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自分の趣味について書き散らかす雑記ブログ。

日露戦争物語が日清戦争だけで終わってしまった件

かなり唐突な形で連載が終わってしまった。どうみても収拾がつかなくなってきていた連載に、無理やり一つの終わりをくっつけた感じ。作者も、自身の手で日清・日露戦争について、決定版的な漫画にしてやろう、という意気込みで連載していたんだろうけど、いろんな人物にスポットを当てすぎたり、本人の歴史観を色濃く連載に反映させたりしているうちに、作者自身が物語で何を語りたいかを見失ってしまったような印象を受けちゃったなぁ*1。連載当初はかなり興味深く読んでたのだが…。

一応、最後の表記が「第1部完」となっていたんだけど、その隣では「最終巻の発売は〜」という表記もあるし、一体どっちなんだ、という気持ちも。でも、今の状態だったら、例えこの続きがあっても、日露戦争の終わり*2までは描ききれそうには見えないけどな。

実は作者自身、週刊による連載で今の連載を続けるには無理がある、という判断で、一旦休載という形をとったという可能性も否定はできないか。。もしそうだったら、時間をたっぷりととって、物語の最後まで構成をしっかり練ってから続きを書いて欲しいなー。

連載自体賛否分かれていたようだけど、個人的にはこういう骨太な歴史漫画の連載ってなかなかお目にかかれないと思っているし、ぜひとも最後まで描ききって欲しいという気持ちだったりしますが。。

日露戦争物語―天気晴朗ナレドモ浪高シ (第21巻) (ビッグコミックス)

*1:連載の初めの頃は、司馬遼太郎の「坂の上の雲」の漫画化という印象だったけど、途中からオリジナリティを出すために試行錯誤を続けて、迷走しちゃった感じですねぇ。

*2:場合によっては太平洋戦争まで突入してしまいそうな勢いもあったけど