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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

オーディンスフィア レイヴスラシルをクリアした

2ヶ月くらい前に、ブックオフにてPS4版のオーディンスフィアがそこそこお手軽価格になっていたので購入した。このゲーム、すでにPSVITA版も持っていたのだけども*1、それほど遊びこむことなく積みゲーになってしまっていて。序盤を遊んでみてけっして面白くなかったわけじゃなくて、いずれがっつり遊ぶぞ!と思っていたのだけど、他のゲームを優先しているうちに遊ぶタイミングを逃してしまった。今思うと、PSVITAというゲーム機とアクションゲームの相性が、自分にはいまいちだったのかもしれない。

同じゲームを2度も購入したわけで、今度こそはしっかり遊びたいし、作り込まれた世界観に浸かりたいし、頑張ってエンディングも観たい。ということで、昨年末はこのゲームを中心に遊んでました。そして、正月休みの最終日に、無事クリアすることができた。

クリアした感想は、このツイートに集約されるんだけどもw せっかくクリアしたので、もうちょっと感想を残しておきたい。以下、例のごとく箇条書きでつらつらと。あまりネタバレはないはず。

オーディンスフィア レイヴスラシル - PS4

オーディンスフィア レイヴスラシル - PS4

ゲームプレイを振り返って

  • クリアまで約39時間。難易度はノーマル。2ヶ月くらいかけて遊んでいたわりに、40時間くらいしか経過してなかったことにちょっと驚いてる。まぁ、毎日遊んでたわけじゃないし、遊んだ日も1章~2章程度で一段落つけていたので、こんなもんなんだろう。
  • 主人公が5人いて、1人につき7章+ボス戦5連戦の最終章という構成。てっきり好きなキャラから攻略できるもんだと思っていたら、遊べる順番が固定されていて、そのことに気づいたときは若干面食らったけれど、徐々に明らかになる人物の相関を考えるとそうせざるを得ないかーとも思った。
  • アクションゲームはあまり得意じゃないってことは、今までも何度かゲームネタの雑記で触れてきた通りなのだけど、ヴァニラウェアのゲームはノーマル難易度ではそこまで難しくないし、必要最低限のアクションを覚えればガチャプレイでもどうにかなるってのは、ヌルゲーマーにはとてもありがたい。おかげで、物語にどっぷり浸かることができた。
  • とはいえ、星5つの中ボス相手では何度かやられてしまった。特に、メルセデスのウインターホルンステージで、フロストベン2体相手は本当にきつかった。無理に倒さなくても先に進める相手ではあったけれど、絶対に倒せないってほど強いわけでもないし、そうなると無視して先にすすむのもなんだか悔しくなってムキになっちゃうんだよな…。
  • 最初のグウェンドリンの章でゲームに慣れるのと同時に、ゲームの雰囲気が自分向きだと確信できた。ただ、ようやくグウェンドリンの操作感覚やスキルの使い方に慣れてきたなぁと思ったあたりでグウェンドリンのシナリオが終わって、操作キャラがコルネリウスに変わったところでちょっと集中力が途切れてしまった。レベルもスキルもイチからやり直しかー…みたいな。
  • クリアしてから振り返ってみると、たぶん主人公が一人ないし二人くらいだったら、途中でアクションに飽きていたかもなぁとは思った。主人公が5人いて、8時間程度でキャラが変わってレベルもリセットされることで、間違いなくアクション面でのメリハリが効いていた。あと、操作感覚が結構独特だったメルセデスが3人目のシナリオに組み込まれていたのも、開発側がそのメリハリを意識していたんだろうなぁなんてことも思ったり。
  • もちろん主人公5人分のシナリオが用意されているわけだけど、戦闘の舞台となるステージ自体はみんな共通で、戦う敵も似たり寄ったりだったりするので、途中からダレるかなぁと心配していたのだけど、ステージ内のマップ構成の違いや操作キャラの違いもあって、それほど作業をやらされてる感は受けなかった。
  • 各ステージごとに、若干入手しづらいスキルが用意されていて、ヒントを元にそのスキル探しをするのもなかなか楽しかった。一応、全キャラすべてのスキルを入手するところまでは達成できた。
  • エンディングは、最初は何も考えていなかったので当然のようにバッドエンドに。最終章2度めの挑戦でめでたくトゥルーエンドへ。クリア後に攻略wikiを覗いてみたところ、もう一個祝福エンドというものもあるみたいだけど、こちらはまだ観てない。最終章のボス戦を繰り返すのが面倒で…。(おい

