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七王国の玉座 第4巻

前巻あたりからかなり面白くなってきたこのシリーズなのですが、この4巻目ではさらにヒートアップ!一気に読んでしまいました。

このシリーズの特色は、章ごとに切り替わる物語の視点(主人公)。
その中でも、今のところ大きな軸になっているのは、スターク家領主であり「王の手」でもあるエダード。国王からの依頼で王の手になり、権謀渦巻く王都にやってきたエダードと娘たち。敵対する王妃とラニスター家。前巻で、「インプ」こと王妃の弟ティリオンがエダードの妻ケイトリンに捕縛され、そこからスターク家とラニスター家の関係がかなり緊張してきていたのが、この巻ではある引き金で全てが一気に動き出しました。読んでいて、まさかこの人物をこうしてしまうのか!と思わず唸ってしまいましたよ、私は。

で、中央で、玉座を争うごたごたが起きている間に、北方の「壁」でも異変あり。さらに、東方の騎馬民族に嫁いだ「ドラゴン」一族の最後の生き残りの娘にも動きあり。北と中央と東でのそれぞれの動きに、今のところあまり関連性がないんですが、これはこれから複雑に絡み合ってくるんでしょう、多分。

それにしてもうまいなぁと思うのが、章の切り替えのタイミング。壁の向こう側で、なんだか不穏な出来事が起きて、一体なんだったんだ!?と思ったら、その結末が描かれる前にエダードの息子に視点が切り替わって、囚われの父親を救いに動く兄とのやり取りに。軍が動き出し、いよいよ大きな戦が勃発かと思ったら、今度はデーナリスと騎馬民族にスイッチ。うわぁ、気になると思いつつ、騎馬民族の長が動き出しそうな気配になったところで、またもや中央の玉座を巡る争いに切り替わり…。ちょうど思わせぶりな伏線が張られたところで、次々と視点が変わっていくんですよね。

このシリーズを読み始めた当初は、登場人物を把握する前に次々と視点が切り替わるから、なかなかのめりこめなかったんですが、読み続けているうちにその辺は自然と頭に入ってくるし、ストーリーが盛り上がってきた今となると続きがかなり気になりますねー。

次巻で「七王国の玉座」は完結のようですが、このシリーズ(氷と炎の歌)は第2部、第3部と続いていくらしいので、先はまだまだ長いようです。第2部「王狼たちの戦旗」はすでに翻訳本が出ているだけど、こっちも引き続き文庫本になるのだろうか…。

七王国の玉座〈1〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)七王国の玉座〈2〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)七王国の玉座〈3〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)七王国の玉座〈4〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
王狼たちの戦旗 (上)  (氷と炎の歌 2)王狼たちの戦旗 (下) (氷と炎の歌 2)