めです。

ゲームプレイを振り返って

  • 4章ボスを全て倒すところまでで約75時間。パーティーの平均レベルは最終的に55くらいになった。
  • サブクエストは未クリアなものがたくさん残っているし、推奨レベルが46より上なダンジョンも全然遊んでないし、冒頭で書いたように裏ボスも倒せていないので、ゲームを遊び尽くしたかと言われると全然そんなことはないわけだが…。
  • 主人公はテリオンを選んだ。導入のストーリーやキャラの見た目で選んだというわけではなく、テリオンでしか開けられない宝箱がある、という点が決め手だったんだけど、これは思った以上に重要だった。エンドロール後テリオンを外して遊んでみると、開けられない宝箱に遭遇するたびにストレスになったからなぁ…w
  • 1章で仲間を増やしていった順番は、テリオンから時計回り。4人目のオフィーリアのボス戦で2回全滅して、このゲーム難しくね…?と思った*1。ただ、そこでバトルの癖というか、BP管理やブレイクの重要性が身にしみたこともあって、その後はほとんど全滅はしなかったな。
  • 2章に入ってバトルジョブの存在に気づくまでが本当にしんどかった。パーティー構成上、盗賊固定、全体攻撃要員、ヒーラーは欠かせなくて、あと一人を誰にするかでバランスをとる感じだったけど、メインストーリーを進める時は、そのストーリーキャラを外せないので、パーティー構成が制約だらけという。2章のメインストーリーを4人くらい進めた頃になって偶然みつけた祠の存在で、やっとバトルジョブが使えるようになった時の開放感と言ったら…!
  • 4章に入ったばかりの頃*2もボス戦でヒーヒー言ってたけど、レベルがあがるにつれ、そして上級職を取得することでどんどん楽になった。
  • エンドコンテンツとも言える裏ボス、一度だけダメ元で挑戦してみたら、全然手も足も出なかった。前座である8体のボスは、それなりに時間がかかったとはいえそこまで苦戦しなかったので、これならなんとか行けるんでは?なんて思った自分が甘すぎだった。まぁ、クリア後の一番むずかしいコンテンツ(?)が、そんなにぬるかったら拍子抜けする人も多いだろうしな…。
  • 基本、ゲームを遊ぶ際は極力攻略サイトを見ない方針なんだけど、上級ジョブの祠とバトルジョブの祠の一部は自力で探せなかったので攻略サイトの世話になってしまった。上級ジョブは隠し要素なので仕方ない面があると思うけど、基本ジョブの祠はもうちょっとわかりやすい場所でも良かったんでは…と思うのは、自分がぬるいだけなんだろうか。

ゲームシステムについて

  • 基本的に、8人のキャラをまんべんなく使うようにすすめたけれど、主人公はエンドロールを観るまでパーティーから外せないこともあって一人だけレベルが高くなった。ただ、テリオンはレベルが上がるとフィールドコマンドの盗む成功率が上がるので、テリオンだけレベルが高くなって損することはまったくなかった。テリオンしか開けられらい宝箱の存在と、盗むの成功率の高さは、このゲームの攻略上けっこうでかい気がするし、バトルでもデバフ要員は重要なので、お気に入りのキャラがいないのであれば、主人公の選択はテリオン一択じゃないかなぁ。
  • バトルジョブが使えるようになってから、どのジョブの組み合わせが使いやすいのかあれこれ試行錯誤するのも楽しかった。個人的に多用してたのは、剣士+盗賊(物理DPS兼デバッファー役)、踊り子+学者(魔法DPS兼バッファー役)、神官+商人(ヒーラー兼BP管理役)あたりだろうか。まぁ、戦闘効率を考えるともっと良い組み合わせはいくらでもありそうなんだけどさ。
  • 上級ジョブはみんな壊れ性能なんだけど、そのうちルーンマスターは最初使い所がいまいちつかめなかった。ただ、トレサにルーンマスターを組み合わせると凶悪なことになることに気づいてからはボス戦がぬるくなる一方だったな。拡散のルーンと緊急回避を使い続けたら物理攻撃のダメージを一切受け付けなくなるんだから、そりゃぁねぇ…w
  • ジョブと防具をどう組み合わせるかも意外と悩むポイントになった。ヒーラーは属性防御重視、属性攻撃DPSは属性攻撃重視にするとして、他のDPSに対しては物理防御重視、バランス型、回避重視のどれかを選ぶことになる。物理攻撃主体の敵に対しては回避重視が鉄板なゲームバランスだとは思うんだけど、いかんせん属性攻撃に弱いんだよね。
  • パーティー構成、当初思い描いていたのはタンク+DPS+バッファー+ヒーラーみたいなバランス型だったんだけど、どうにもタンクというロールがうまく機能しないので、結局DPS×2+バッファー+ヒーラーみたいな構成に落ち着いた。
  • 裏ボス戦でパーティーを2分割するというギミックがなにげにきびしい。たぶん片方に最強パーティーを寄せたら、そっちの戦闘はもっと手応えが得られたかもしれない…のだけど、レベルやジョブ構成のバランスを考えてパーティーを分割するとなると話は別だ。というか、ルーンマスターのトレサを温存するだけでこうも敵の攻撃がさばけなくなるとはなぁ。そのへんも踏まえて、パーティー構成をしっかり練る必要があるんだけど、その試行錯誤ができないんだよな。裏ボス戦で全滅するとまた前座ボスからやり直しってのが本当にしんどい。2時間分の労力がやり直しになった瞬間、思わずファミコン版FF3のクリスタルタワーを思い出しちゃったからね!