ゲームシステム(主にアクション要素)について

  • 主人公5人のキャラには、個性やシナリオの違いだけでなく、アクション特性やスキル、アビリティにも差があって、各キャラの個性に合わせてどういう戦い方をするか、どのスキルを強くするかを選択することができるので、自分の戦い方に合わせてキャラをビルドする楽しみもある。まー、難易度ノーマルだとゴリ押し*2が通用しちゃうから、そこまでキャラのビルドを意識しなくてもどうにかなっちゃったりするんだけどもw
  • 操作性という意味で使いやすかったキャラはグウェンドリン、一見トリッキーな印象もあったベルベットも個人的には結構使いやすかった。逆にメルセデスはちょいちょいボスで苦戦した。最後までどういう立ち回りをすべきか勘所がつかめなかった気がする。でも、シューティングステージは結構好き。
  • この文章を書きながら思ったのだけど、使いやすかった印象のあるキャラって、空中の敵に攻撃を当てやすいキャラだった気がしてきた。ほら、後半のボスって上段攻撃でコンボ決められないとイライラすること多いじゃないですか。地上の相手に高火力を出すのはどのキャラでもできるけど、空中の敵へのダメージの出しやすさはキャラによって差があったような…?んー、自分の腕の問題かもしれないな。ただ、コルネリウスに対して使いやすかった印象があまり残ってないのは、上段攻撃があてづらかったからという気はしている。
  • 自分の場合、PPのような回復にコストがかかるものは出し惜しみしてしまう性格であることも踏まえて、POW消費のスキルをメインに基本ゴリ押ししていくスタイルに落ち着く。なのでどのキャラも、比較的すぐに覚えるPOW消費スキルと、PP消費が少ない初期魔法をショートカットに割り当てて、スキル強化もPOWスキルとパッシヴスキルが中心という進め方に。
  • シナリオ後半になるとPP消費の激しい大技なんかも覚えていくんだけど、それらの技の使い所がさっぱりわからなかった。どのキャラも、ショートカットに割り当てていたPP消費技は1個だけにしていたんだけど、それ以外のPP消費技はほとんど使わなかったよ、俺…。戦闘が激しくなってくると、L1ボタンを押すことが意識外に消えちゃうんだよな。
  • 本来なら、雑魚戦はともかくとして、中ボスや大ボス戦は、相手の攻撃パターンにあわせてガードと回避を適度に織り交ぜながら、隙きを見て一気にダメージを与えていく、みたいな戦い方が理想的なんだと思う。ただし難易度ノーマルで遊ぶ限り、ごく一部の相手を除けばゴリ押しでどうにかなってしまう。というか、攻撃ボタンを連打してると、相手の攻撃もそれなりの確率でガードしてくれたりするんだよなw なので、意識的にガードや回避を行うという戦い方が最後まで身につかなかった。たぶん、ゲームの難易度を上げればゴリ押しスタイルだと行き詰まるんだろうなぁ…。
  • シナリオ序盤は下タメ攻撃も意識的に使ったりするんだけど、中盤以降になるとタメている間に敵のダメージをくらってしまって、そのダメージが痛いという理由からどんどん使わなくなっていく悪循環に陥りがちだった。バーサクゲージが溜まりやすいオズワルドのほか、メルセデスやベルベットも下タメ攻撃は威力の大きさから使い勝手が良い部類だと思うんだけど、終盤になるにつれて結局はゴリ押しスタイルに収斂してしまうという。
  • このように、遊んでいるうちにゴリ押しプレイになりがちだったのは、アクション要素を楽しむことをさほど重要視してない人間だと致し方あるまい…と納得することにした。もっとアクションをやり込みたければ、やっぱりゲーム難易度を上げるしかないと思うのだけど、そこまでは頑張りたくないのよね…。たぶんもったいないことをしているとは思うんだけどさ。