気に入った点

  • 冒頭で触れたように、ビジュアル表現の独自性とBGMは近年遊んだゲームの中でも最高峰だと思ってる。HD-2Dという発想からして素晴らしすぎるし、その世界観にあったBGMも完璧だと思う。もちろんサントラも名盤なので、ゲームを遊んで気に入った人はぜひサントラも買いましょう*3

OCTOPATH TRAVELER Original Soundtrack

OCTOPATH TRAVELER Original Soundtrack

  • クリアまで遊んで気に入ったキャラはハンイットとプリムロゼ、サイラス先生かなぁ。メインストーリーが総じて面白くない(後述)ので、シナリオで感情移入することは皆無だったんだけど、たまに発生するパーティチャットで思わずニヤニヤすることが多かったのはこの3人とトレサのやり取りだった気がする。
  • 8人それぞれの基本ジョブにも個性が出ていてよかった。パーティーで欠かせなかったのはなんと言っても学者。主人公の都合上盗賊固定。ボス戦では神官がいると大崩しにくい*4ので使用率高し。活躍の場が少なかったのは狩人。他の4ジョブはパーティー構成に合わせてバランスとりながら入れ替えてた。
  • このゲーム、何度かゲームバランスが厳しくなるタイミングがあって、特に2章に入ったばかりの頃と4章に入ったばかりのボス戦はなかなかにしびれるものがあった。で、ぎりぎりのところで全滅を免れて、BP管理とバフ調整がうまくハマって、なんとかボス戦で勝利した時の達成感がとにかくやばい。
  • 4章で主人公のメインストーリーをクリアすると流れるエンドロール、それまでに倒してきたボスたちへのフィニッシュが流れ続ける演出がけっこうツボだった。そもそもボスのデザインがSFC時代のスクエアRPGを再現!って感じでとても良い。ドラゴンみたいな敵がでかいのはもちろんのこと、主人公たちと身長が同じくらいなはずの人型のボスもやたらでかいのがこれまたたまらないんだよなw
  • 4章で8人分のボスを倒しても、それぞれのシナリオにあまり繋がりが感じられなくて、あれー、こんなもんなの?と思わせておいて、裏ボス前に読める手記で、各メインストーリー間のつながりがきっちりと補完されたのはとても良かった。赤目の正体、そういうことだったのか…!って思ったよね、うん。

残念だった点

  • メインストーリーが面白くなかったのが、自分にとってこのゲーム最大の欠点だと思っている。主人公キャラが8人いて、それぞれの物語にテーマと個性を設けて、それを最後に結びつけるってのはたしかに難しいとは思うんだけど…、よりにもよって起承転結の結が一番面白くないってのはけっこうきつい、と思う。
  • 1章で8人分の起があって、2章で8人分の承があって…そして4章で全員分の結が待っているという構成自体にそもそもの無理があったのかもしれない。だからといって、各キャラごとに1章から4章まで一気に遊べるかというと、推奨レベルの存在があってそれも現実的ではないんだよな。
  • このストーリーの残念さについては、おそらく開発側も相当試行錯誤した結果ではあったんだろうなぁとは思っている。このインタビュー記事によると、一度シナリオを全て捨てているらしい。

当時、ある程度シナリオやキャラクターができていたので、非常に心惜しかったのですが、いったん仕切り直したいと提案して。改めて、“主人公は男女4人ずつの8人にしよう。王道のRPGだとすると、彼らはどんなジョブがいいだろうか”というように、まずはゲームとして必要な要素を決めていき、そこからキャラクターやストーリーを味付けするようにしました。

王道ストーリーでありつつ、地に足のついた物語という方向性は間違っていないし、このゲームに合っているとも思うんだけど、それでも4章のそれぞれで描かれる物語にはいまいち共感できなかったし、面白いと思わなかったのが本当に残念で…。説教臭かったり、いらいらさせられたり、気持ち悪かったり。オフィーリアやプリムロゼのシナリオ考えたのだれだよほんとに。