気に入った点

  • 北欧神話を元にしたという物語は、本当に美しかった。特に、人物描写が抜群に良かった。同じキャラでも、主人公が変わることで初めて明らかになる側面が描かれたり、そういう相関関係になっていたのか!みたいなつながりが見える瞬間とか、なんだかワクワクしちゃうよね。
  • 主人公5人のキャラも素晴らしかったけれど、敵対するキャラや端役キャラもいい味だしててよかったな。そして、それらキャラたちを演じる声優のイメージがこれまたピッタリで、さすがの一言である。
  • ストーリーについては、ここで語るのは野暮というものだと思うので、そこは是非とも自分で遊んで感じ取ってみてほしいところ。物語自体はシンプルだとは思うけど、魅力的なキャラたちが織りなす人間模様だったり、世界観の美しさだったりが相乗効果を生んでいて、自分はどっぷりハマることができた。
  • ヴァニラウェア製のゲームということで、グラフィックについてはもう何も言うことはありませぬ。2Dアートの最高峰と言っても過言じゃないよね?
  • そして、これまたヴァニラウェアのゲームではおなじみの、やたらと美味しそうにみえる料理の数々。主人公たちがぺろりと料理を平らげる姿も小気味よくて良いんだよなw
  • さらに、ヴァニラウェアゲームには欠かすことのできない、ベイシスケイプによる美しくて素晴らしいBGMの数々。もともとベイシスケイプファンだからという理由だけで、ゲームを遊んだことないのにサントラを持っていたのだけど、ゲーム本編を遊ぶことで、よりこのゲーム曲を好きになりましたよ!

オーディンスフィア オリジナル・サウンドトラック

オーディンスフィア オリジナル・サウンドトラック

  • レイヴスラシルで追加された曲だけが収録されたサントラも出ていて、ゲームクリア後にiTSでダウンロードして聴いているのだけど、これまた良曲揃いの名盤なのであります。

  • そうそう、PS4版とPSVITA版を比較して、もっとも違いを意識したのは、BGM音質の差かもしれない。これは、テレビに5.1chのアンプをつなげているから余計差が際立ったのかもしれんけど。オープニングのコーラス入りのテーマ曲をはじめて聴いた瞬間、久々に鳥肌立っちゃったよ、俺。

残念だった点

  • なんかあったかなぁ…?
  • 強いてあげるなら、ドラゴンズクラウンで発売したようなアートブックを、このゲームでも出してほしかった。まぁ、ドラゴンズクラウンであのアートブックを出せたのは、ゲーム中で1枚絵をかなりの枚数使っていたからだろうし、そういう素材にかけるオーディンスフィアであのボリュームのアートブックを用意するのは大変だろうしね。ないものねだりはやめましょう。

ドラゴンズクラウン アートブック

ドラゴンズクラウン アートブック

などなど、いつもに増してとりとめのない文章を書いてしまったが…。一言でまとめると、本当に、本当に!美しいゲームだったので、最近美しい物語に触れていないなぁ…とお考えのあなたに、そして3Dでオープンワールドな大作ゲームに疲れてしまったあなたに!是非とも遊んでみてほしい一作だと思います。って、発売されてから3年も経ったゲームについて、こんな場末で語ったところで誰の目にも触れないわけだが…。たまたまでもこの文章を目にする機会があって、そして少しでも興味がわいたなら、一度手にとってみてほしいな。

*1:そもそもこのゲームが遊びたくてPSVITAを買ったと言っても過言ではない。

*2:適当に攻撃ボタンを連打しながら、POWが溜まってたらスキルも混ぜて、コンボ数を稼いでダメージを与えていく戦い方