  • ただし!裏ボス前の前座である8体のボスを倒していくと読める手記を読むと、それまで残念に思っていた4章の物語に対する見え方が一転する。というか、この本当の結末につなげるために、むりやりひねり出した結末があの4章だったんだなぁと納得しちゃう。けどそれが前提なら、エンドコンテンツとしてじゃなくて、メインストーリーとして描くべきだったんじゃないのかなぁと思ってしまう。まぁ、そこは人によって考え方も違ってくるんだろうけどさ。
  • 自由度の高いシステムとは言いつつ、実際には推奨レベルが大きな制約になっているので、言うほど自由度の高いゲームではないと思った。まぁ、もともと自由に遊びたい願望を叶えてくれることを期待していたゲームではないので、そこにがっかりしたわけではないんだけど。
  • ゲームのサイクルが、フィールドを移動し新しい街へ行く→街を探索する*5→イベントをみる→ダンジョン攻略→ボス戦という流れになっていて、その1サイクルが1~2時間くらいで終わるので、1日で遊ぶ時間をコントロールしやすいゲームだったんだけど、途中からそのサイクルが単調になった感がある。
  • ボス戦の難易度のバランス調整はお見事だったと思うんだけど、中盤以降ボスのHPがどんどん大きくなって、その分戦闘時間が長引きがちだった。で、各ボスごとに個性も用意されているんだけど、こちらの戦い方のスタイルはそんなに変わるわけでもないので、終盤のボスはちょっとダレた。少なくとも自分は。
  • そんなわけで、途中からまたボス戦かー…という気持ちになったことは否めないし、ボス戦の回数がちょっと多すぎだったのでは?と思わないでもない。
  • シ・ワルキ周辺の森林地帯など、画面の手前側に樹が生えている時に、マップの視認性が極端に悪くなることがある。ダンジョンのギミックの一環としてあえてそうしているなら、まぁ仕方ないか…と思うところなんだけど、シ・ワルキの村でも時々樹々が前面に表示されて視認性が悪くなることがある。常にそういうわけではないので、何かの処理がトリガーになってそうなったりならなかったりするみたいなんだけど、地味にストレスなのでどうにかしてほしかった。

まとめ

ここまで書いてきたテキスト量、残念だった点のボリュームが一番多いので、一見すると残念なゲームだったのでは?と思われるかもしれないけど、いやいや、そんなことはありません。ほんと、シナリオがもうちょっとよかったら、個人的にはケチをつけることはほとんどなかった。SFC時代のスクエア製RPGが好きだった人間にしてみれば、まさか今の時代にこういうゲームが遊べるとは想像だにしてなかったしな。

体験版を遊んだ時点で、ひょっとすると途中で飽きちゃうかもなー…と危惧もしてたんだけど、裏ボス退治を除けばエンディングまでたどり着けたし、80時間くらいのボリュームを遊びきったのでかなり満足している。ただ、裏ボスを倒そうと思ったらもうちょっと時間をかける必要がありそうで、そこまでやりきるほど気力は残っていないので、たぶんそこは未消化のままになりそう。他に遊びたいゲームがたまる一方だしなぁ。

PS以降のゲームしか知らない世代が、このゲームにどういう感想をいだくのかはよくわからない。でも、自分のように、TVゲームとの付き合いが30年くらいあるようなおっさんにはたまらないゲームに仕上がっていると思うので、レトロゲーマーでRPG好きなら間違いなく楽しめるだろう。って、そういう人はこんなブログを読む前にとっくに遊んでいるだろうけどw そういうのを抜きにしても、RPGとしてしっかり作り込まれていると思うので、ちょっとでも惹かれる要素があれば、ぜひ一度遊んでみるべきと思われる。楽しいよ!

*1:あのボス戦は、オフィーリアにとっとと全体攻撃を覚えさせていればもっと楽だったとは思うんだけど、それは今だから思うことであって、まだこのゲームのバトルに慣れていない段階ではけっこう厳しいバランスだったような…

*2:たぶんパーティーの平均レベルは40ちょっとだったはず

*3:ただこのゲームのBGM、ビジュアルとの相乗効果もえげつないので、サントラで音だけ聴くとちょっと物足りなく思う人もいるかもしれない、とは言っておく。

*4:アーフェンの調合も強力だけど、アイテムを消費する分序盤は神官が使いやすかった

*5:街の数が多めで、地方ごとの特徴もあったので、新しい街を探訪するのは楽しいんだけど、フィールドコマンドをひたすら繰り返すのは途中から面倒だった。